こんにちは、えむふじんです。
今回は年齢が若返っていく男性の物語、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』を観たので、時間に関する思い出話を。
ナイアガラの滝周辺は、今は開発されて色々な施設がありますが、当時は遊ぶところも少なかったです。笑。
老人から若者へ人生を逆回転する
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
~あらすじ~
“2005年、病院で死の床に伏している老女デイジーは、娘キャロラインに、ある日記帳を自分に読み聞かせるよう求めた。
そこに綴れていたのは、80歳の状態で生まれ、年を取るごとに若返る数奇な運命を歩む男性とデイジーの物語だった──。”
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』は、あらすじにもある通り、ベンジャミンと言う非常に年老いた状態で産まれ、徐々に若返っていく男性の一生を描いた物語です。
幼児ながら、老人として育っていくベンジャミンは、老人施設で多くの人の死を眺めて育ちます。
老人の姿でデイジーと出会い、そして周囲の無理解ゆえ彼女から引き離されるベンジャミン。
「他の子とは違う。だけれど、それが周りからは分からない」 ベンジャミンは育ての母からそう声をかけられ、抱きしめられるのです。
肉体年齢が老人の状態から始まり、壮年、中年、青年、そして少年、幼児へと、成長し、年を重ねていく逆説的な人生ですが、淡々と描かれているため平板で静かに進んでいきます。
しかし、この物語には「人生を受け入れるとはどう言うことか」という、とても厚く重みのあるメッセージが込められています。
「老い」の順序が違うだけで、こんなにも視点が変わるのかと深く考えさせられた一本になりました。
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
上映時間 165分
監督 デヴィッド・フィンチャー
ベンジャミン(ブラッド・ピット)
デイジー(ケイト・ブランシェット)