今回のテーマは「プレッシャーに押しつぶされそうなときに救ってくれる言葉」。
悪と戦ったり、地球の命運を握ったり、漫画みたいにドラマチックなシチュエーションじゃないけれど、逃げ出したくなる時って誰にでもあるはず。そんな時に、勇気づけられる名ゼリフをご紹介します!
“個性”と呼ばれる超常能力を持って生まれることが当たり前の世界。“個性”を使った犯罪が横行する中、その“個性”を使って悪と戦うヒーローは憧れの対象だった。無個性で生まれた少年、緑谷出久(通称:デク)もまたヒーローに憧れる一人だが、無個性ゆえに叶わぬ夢と周りに笑われていた。そんなデクの前に、憧れのヒーロー・オールマイトが現れ、事態は一変。主人公デクと仲間との成長が描かれた、次世代のヒーロー漫画。
堀越耕平「僕のヒーローアカデミア」 11巻 No.93
最大の敵、オール・フォー・ワンとの戦いで、限界を迎えてしまったオールマイト。絶対絶命のピンチで思い出した、師匠・志村菜奈の言葉。
「原点(オリジン)」というのは作中で、登場人物がヒーローを志したきっかけのことを指しています。
少し前のお話ですが、子供の頃からの夢だった漫画家デビューが決まり、書き下ろしの単行本を出版することになったんです。
これがまぁ……想像の100倍しんどくて!
睡眠時間を削っても時間は足りないし、描いても描いてもページは減らないし、しまいには腱鞘炎で手も思うように動かなくなるし…。
苦しくて、涙も止まらなくて、何度も逃げ出したくなって……、それでも何とか描き上げたのは、私にも「原点」があったから。
何かに挑んでいる人。毎日頑張っている人。
逃げ出したくなる時ってありますよね。私もいまだに逃げだしたくなったり、辞めたくなることがしばしば。
もし、何もかも投げ出して逃げたくなったら、この言葉を思い出してみてください。
きっと、踏ん張る力を与えてくれるはずですよ。
青年漫画誌の新人編集者・黒沢心。柔道の日本代表としてオリンピックで金メダルをとる夢が怪我で潰え、漫画に新たな夢を見つける。面白いからといって必ずしも売れるとは限らない時代。漫画家・編集者・営業・書店員…出版に携わる人たちの情熱が描かれた、お仕事漫画。
漫画家だった父が蒸発し、一人で生活をしている中学生のアユ。塾の先生に「かわいそう」と言われ、全てが無駄に思えて心が折れかけたアユは、“努力をすれば必ず報われる”という心に尋ねます。「オリンピックの夢が叶わなかったのにどうしてそんなこと言えるの?」と。その問に心は、
夢が叶わなかったら意味がない。
成功しないと時間の無駄。
そう思い込んで、失敗を恐れて、臆病になってしまうけれど、そこに辿りつくまでに誇れる自分がいるのなら、それが全てじゃないか!
ミスコンに挑戦した時、はじめは不安だらけでした。
でもコンテストに向けて自分を磨くうちに、「これだけやったんだから、選ばれなくてもしゃーない!」って不安は消えて。
準ミス日本を受賞することができたのは、やりきったという自信がつき、堂々とコンテストに挑めたからなのかなぁ~なんて思うのです。
自分の中に金メダルがあれば、どんな時も胸を張っていられるはず。そのためにも、常に全力な自分でいたいと思わせてくれる言葉なのです。
そして、登場人物たちもみんな全力で仕事しているんですよね。漫画業界の裏側が覗けるだけじゃなく、仕事に懸ける想いに胸が熱くなる漫画です!
江戸末期、「天人(あまんと)」と呼ばれる宇宙人の侵略を受けた地球人は、侍の命である刀の所持を禁じられてしまう……。しかし風変わりな侍、坂田金時は、そんな状況下でも侍魂を持ち、江戸のあらゆるできごとに首を突っ込み一刀両断。SF時代劇の要素を盛り込んだ、人情コメディ漫画。
最終巻が発売されしんみりしていたところに劇場版アニメ3作目の制作が発表され、これまた「終わる終わる詐欺※」だった銀魂から一つ。※銀魂は何度も「最終回!」「完結!」とか言っておきながら全然終わらないからこう言われているヨ(笑)!
『柳生編』で九兵衛に激しく打ち込まれ、思わず目を瞑ってしまった新八に銀さんが放った言葉。
いつもは死んだ魚のような目をしているくせに! ここぞという時かっこいい銀さん、ズルい!!
こわくても、びびっても、目をそらすな!って、気持ちで負けそうな時、喝を入れてくれる言葉。杉田さんボイスで再生するとなおよし♡♡♡ ※銀さんの声優さん
銀魂は刺さる名言(迷言?)ばかり!
ギャグとシリアスの緩急が、やばいくらいにくせになる。どれくらいやばいかっていうとマジでやばい〜!
完結を機に未読の方は、ぜひ読んでみてください。
ちなみに私は『真選組動乱編』が一番好きです♡
普段はぐうたらすぎる銀さんを見ていると、働いているだけで自分はえらいと思える効果もあるはず(笑)!
野球部を応援する姿に憧れて、ブラバンの名門・白翔高校に入学したつばさ。周囲との実力の差を思い知りめげながらも、同級生の野球部員、山田大介とお互いを励まし合いまっすぐに夢に向かって突き進む。夢と恋と青春が詰まった、アオハル漫画。
初心者のつばさは、レベルの高さに怖気づき吹奏楽部への入部を諦めかけてしまう。そんな時、同級生の野球部員、大介に励まされ、一歩を踏み出した時の言葉。
青春なんですよ~!
涙なしでは読めないんですよ~!!
自信なんて、持とうと思って持てるもんじゃない……。でも、誰かが信じてくれたなら、それが勇気に、自信に変わることもあるはず。
辛い時って、まるで世界に自分だけ取り残されたような気分になり、暗闇の中に落ちていってしまう。けれど、大切な人のことを思い出したら、広がっている空に気づけるはず。
そんな温かい気持ちがたくさん詰まっている漫画なんです!!
臆病だったつばさが、どんどん変わっていく姿にも勇気づけられますよ。