恋人に浮気されたとき、あなたはどうしますか? これから登場する女性(相談者Aさん)は浮気を耐えていた一人。ある日我慢の限界がきて、「ダメ男の浮気をやめさせたい」と恋愛カウンセラーに相談しました。
カウンセリングで教えてもらったアドバイスは浮気をやめさせるためのLINE送信ルール。しかし別れのリスクを背負うものです…。自分の未来のために覚悟を決めた相談者Aさん。「強気LINE」を送った相談者を待ち受けるのは、どんな未来なのでしょうか。
この記事では、メディアで大活躍中であり、恋愛をロジカルに分析する心理カウンセラー堺屋大地先生の話をもとに、ダメ男の浮気癖に苦しんでいる相談者が悩みを解決するまでの実話を紹介します。
[体験談]相談者Aさんを悩ませているのは、彼氏B君の浮気癖
相談者Aさんは29歳の女性で、交際2年になる彼氏B君は2歳年上の会社員。2人の出会いは合コン、結婚を意識し始めた1年前から同棲しています。以前は結婚話が出ていましたが、ここ最近は全く具体的な話は出てきません。というより、彼は何度も浮気を繰り返した挙句、「Aとの将来を考えられなくなった」と別れを口にするように。
B君から別れを切り出されるのは今回で3回目。そのたびに泣く泣く浮気を許し、なんとか復縁してもらっている状況です。
「婚期を逃したくないので、浮気されても別れたくないんです。けれど、今の状況は幸せじゃないから、一緒にいてもつらくて苦しくて…」
B君の帰りが遅くなると必然的に浮気を疑ってしまいます。そんな不安を払拭するために、心配していることを匂わせるような弱気LINEを送っていましたが…。
「基本的にその当日のLINEで浮気は阻止できません」
カウンセリング後にきっぱりと言い切った堺屋先生がAさんに指摘したのは、2人のパワーバランスが狂っていること(彼に比重が寄り過ぎている)。
AさんがB君を追いかけている状態になってしまっていることで、B君は自分が何度浮気してもAさんから別れを切り出せないことがわかっているため、調子に乗っている(増長している)ようです。
浮気・不倫をされる女性が陥りやすい状況とは?
堺屋先生の分析によると、下記の4つが浮気・不倫に泣く女性の陥りやすい状況だそう。
1.別れるのを怖れて、彼のすること(夜遊びなど)に口出しできずにいる2.「愛情を注げば相手も愛してくれる」と勘違いして、尽くし過ぎてしまう
3.相手が不機嫌になると、自分が悪くなくてもつい謝ってしまう
4.自分発信のLINEの回数が多く、相手から返事がないと連投してしまう
どのパターンにもいえるのは、必要以上に相手の顔色を読み、合わせすぎてしまっていることです。男性側と比べて女性側の不利な状況がイメージできます。
「自己犠牲の精神」が強い傾向に出てしまうのは、自分に自信が持てなかったり、愛されている実感が欲しい、”不安や焦りの表れ”なのかもしれません。
同棲中なのに、浮気を繰り返す男性心理とは?
逆に浮気する男を大別すると「浮気が一生治らない男」と「魔が差して浮気をしてしまう男」の2つのタイプに分かれるとのこと。
「浮気が一生治らない男」は、文字通り、一生治らないと思っておいた方がいい。
その人物にとっては「浮気は不治の病」なので、浮気されるのが嫌ならば「別れる」のが一番の対処法。
「魔が差して浮気をしてしまう男」は、恋人間のパワーバランスが崩れていることが大半。
このケースでいうと、AさんがB君のことを好きすぎて、B君のやることに口出しできずにいることが彼の増長を招き、浮気に走らせる。要するに、B君は「Aさんと別れることが怖くない」から浮気ができてしまうし、仮に浮気がバレてもAさんが許してくれるから、浮気をやめる抑止力がほぼゼロ。
「魔が差して浮気をしてしまう男」の浮気癖は治せるのか!?
今回の相談者の彼氏B君は「魔が差して浮気をしてしまう男」。浮気されるのは嫌、でも女性側が「別れたくない」場合は、どのような対処法があるのでしょうか。
「魔が差して浮気をしてしまう男」の浮気癖を治すには、パワーバランスを逆転させなければいけない。つまり、「B君がAさんを追いかける状態」にする必要がある。「今、どこにいるの? また浮気してるんじゃないの? 浮気してたらもう別れるからね」という強気LINEを送ることができれば、浮気阻止の可能性が見えてくる。
そもそも「もう別れるからね」が言えないから、浮気を招いてしまっているので、AさんがB君にそのメッセージを送ることは事実上不可能です。
浮気を阻止したいのであれば、根本的な原因解決が必要。それはつまり、堺屋大地先生が最初に指摘した「崩れたパワーバランスの改善」に繋がります。
リスクを背負わずして、パワーバランスの改善は不可能。(浮気されてしまう女性の大半は、このリスクを背負う覚悟ができないため、パワーバランスの改善ができないという悪循環にハマっている)
「別れのリスクを覚悟できれば、“LINE”で浮気の根治は目指せます」
浮気男に効果絶大!強気LINEルール3選
“LINE”で浮気を根治するには、以下のようなことを強気でしていく必要があるそう。
1.自分発信のLINEは送らない2.彼からLINEがきたら、その返事に「?」は付けない
3.彼からLINEがきたら、1~2行の短文で返事をする
同棲中のため、顔を合わせたときに「最近、LINE冷たくない?」などと尋ねられたら、「え?そう? なんで? 勘違いじゃない?」と笑顔でかわす。
要するに、LINEで“不穏な空気”を彼に悟らせて、彼を焦らせる。彼が「別れたいの?」と聞いてきたら、「あなたがそうしたいなら別にいいよ」と笑顔で返答。
これで、彼が本当に別れを切り出してきたら、別れを受け入れるしかない(その覚悟が必要)。ただし、その別れをいとわない姿勢が、彼を焦らせることに繋がるため、パワーバランスが逆転して、次第に彼の方がAさんのご機嫌を取るようになっていく。
そうなれば、結果的に浮気を抑止できる。
今回のケースでは、B君は「何をしてもAは俺と別れられない」と増長していることが、浮気の原因。その増長を止めて、パワーバランスを逆転させることが浮気の抑止になります。
つまり、B君に「もし浮気がバレたら、Aはすぐに『別れる』と言い出すだろうから、もう浮気はできない」と思わせられれば勝ちなのです。
後日、2人の未来はどう変わったのか?
Aさんがいともあっさりと別れを受け入れる態度をとったことで、初めて彼女のいない未来を想像した彼氏B君。そこでようやく危機感が芽生えたようです。
B君もAさんのことがまだ好きで「別れたくない」というのが、彼自身さえも気付いていなかった2人の未来に対する答えでした。その結果、AさんとB君のパワーバランスは逆転して、B君がむしろAさんのご機嫌を取るような関係性になりつつあるとのこと。
結局のところ、B君もAさんのことが変わらず好きでした。同じく「別れたくない」というのが、彼自身さえも気付いていない彼の本心だったようです。
B君は何度も浮気をし、別れを切り出しているところから、「Aさんへの恋愛感情がなくなっている」と短絡的に思ってしまいがちですが、実はそれは間違い。B君自身も、「Aへの感情は冷めている」と発言したとしても、本人が自分の感情を正確に把握できていない(自分の本当の気持ちを自覚できていない)可能性があった。
B君はAさんが自分のことを好きすぎて、「浮気しようが何しようがAは俺と別れられない」と増長してしまっていたため、自分は「Aへの感情は冷めている」と思い込んでいた。
しかし、実際にAさんが別れを覚悟した態度を見せると、B君の心の中に焦りが生まれる。「このままじゃ本当に俺たち別れてしまうかも」という危機感をB君に抱かせることができた。
Aさんが「○○したら別れる」という“カード”を切れたことによって、パワーバランスの逆転に成功した今回のケース。
ただし、前述したとおり、「○○したら別れる」という“カード”を切ることで、本当にそのまま別れが訪れる可能性も充分にありますので、実行はくれぐれも慎重に。
幸せの結末は人それぞれ。2人の未来を変える覚悟を決められたら、強気LINEルールを取り入れてみてはいかがでしょうか。
【協力してくれたカウンセラー】
堺屋大地先生
心理カウンセラー
恋愛コラムニスト
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