ネットで洋服を買う──今は、当たり前となりました。最新の洋服もヴィンテージの洋服も「欲しい!」と思ったものは何処に住んでいても手に入れることができる、なんとも便利な時代です。
今回ピックアップした『ガールボス』は、古着を販売するサイト「ナスティ・ギャル(Nasty Gal)」を立ち上げた実在の人物ソフィア・アモルーソの奮闘記をドラマ化したもの(原作は「#GIRLBOSS」)。時代と共に女性起業家も増えていますが、このソフィアはちょっと……いえ、かなりぶっ飛んでいるんです。
良く言えば自由奔放、悪く言えば自分勝手。でも、洋服の知識とセンスと愛情は誰よりも強くて、彼女のその真っ直ぐさや一生懸命さに、周りの人たち(まあ、一部ですけど……)は、惚れてしまう。
彼女が「ナスティ・ギャル」を始めるきっかけは、古着屋で1着のヴィンテージのジャケットを見つけ、それをネットオークションにかけたら何十倍もの値がついたことでした。学歴も職もお金もないけれど一念発起! 希少価値のある古着を探して、必要であればカスタマイズして売ることをソフィアは思いつくわけです。
今は、フリマアプリを使えば誰もがショップオーナーになれますが、そんな便利なものがなかった時にソフィアは古着のネットショップで勝負しようと打って出た。
正直、最初はソフィアのことを好きにはなれなくて……。美人でファッションセンスもいいけれど、人としてはどうなの?って、思っていたんです。でも、そう思ったのは最初だけで──
世界から見ても日本人はとても勤勉だと思われていて、その通りだと思います。ある時、外国の人に言われてずっと気になっていることがありまして──。
日本人は人生の中心は仕事で、家族よりも仕事が優先だよね。サービス残業して、土日返上で働いて、一体何のために働いているの? と。
国民性もあると思うのですが、この『ガールボス』を見ると「何のために働くのか?」「どんな働き方をしたいのか?」「どう生きたいのか?」を考えさせられて、働き方は人それぞれ違っていいんじゃない?って思えてくる。
もちろん、みんながみんな好きなことを仕事にできるとは限らないですが、ソフィアを見ていると、やってみたいと思ったことは挑戦したらいいじゃない! と思わせてくれるんですよね。
それは仕事に限らず、趣味でも何にでも言えることで……。いつか「やってみたい」ではなく、思い立ったら行動してみたらいいよ! って。とってもとっても破天荒なヒロインですが、このドラマで描かれるソフィア・メソッドは、なかなかどうして参考になります!