こんにちは、食べ台湾のAiwanです。
毎日暑いですね。こんな暑いと無性に辛いものが食べたくなります。そこで今回は、ラッキー食材の「唐辛子」についてご紹介したいと思います。
唐辛子の歴史
唐辛子は中南米が原産で、一説によれば8000年程前から食べられていたと言われています。唐辛子が世界に広く知られるようになったのには諸説ありますが、コロンブスがスペインに持ち帰りヨーロッパに広まったとされています。
胡椒の仲間でもないのに英語でチリペッパー(Chili Pepper)と呼ばれるようになったのは、唐辛子を胡椒の仲間だと勘違いしたことが由来だとか。
日本へは室町時代にポルトガルから伝わったとされていて、豊臣秀吉が朝鮮に唐辛子を伝えたという説もあります。
唐辛子の火のパワー
唐辛子にはカプサイシンという辛味や発汗作用の元になる成分が含まれていて、カロテノイドという赤色や黄色の脂溶性色素成分の一種。
その名の通り脂に溶けやすいので、油を使った料理に適しています。カプサイシンの効果には、血行促進、冷え性改善、疲労回復、脂肪の分解や燃焼などがあります。
代謝向上や胃弱機能の促進も期待されているので、夏バテ対策として取り入れるのにもおすすめです。
台湾で食べる唐辛子料理
台湾では唐辛子のことを辣椒(ラージャオ)と呼び、日常的に食しています。前述の通り、唐辛子は脂溶性の色素成分を持っているので、熱と油との相性が良く、炒め物や揚げ物、煮込み料理など加熱料理に適しています。 辛い鍋もその一つですね。
日本で火鍋というと辛い鍋と思われがちですが、火鍋は鍋料理のことで、辛い鍋は麻辣火鍋(マーラーホゥグォ)と言います。
「麻辣」の“麻”は花椒(ホワジャオ)の舌が痺れるような辛さを意味する「麻味」(まみ、マーウェイ)、“辣”は唐辛子のヒリヒリするような辛さを意味する「辣味」(らつみ、ラーウェイ)で、それぞれ2つの異なった味を合体させた味付けのこと。
一人でも食べることができる麻辣火鍋
台湾人は「鍋」がとても大好きで、一年中食べています。鍋料理と言うと大人数で食べるものと思われがちですが、一人で楽しめる鍋屋さんも数多くあります。
麻辣火鍋でよく見られる二種類の味が楽しめる鍋も一人で食べられますよ。
暑くてバテそうなこの夏、「火」のパワーに溢れる台湾で、唐辛子料理を堪能してみては?