夏休みの前日。とある町に、元気いっぱいでちょっと変わった女の子「よつば」と、その父「とーちゃん」の親子が引っ越してきた。
「よつば」にかかれば普通の日常も、いつだって特別な一日になる。
そんな「よつば」とまわりの人々の、かけがえのない普通の毎日。
そう、「よつば」にかかれば、大雨だってどんぐりだって、全部が楽しい!
「よつば」のパワフルさに驚かされたり、子供らしい無邪気さが愛らしくてキュンとなったり。巨大な敵が現れるわけでも、魔法が使えるわけでもない。タイプの違うイケメンに愛されるわけでもない(笑)。
何気ない日常が描かれているだけなのに、楽しくって仕方がない。
「何か楽しいことないかな」なんて呟いてしまうけど、私たちは大人になるにつれ、探すのが下手になってしまっただけ。
「よつば」の視点で世界を覗いたら、世界はきっと楽しいことに溢れているんだ、ってワクワクしてくるのです。
「とーちゃん」をはじめ、「よつば」のまわりの人々も、あたたかくって楽しくって。
例えば、単行本12巻のペンキのエピソード。
つい調子に乗って、家にあったペンキで派手に遊んでしまった「よつば」。
家中青いペンキだらけという大惨事を前に、「とーちゃん」は一瞬放心するも、大爆笑。
頭ごなしに叱ったりはせず、体中にペンキをつけた「よつば」に、「もうずっとそのままだ」と言って少し懲らしめる(笑)。そして、家中のペンキがついた場所を掃除するも、足跡をひとつだけ消さずに残すのです。
ああ……
「とーちゃん」は私の理想の人……結婚したい!
海外を1人で放浪するバイタリティがあって、翻訳家でインテリなのに、それを微塵も感じさせず(笑)。くだらないことも、全力で楽しめるユーモアがある!
理想的過ぎません!?
大抵のことは笑って受け入れ、ちょっとした事にもいつも全力――そんな愛おしい大人たちが、たくさんいるのです。
こんな大人に、私はなれてるのかな?
なりたいな。
子供らしい愛らしさにくすりとして、変わらない毎日が愛おしくなる漫画です。
是非チェックしてみてくださいね♡