完成した写真をK家に見せに行くと心からの祝福を受けました。 その姿を見て、自分の両親にも見てもらいたい気持ちが溢れてきました。
しかし、和解もしないまま結婚へ突き進んでしまった私のウエディングドレス姿なんて見たくないのでは? 自己満足なだけでは? と葛藤も生まれてきました。
今までなら葛藤に負けて塞ぎ込んでいたことでしょう…でも、私は少しだけ強くなりました。
自分の想いを伝えるために母に写真を送ったのです。
返信はすぐに来ました。 恐る恐るメールを開くと、そこには予想外の優しい言葉の数々が並んでいたのです。
今まで自分の下手すぎる生き様を他人と比べては自己嫌悪に苦しんできました。 遠回りして迷惑もたくさんかけてしまったけど、今やっと自分の幸せの形を見つけることができました。
「ゆき蔵が幸せでいてくれることが私達にとって一番の幸せです」
この一言で心が嘘みたいに軽くなりました。
両親の愛情の深さに、感謝してもしきれませんでした。