Z先生からのお誘いメールを一度は無視した私。その理由はモラハラの呪縛から未だに抜け出せずいたからです。
「お前には無理」
「お前に出来るはずがない」
一歩前に進もうとするたびに、その言葉達は私の足にへばりつき殻に閉じこもらせてしまいました。しかし「こんな腐った生活から抜け出したい」「今の私は自由だ!」という強い気持ちが呪縛を解いてくれたのです。
当日、ちょっぴり憂鬱になりながらも陽の人間であるAちゃんのフットワークの軽さに助けられた私。挙動不審になりながらクラブに到着したものの、扉を開けた瞬間に来たことを後悔しました。
キラキラのフロア、爆音の音楽…陰の人間はもう消滅寸前です(吸血鬼が太陽を浴びた状態)。そしてZ先生が連れてきた人こそが、将来夫となるKちゃんだったのです…。