今週は、自分自身の“ルーツ”を辿れるような旅が良いとのこと。特に、滝や運河など「水辺」散策が開運をもたらせてくれるそうです。
そこで今回は、ハンガリーの首都ブダペストをご紹介します。
水辺の絶景セーチェーニ鎖橋
今までいろいろな橋を見てきましたが、一番素敵だと思った水辺の絶景といえば、ブダペストの〈セーチェーニ鎖橋〉です。
同じ中欧のプラハやウィーンに比べると少し地味なイメージを持たれるブダペストですが、私にとっては、3ヶ国の首都の中で最も印象に残っている街です。
美しさの中に見せる寂しげな影
世界遺産に登録され、「ドナウの真珠」「ドナウの薔薇」と呼ばれているブダペストの街並みは、確かに美しいのですが、水辺の橋をしばらく眺めていると、どこか寂しげで影があるような気がしてきます。
その寂し気な絶景が、当時の自分の心境とリンクして、観れば観るほど、惹きこまれていきました。
自分と向き合える静かで穏やかな場所
普段、寂しいと感じることも、落ち込むこともほとんどないのですが、華やかな場所へ行ったり、たくさんの人に会うことが続くと、突然一人で居る時間が恋しくなります。
そんな気持ちの時は、無理して気持ちを盛り上げようとせず、気持ちを鎮められるような場所に行って、静かな時間を楽しむようにしています。
その静けさを味わうと、再びふっと活力が湧いて元気を取り戻すことができるのです。
等身大の自分を受け入れてくれる街
ずっと元気ハツラツだったり、常にテンションが高いよりも、光と影を持ち合わせているアンバランスな部分があった方が、人間らしくて良いのかな…なんて考えるきっかけをくれた場所です。
ブタペストへの旅は、そういった自分と向き合いたい人にこそ、是非訪れてほしいです。
やさしい味わいのハンガリーグルメ
またハンガリーは、高級食材のフォアグラ、食べられる国宝マンガリッツァ豚、世界三大貴腐ワインのトカイワインなど、日本ではなかなか頂けない美味しいものが溢れています。
特におすすめは、コイやナマズなど川魚をパプリカで煮込んだスープ『ハラ―スレー』。日本風のお出汁のような、優しい味わいです。
華やかな景色ではなく、少し寂し気な風景を眺めて、感傷に浸りたい方にはぴったりのデスティネーションだと思います。