子供を持たない夫婦に関してメディアが取り上げるのは、「自由な暮らしを選択する夫婦が増えてる!」などのポジティブな内容が多くなってきていますが、実際その決断に至るまでには夫婦だけの問題では収まらない場合もあります。
子供を持つ、持たないの選択は夫婦間のことであるようで、孫の誕生を楽しみにしていた両親にも深く関わります。それが娘の子なら尚更です。
二人に孫を見せてあげられない謝罪のメールを送った数分後、母から返信が届きました。
恐る恐る覗いた画面にはこう書かれていました。
「ゆき蔵が幸せでいることが一番だよ! だからそんなこと二度と言わないで!」
私はその一言に救われ、涙が止まりませんでした。
両親の深い愛に感謝しています。
でも、過去に一度だけ
「娘の子供を楽しみにしてたのに…」
と言われたことがあります。きっとこれが両親の本音なんだと思います。
兄の子供を可愛がる二人を見ていると、私に隠し続けた諦めの感情や葛藤があったんだろうな…と痛感しています。兄夫婦に子供がいて良かったと一番思っているのは私かもしれません。
罪悪感でチクリと胸が痛むときもありますが、子なしの選択をした夫婦が両親にできる一番の親孝行は、幸せでいること。だからその姿だけはずっと見せていけたらなと思っています。
悩みの中にいた頃、私はいつも
親に孫を見せてあげられない。
自分勝手で申し訳ない。
私は親不孝な娘だ!
と両親目線のことばかり口にしていました。
そんなときにKちゃんから言われたことがあります。
「自分の感情より親を優先してゆき蔵は幸せなの? 親もそれで幸せなの? 誰のための人生なの?」
言い方は違うけど、Kちゃんと両親の言葉はほとんど同じ意味だと感じました。
自分の幸せを一番に考えて生きなさい! と皆が言ってくれていたんですよね。
とても恵まれた環境にいたんだなと、今になって気がつきました。
私と同じ悩みの中にいる人に伝えたい!
自分が納得するまで悩み苦しんだら、後は自分の幸せを一番に考えた選択をしていいんだよ~、と。
誰の人生でもなく、自分の人生です!
そう思えたときに生きるのが楽になりました!
最後まで読んでくださり有難うございました!