雲南省は、チベット自治区、四川省、ミャンマー、ラオス、ベトナムに面し、中国の最西南部に位置しています。日本のお隣の国「中国」といえども、アクセスはやや不便。
ですから、日本人にはあまり馴染みがないかもしれません。
アクセスは不便ですが、実は中国の観光地の中では、一生に一度は訪れてみたいデスティネーションの一つとして高い人気を誇っています。
標高2400kmの高原にある清流沿いの「麗江」は、瓦屋根の伝統的な建物と石畳の路地が印象的な美しい街で、世界文化遺産に登録されています。
中でも最も人気の観光地は、麗江古城と呼ばれる旧市街。
訪れてみると、狭く細い小道、水路のある景色など、少し京都の街並みに似ている感じがしますが、赤い提灯が灯った夕方以降は、台湾の「九份」にも似ていて、まさに『千と千尋の神隠し』の世界を彷彿させるような幻想的な風景が広がっています。
このエリア随一のホテル〈アマンダヤン〉は、中国で最も美しい山と称され神々が住まう山ともいわれている「玉龍雪山」の麓にたたずむ丘にあり、そこから眺める麗江古城が一番美しいと評判のホテルです。
銀色に輝く本瓦を眼下に望み、「玉龍雪山」を遠望する最高のロケーション。麗江古城を後にし、ホテルに戻っても古城内にいるような古代中国の伝統的な雰囲気を味わえ、タイムスリップしたような気分に浸れます。
雲南省のお料理は、基本的には、塩気、辛み、油が多く、日本人には味付けが濃く感じるかもしれません。しかしながら、キノコを中心とした美食も有名で、絶品!!
生でいただく「松茸」や、日本にはないポルチーニの近縁種「鸡枞菌(オオシロアリタケ)」など、珍しいキノコ料理がいただけます。
その他にも、4000m以上の高地に住むヤクのミルクやヨーグルトなど、日本ではなかなかお目にかかれない名物料理や食材がたくさんあり、貴重な食体験ができること間違いなし。
また、麗江の人たちは、とても優しく素朴な人が多かったです。
たくさんの人に道案内でお世話になり、親切にしていただき、今まで訪れた中国の中で、最も人の温かみに触れた旅となりました。
日本からの直行便は運航していないため、昆明や重慶などの国内線で乗り換えが必要になりますが、遠くても、訪れる価値のある場所だと思います。