しばらくは家政婦ロボットと化していた私ですが、従順だったのも少しの間。我慢の限界が来てしまいます。…と言うよりも、元の性格からして黙って尽くすなんて無理でした(笑)。
顔を合わせれば口論の日々。私はUが怒りそうな内容をわざとけしかけ今までの鬱憤をぶつけるようになっていました。この時、結婚してまだ一年足らず。「甘い新婚生活」なんて私達には縁のない言葉です。
私とUの間には、愛情よりも憎しみのほうが大きくなっていきます。すれ違う心と体…この頃の私はUに触られることさえ嫌で、当たり前のようにレスになっていました。
結婚して一年も経てば「子供」の二文字が頭に浮かびましたが、お互いに愛情がない状態じゃ子供をつくるなんて考えられるはずがない。でも、そう思っていたのは私だけでした。
Uの口から「はやく子供が欲しい」と信じられない言葉が飛び出したのです。
Uにとっては夫婦の愛情と子供はイコールではないようでした。私は気持ちの持って行き場が分からず、真っ暗な闇の中に落ちていくようでした…。