ひと夏の恋という言葉もあるように、夏は普段よりも刺激的でロマンチックな恋をしたくなる季節です。それにはいくつか理由があると言われています。
夏にあるいろいろなイベント。夏祭り、花火大会、海、プール、夏フェス、アウトドア、ビアガーデン……どれも“夏”という季節だからこそのイベントで、誰だってこの季節を楽しみたい!とワクワクしますよね。
夏しか経験できない期間限定であることも、どうしてもイベントに参加したい!と思わせる理由なのでしょう。
夏に恋をしたくなる訳
そして夏のイベントが恋につながっている。人は、普段と違う場所に行ったり、いつもと違う環境に身を置くと脳内にドーパミンという快感物質が分泌されます。
そのドーパミンによって気持ちが開放的になる、だからイベントに参加すると恋をしやすくなるというわけです。
夏は、当然ですが肌の露出が多くなります。脚を細く見せたいなら隠さずに見せる方が効果的だと聞きます。意識の問題だとしたら……肌を見せることで見られている意識が高まり、異性を意識する=恋に繫がるのではないでしょうか。
肌の露出と男性のメカニズム
脳科学者の澤口俊之さんの記事を読んで覚えているのが、合コンやデートで肌を見せる服を着ると男性の脳には“道具”として認識される、ということでした。
プレイボーイだった男性が最終的に結婚相手に選んだのは、恋愛のときとは全然違うタイプの女性だった──というのは映画やドラマでよくある展開ですが、それは脳科学に基づいていたわけですね。
そういう視点から考えると、ひと夏の恋というのも納得です。
異国の地で繰り広げられる“ひと夏”の恋
“ひと夏”の恋を描いた映画もたくさんあります。たとえば、ウディ・アレン監督の『それでも恋するバルセロナ』。
親友同士のヴィッキー(レベッカ・ホール)とクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)は、ひと夏を海外で過ごそうとバルセロナへやって来ます。そこでセクシーな画家のフアン・アントニオ(ハビエル・バルデム)と出会い恋に落ちる。
この映画の面白さは、慎重派で婚約者もいるヴィッキー、恋愛体質で情熱的なクリスティーナ、恋愛に関してまったくタイプの違う女性が同じ男性に恋をして振り回されることです。
三角関係だけじゃない!?
さらに強烈で激しいアントニオの元妻マリア(ペネロペ・クルス)も現れて、予想もしない展開が待っている。
クリスティーナのように情熱的に恋をしてみたいと憧れつつ、ヴィッキーの揺れ動く気持ちに共感したり……自分だったらどうする? という問いかけの多い映画でもある。
夏の恋に落ちる前に、この映画で予習してみるのもいいかもしれません。もちろん、バルセロナにも行きたくなります!