新しい恋と出会うには、やっぱりそれなりに行動しないと(努力しないと)始まらないわけですが、その前にやるべきことは〈OFF〉になっている恋愛モードを〈ON〉すること!
完全にオフっていた恋のスイッチをどうやってオンにするのか──。
まず考えたのは、人と出会う機会を作ること! でもマッチングアプリは苦手なので、婚活パーティに行ってみようかと思ったのですが……。
参加してみたいな、と思ったパーティの年齢制限が「〜39歳まで」……はい、アウトー!
アラフォーが参加できるものを探すと、“バツイチ同士”とか“第二の人生”とか……。せっかく〈ON〉にしようとしているのに、現実は残酷です。
でも、年齢を重ねるとそんなことぐらいではヘコまないですし(ちょっとは落ち込みますけど……)、そもそもヘコんだところでどうにもならないので、作戦変更!
知り合いに誰か紹介してもらう?
出会いを求めて飲みに行く?
結婚相談所に行ってみる?
考えて出てくるのはそんなフツーのことですが、実はそういうフツーのことこそがカギとなるかもしれません。
恋をお休みしている理由は人それぞれで、忘れたくても忘れられない人がいたり、仕事がモーレツに忙しかったり……。
私の場合は、恋愛に疲れてしまって、恋愛で悩むくらいなら仕事をしよう!と、失恋の穴を仕事で埋めてしまったパターン。
仕事に打ち込んでいるときはそれでいいですが、ふと立ち止まってみると、あれ? かなりヤバいんじゃなくて?(自問)……はい、焦ってます(気づくの遅すぎだって!)。
まあ、焦ることでスイッチがオンになったのでよしとして──。 これは、大人になって身につけた開き直り、じゃなかったプラス思考です(笑)。
そして、ふと思い出した詩があったので紹介します。
茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」という詩です。
「ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ」
「どーせ私なんて……」「だってアラフォーだから……」「もう一人で生きていく……」って愚痴っぽくなったときや、頑張れ自分!と喝が必要なときに読み返す詩です。
「ばかものよ」っていうひと言は、とても愛情のある叱咤で、恋愛に限らずハッとさせられるというか、しっかりしようと思える。
改めてこの詩を読んで、愚痴ってないで行動しようと喝、いただきました。
恋愛モードを〈ON〉状態を保つためにどうするか、しっかり考えて行動しないと! なんてったって、春ですから!