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セックスレスになる本当の理由とは!?カウンセラーが男女の心理から解決法まで教えます

更新 : 2019.09.06 22:00 / 作成 : 2019.09.06 22:00
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「夫婦仲はいいけど、実はレス3年目。もはやそういう雰囲気にならない」――つらくても、人にはなかなか相談しにくいセックスレスの悩み。原因も分からず、悶々としてしまうケースが多いようです。対処法はあるのでしょうか?
この記事では、夫婦間のセックスレスについて、原因から対処法まで解説。夫婦関係の悩み相談で実績のある心理カウンセラーの佐藤いく先生、木村泰之先生が2人の性の悩みを解決するためにアドバイスします。

1.セックスレスとは?

2人で愛し合う期間が空いてしまうと、「私達もしかしたら、セックスレスかも」と不安になるもの。そもそも、いつからがセックスレスなのでしょうか? ここでは、セックスレスの定義から男女の性欲事情まで見ていきます。

・セックスレスの定義
日本性科学会が定義したものによると、セックスレスとは「特別な事情なく、カップルが合意した性交が1ヶ月以上なく長期化する恐れがあること」だそう。

今まで何となくモヤモヤしていたけど「私たちってセックスレスだったんだ…」と改めて認識した人も多いかもしれません。

アンファー株式会社が2016年に実施したアンケートによると、セックスレス夫婦の割合は、全体で半数以上にのぼります。

・男女の性欲事情
相模ゴム工業がおこなった「ニッポンのセックス」アンケート(2018年実施)によると、結婚相手や交際相手との「セックスの頻度についてどう思うか」との質問に対し、男女とも半数以上がセックスの頻度は少ないと感じていることが分かりました。

Q. あなたはご自身のセックス頻度に関してどう思いますか?

一方で、頻度が少ないと感じている人への「もっとセックスをしたいと思うか」との質問では、男女で大きな違いが表れます。

Q. ご自身のセックスの頻度が少ないと答えた方へ。もっとセックスをしたいと思いますか?

男性では全年齢を通じて「思う」と答えた割合が高かったのに対し、女性は年齢を重ねるにつれ、性欲が減退傾向にあるという結果に。このことから、年代によっては女性の性欲の減退がセックスレスの原因になることも考えられます。

・よくあるセックスレスのパターン
仲が悪いわけではないのに、いつの間にかセックスレスになっている夫婦。一体何がきっかけなのでしょうか? セックスレスになるありがちなパターンをまとめてみました。

・セックスレスが続く先は?
セックスレスが続くとストレスがたまり、情緒不安定になることがあります。相手に自分の気持ちを吐き出せないだけでなく、スキンシップがないと愛情やストレスを抑えるホルモンや「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが減り、幸福感が満たされなくなるのです。

また、欲求不満がたまってしまうと浮気や不倫に走ることも。お互いへの隠し事や不信感は二人の間の溝を広げ、最悪の結果、離婚という選択肢につながる場合があります。

もちろん、セックスレスでも仲のいい夫婦はいますが、それはお互いの気持ちを分かり合ってこそ。どちらかが不満を抱えている状態のままだと、将来的にいい方向へ進むとは考えにくいでしょう。1人で抱え込まずに、しっかり相手と話し合うことがとても大切です。

2.セックスレスになる夫婦の事情

セックスレスの夫婦は、どのような思いを抱えているのでしょうか? それぞれの心理と相手からの求めに応じられない理由について、女性カウンセラーの佐藤いく先生と男性カウンセラーの木村泰之先生に伺いました。

佐藤先生は看護師としての顔も持ち、相談者に寄り添った分かりやすいカウンセリングで有名。木村先生はテレビ出演多数で、海外からも相談を受けるなど幅広い層から支持を得ています。さっそくQ&Aを見てみましょう。

Q: セックスレスに陥る夫婦の心理は、どのようなものなのでしょうか? まずは、妻側の心理についてお聞かせください。

佐藤いく先生
A: ホルモンバランスの崩れや、子育ての疲労やストレス、仕事のキャリアアップ志向で余裕がないなどが考えられます。

木村泰之先生
A: 家族としての時間が長くなると、妻は夫を異性としてでなく「生活を守ってくれる人間」として見るようになります。その結果セックスへの意欲が減退し、子作りだけの手段としてとらえるようになることもあります。

Q: 夫側の心理はどうでしょうか?

佐藤先生
A: 仕事での疲労やストレスから、心の余裕がない場合があります。長年連れ添った夫婦なら、妻を女として見られなくなるという理由が考えられます。

木村先生
A: 恋人や結婚期間が浅いうちはセックスへの関心が高いものの、次第に飽きや慣れが出てきます。この傾向は、夫側により顕著に見られるのですが、それは性差の問題。男性は複数の女性とのセックスに関心があることが、大きな原因でもあるのです。

Q: それでは、相手からの求めに応じられない理由には、どのようなものが考えられますか? まずは妻側の理由からお聞かせください。

佐藤先生
A: 妻側の理由としては、夫の家事育児への協力がなく、我慢しているところに性欲を求められることへの嫌悪感が多いと思います。

木村先生
A: 女性は、気持ちと身体が一致していないときに男性から求められると、強く拒むことがあります。「育児で疲れていて、そういう気分になれない」「年齢とともに体質が変化して、前ほど欲求が湧かない」というようなイメージです。

Q: 夫側の理由はどのようなものでしょうか?

佐藤先生
A: 疲れやストレスで性欲そのものが湧かない、休息を優先したいというのがあります。妻が女性でなく「家族の一員」になり過ぎて、逆に抵抗感が出てくる場合もあるでしょう。

木村先生
A: 夫側からすると、仕事で疲れていても妻のタイミングに合わせなきゃいけないのが負担。子作りだけのためのセックスが義務になると、気持ちが乗らないという事が往々にしてあると思います。


いかがでしょうか? 夫婦の場合、「男女」ではなく「家族」になってしまうという二人の関係性の変化が、セックスレスの原因になることが多そうですね。またお互いの意識にずれがあると、なかなか難しい問題かもしれません。

3.セックスレス解消法

ここでは2組の夫婦の悩みに、佐藤先生と木村先生がセックスレスの解消法をアドバイスします。ぜひ参考にしてみてください。

・子あり夫婦の場合

【お悩み】
下の子の妊娠後、セックスレスになったという40代前半の主婦。4歳と2歳の子育てに追われる日々で、夫の誘いを何度か断ったら一切声がかからなくなった。このままセックスレスが続くのではと不安を持っている。

【佐藤先生のアドバイス】
幼い子供がいると、「女」よりも「母」でいる時間が増えます。すると次第に、夫から見えるあなたも「母」でしかなくなっていくのです。

まずは子供中心の行動だけでなく、自分が「本当はこうしたい」と思うことを生活に取り入れてみましょう。例えば、メイクや服装を思い切り楽しむなど。自分が心地よくいられることを、もっと大切にしてください。

夫とのコミュニケーションも重要。お互いの気持ちを伝え合うことで、今は心のつながりを意識してみましょう。

【木村先生のアドバイス】
まだ子供が小さいと、どうしても子供最優先の思考や行動になり、セックスレスになるのはある程度仕方がありません。

ただ、日ごろからボデイタッチやマッサージ等のスキンシップは心がけること。そして月に一度でも、おしゃれして二人で出かけるなどのシチュエーションを作ると効果的です。

気をつけたいのは、子供がいるからといって「パパ」「ママ」「おい」「あなた」という呼び方ばかりすること。どうしても親同士という意識が固定してしまい、セックスが遠のく原因になります。普段から、異性を意識する呼び方をするようにしましょう。

・子なし夫婦の場合

【お悩み】
ラブラブなはずなのに、いつの頃からかセックスレスに陥ってしまっていた30代後半の夫婦。セックスの話はお互いに絶対出来ないという雰囲気があり、モヤモヤとすることが多い。

【佐藤先生のアドバイス】
セックスだけでなく、二人で過ごす時間を大切にしてください。先へ進むことばかりに目を向けず、一つひとつの触れ合いを大事にしてみましょう。

夫からのセックスや愛情を求めるのではなく、まずは自分自身に愛情を注ぐことが大切です。お互い自分の心が満たされれば、おのずと相手への優しさや感謝、愛情も意識しやすくなります。

【木村先生のアドバイス】
子供がいない夫婦は二人の時間は多いですが、何となく過ごすだけのパターンに陥りがち。

例えば週4日はお互いを尊重して好きに過ごし、残りは夫婦の曜日を作るようなメリハリをつける事で、セックスにも意欲的になる効果が出ます。

4.セックスレスで悩むあなたへ

セックスレスは相談しにくく、一人で悩み続けても答えが見つけづらいもの。何もできずにつらい思いをしているあなたに、佐藤先生と木村先生からのメッセージを紹介します。

【佐藤先生のアドバイス】
「セックス=愛」ではないことを、まずは理解してください。

心に湧いた気持ちは、自分で満たすことも可能です。自慰行為で気持ちを高めることは、恥ずべきことではありません。自信を持つために、やりたいことにチャレンジするのもいいでしょう。

自然と周りや夫の反応に囚われることなく、生き生きとした魅力的な女性になっていきますよ。

また、セックスにこだわらず、手を繋ぐことや抱きしめ合うことなど、まずは触れ合う心地良さをもっと感じてみてください。焦らずゆっくり進みましょう。

【木村先生のアドバイス】
セックスレスというのは、そもそも言葉自体があまりよくありません。「レス」は「少ない」「喪失」の意味でマイナスのイメージが強いからです。

実際は、セックスは時間の経過とともに必要性が薄れるもの。「レス」ではなく、相応の量や質に変わっていくと捉えてみましょう。夫婦によっては、敢えてこだわらないものという感覚でいいのです。

セックスはいつまでもなければいけないものではなく、人生のある時期に必要なものという、期間限定の行為という捉え方に変えていくべきです。


夫婦の形はそれぞれで、関係性も変わっていくもの。セックスが最重要という訳ではないのですね。セックスレスだと不安になるものですが、お互いの気持ちを伝え合うようにしていれば、二人の間に距離ができることはないはず。つらいときは、新しいことを開拓する時期と思って、自分が満たされることを探してみるのもいいかもしれません。

【協力してくれたカウンセラー】
佐藤いく先生(トークCARE)
心理(リセット)カウンセラー。専門分野:子育て、夫婦関係、人間関係、愚痴

夫婦カウンセラー。専門分野:不倫、浮気、復縁、夫婦関係、離婚・別居

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[参考元]
charmmy編集部
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