ISTJは、自身の感情よりも現実的な考え方を優先することを好むタイプです。しかしそれは、他者に対して冷たいということではありません。愛する人へのケアを確実にするために、多くの努力を惜しまない一面も持っています。
感情的な感受性が豊かではないため、ISTJは目標を達成するためなら、自分の感情を抑えることもできる人。いかなる状況においても物事を冷静に判断するため、一時の感情に左右されたり動揺することがあまりないので、そこがISTJの魅力であり強みと言えるでしょう。
ESTJは、自分の感情を上手くコントロールすることで、強い信念を持つことができる人。そのため、感情を露わにしてくる人が周囲にいると、どう反応したらよいかわからず、その状況を不快に感じることもあります。
大切な人から傷つく言動をされると感情が揺れ動くこともありますが、その際は落ち込んだり泣くよりも、怒りで対応することが多いです。なぜなら、ESTJにとっては自身の感情を制御できないこと=嫌悪することであるため、怒りの感情となってしまうのです。それゆえに、あまり繊細な性格とは言えないタイプでしょう。
ENTJは、繊細な一面も持ちながら真逆の特徴も持っているタイプです。物事をできるだけ早く進めるのが好きなため、繊細な人のゆっくりとした思慮深いアプローチにはあまり共感できません。そして、温厚な性格ではありますが、ENTJにとって他者に共感をするということは、取引的な思考からくるものでもあるのです。そのため、自分の持つ繊細な部分を認識できているENTJはあまりいないでしょう。とはいえ、基本的には他人の発言に心を動かされることはほとんどないため、そこまで繊細な性質ではないと言えます。
INTPは感情よりも理性に重きを置くタイプですが、繊細な一面も併せ持っています。INTPは出来事や感情に関して、論理的な解釈を求めることを好みます。内面に抱え込む傾向もあるため、しばしば自分の体調や感情に鈍感になってしまい、それが時として自身の感情をも抑え込んでしまうことに繋がります。そのため、基本的には物事を深く考えられる感受性豊かな性質ですが、実は他者への共感や自分自身の感情を認識するという点に置いては苦手だったりもするのです。対処方法としては、自分と向き合う時間を意識的に作ってみると良いかもしれません。
ESTPは絶えず動き回り、今目の前に起きていることに向き合う傾向があります。また、時間をかけて考えたり反省に時間を費やすよりも素早い決断を下すことを好むため、その点では繊細な性質の人とは正反対と言えるでしょう。
基本的にはとても思いやりのある人ですが、人や自身の感情をあまり重要視しないところがあります。しかし、自分が愛している人たちの行動や言動にはしっかりと気づくことができる人。そして、他人が自分を評価していない状況に陥ると、強く反発する等、感情を表に出すこともあります。
ISTPは、興味や関心が自身の内側に向かう性質が強いため、周囲の状況にはあまり敏感でない人が多いです。他人の感情に無関心で、感情よりも理性を優先する傾向があります。そのため、ISTPは他人に傷つけられたり気分を害されたりすることはほとんどなく、自分一人でいる世界を好みます。しかし、しばしば幅広い関心と深い考えに入り込む時もあるため、ある一面では繊細さも共存しているはず。人からの言動に影響されるよりも、なぜそうなったのかという状況を、より深く追求し対処に当たるタイプと言えるでしょう。
ENTPは外向的で知的好奇心が強く、つねに新しいことを学ぼうしています。そのため、同じ事柄で⾧時間に渡って悩んだり、じっとしている状況を嫌います。
人は過ちを犯しやすく、他人が様々な行動によって自分を失望させる可能性があるものだと本能的に理解しているため、あまり親しくない人からの言動で傷つくことはありません。周囲からも、ENTPは繊細な人とはあまり思われていませんが、一方で、心を許している友人や恋人、家族からの言葉には敏感で、感情が揺れ動くこともあるでしょう。
多くの人が想像できないかもしれませんが、INTJの中にはHSPである人が多く存在します。INTJの性質としても、人々のために問題を解決するのが好きで(例え態度が温かく柔らかいものでなくても)とても思いやりのある行動を取ることができるのです。
とても知的で、他人(少なくとも彼らが高く評価している人)の言葉や細かい行動に対してはとても敏感です。周囲から温厚で繊細な人だと思われない理由の一つとしては、INTJは自分を受け入れてくれる人、心を開く人をかなり限定的に選ぶからという背景もあるでしょう。
周囲の人たちからとても愛されるESFPは、自分の大切な人を元気づけたり、誰かの力になるのが大好きです。今、目の前にあるものに集中する傾向にあり、鋭い洞察力も持っています。ESFPは他者と協力して物事を進めることを好んで楽しむ傾向にあるため、人からも好かれたいと思っています。
そのため、誰かに嫌われたり蔑ろにされたり、孤立する状況に陥ると、その事実を真正面から受け止めてしまい、深く傷つきストレスを感じてしまいます。自身が傷つく原因を理解しているがゆえに、自分の気持ちよりも相手の意見や気持ちを優先して気を遣ってしまうタイプとも言えるでしょう。
ESFJは社交的で大きく広い心の持ち主です。人々を楽しませることが大好きで、周りにいる人たちの調和を保つことに気を配ることが多い傾向にあります。そこまで繊細な性質ではありませんが、気配り上手のため他者の感情に敏感であり、誰かが自分に腹を立てていたり、自分を低く評価していたりすると、それらをすぐに感じ取ってしまいます。
そのため、そういった身近な人から向けられる感情に傷つけられてしまうことが。ESFJは他人を気遣うことが多いゆえに、自身もより感情に敏感になってしまうタイプと言えるでしょう。
ISFJは他の性格タイプよりも繊細な人が多く存在していると言えるでしょう。情に厚く、特に愛する人が苦しんでいる姿を見ると、その状況に怒りを覚えてしまいます。大切な人を守るためなら努力し全力を尽くす一方で、感受性が強いため、物事を額面通りに受け止めしまいがちで、物事を大局的に見る思考や他の考えを推測することは苦手と言えます。
俯瞰して状況を見たり、他の意見や可能性に耳を傾けることで、冷静になれる場面があることも意識すると良さそうです。
ENFPは熱意があり共感的な性格がゆえに、比較的、繊細である人が多いと言えるでしょう。ENFPはとても打たれ強い一面もありますが、つねにさまざまな感情を抱いています。また、情熱的な思考を持つため、その熱量と真っ直ぐさに周囲の人がついてきてくれないと、傷ついたり苛立つこともあるはず。
しかし、ENFPは受けた傷を手放すことにも⾧けています。傷を受けやすくはありますが、その傷を長く手元に置いていても仕方がないと本能で理解できているため、自身の性質ととても上手に向き合えているタイプと言えます。
ENFJはとても情に厚く、広い視野を持った思考の持ち主です。そしてとても繊細な性質も持っています。
ENFJが人生で行うことの多くは、他人を助けることに動機づけられています。出会った人、一人ひとりについて細かいことまで覚えていて、その人のために親身になって行動を起こすことができるタイプ。一方で、社交的な性格でもありリーダーシップを取れる人でもあるため、強いたくましさも併せ持っています。そのため、感情に敏感な繊細さと、繊細がゆえに他者を思いやれる強さを体現している存在と言えるでしょう。
ISFPは芸術やアートに惹かれることが多く「繊細な芸術家」を典型的に体現しているような人。
自身を取り巻く環境が変わることにも感情が揺れ動きストレスを強く感じてしまいます。想像力に富み、道徳観も強いため、他人を思いやる優しさも持っていますが、それゆえに他人の行動や周囲の状況にも深く影響されてしまうのです。
特に、愛する人が自分を傷つけるような行動をすると、とても深く傷ついてしまいます。しかしそれは、想像力が豊かであり、道徳観が強いことの表れでもあります。あまりネガティブに考えずに、思考の切り替えを行ってみると良いかもしれません。
INFPは大きな心を持っている人なだけに、繊細になりやすい傾向があります。世界を変えたいという願望を持っているため、この人生でできるかぎり多くのことを成し遂げようと奮闘しているINFP。また、夢想家であるため、深く考えることを得意とする繊細な人のモデルでもあるでしょう。
その感情の深さがゆえに、時には自ら圧倒される思想を作り上げてしまうことも。そして自分が周囲を気にかけていることを他者にも示そうと懸命に努力します。多くの点で、INFPの繊細さは決して悪いものではなく、彼らをとても強く独特な存在にしている強みとも言えるでしょう。
INFJは基本的に高い感受性が備わっており、他人の感情に対しても深い関心を持っています。
INFJは苦痛にとても敏感で、苦しんでいる人から目をそらすことができません。世の中で目にする残酷な行為に悲しみを覚え、それが原因で孤独を感じてしまうことも。深い思考をすることが多く、周囲の人々の要求にも敏感です。そして身近な人の言動にはさらに過敏に反応してしまいます。INFJと判定された人の80~90%は、HSPとも判定されるという一説もあるほど。
孤独を感じたら、自身の想いを人にシェアしたり、冷静に自分で解決できることなのかそうでないのかを考えることで、気持ちを落ち着けることができるかもしれません。
パピヨン麻衣 先生心理カウンセラー。恋愛・キャリア相談・人間関係のエキスパートとして、高い分析力と素早いレスで相談者の心に寄り添う。現実的な解決策、対応策の提案をしており、相談者からもカウンセリング後は「心が楽になった」との高評価を得ている。