12月は新しい年を迎えるために1年をふり返り、いろいろなことをリセットしたくなります。
年末の大掃除はもちろん、あとでまとめて整理しようと思いつつ溜まってしまった書類、クローゼットのなかも「いつの間に増えた?」とリセットすることが次から次へ──。
「さあ、やるぞ!」というやる気があっても、やることが山積みになると芽生えたやる気がススーッと消えてしまうこともあります。
そんなときに“やる気”を起こさせてくれる映画があります。
『365日のシンプルライフ』(2014年)
『お買いもの中毒な私!』(2009年)
この2本です!
フィンランド青年の驚きの発想
『365日のシンプルライフ』はフィンランドの映画です。
失恋をきっかけに自分の持ち物すべてをリセットした若者の365日の実験生活が映し出されます。
自分の持ち物を整理する場合、断捨離のように必要なものと不必要なものを見極めて整理していく方法が一般的ですが、この映画の主人公ペトリは、ある意味逆の発想で自分にとっての必要なものをピックアップしていきます。
それは、持ち物すべてを倉庫に預けて、毎日1つずつ必要なものを取り出していくというもの。
モノの価値観、所有することについて考えさせられます。
自分へのご褒美を買いがちな人必見!
『お買いもの中毒な私!』
この映画を見ようと思ったきっかけは「セックス・アンド・ザ・シティ」のスタイリスト、パトリシア・フィールドが衣裳を担当していたことでした。
もちろん衣裳は素敵でしたが、ファッションだけの映画ではなく……買い物について深く考えさせられる映画でした。
主人公は雑誌編集者のレベッカ。買い物好きで、持っている十数枚のクレジットカードが限度額に達してしまい請求書と督促状の山!
そんな彼女が経済誌の編集部で働くことになり、自分の生活や大切なものを見直していくお話でもあります。
断捨離をすると何が変わるのか?
『365日のシンプルライフ』に刺激されて、映画を見た当時、自分にとってかなり大掛かりな断捨離をしました。
映画を見る少し前に、こんまりさん(近藤麻理恵)の「人生がときめく片づけの魔法」を読んでいたのも断捨離を行動に移せたきっかけのひとつです。
断捨離する前は『お買いもの中毒な私!』のレベッカと同じで、欲しい! という衝動、セールという文字の誘惑に負けることが多かったのですが、断捨離後は、本当に欲しいものかどうか、ずっと使えるものかどうかを考えるようになりました。
それでも時々誘惑に負けてしまいますが……。
元彼を思いだすモノは手放そう
モノを整理することによって人間関係も見直すことができるのではないかと思うのです。
別れた恋人との思い出のモノをどうするのか──たとえば、とても気に入って買ったワンピースがあったのですが、それを見るとどうしてもその人のことを思い出してしまう、過去に気持ちが引き戻されてしまう。
これじゃあダメだ、思い切って捨てよう! 洋服が可哀想だったので、古着屋さんに買い取ってもらいました。手放すことで、前に進めました。
買い取りで得たお金は、モノには使わず、美味しいものを食べて心を満たすことにしています。
もしも今、ツラかった恋、終わった恋から抜け出せないとしたら、年末の大掃除はリセットのいいチャンスです。
モノを手放す=忘れるというわけではないですが、手放そうとすることによって執着の心が薄れる。そして「えいやっ」と手放したときには、自分自身のなかに変化が生まれているはずです。
失恋の痛みは新しい恋で──という方法もありますが、自分の力で思い出にすることによって強くなる、素敵になる、輝ける、そう思います。
私も積み重ねられた書類を整理しなくては!