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奥手男子の心理を知るにはもってこいのラブストーリー2本!

バレンタインデーが近くなってきました。

恋愛から遠ざかっていると、2/14は私には関係ないから……と無関心になりがちですが、自分の恋愛スイッチを押すチャンスでもある!と考えると、素通りせずに立ち止まってみようかなという気にもなります。今年は前向きに考えることにしました(笑)。

とは言っても、もの凄い何かを仕掛けるわけではなく、積極的に食事や飲みの席に参加しようとかそういうこと。一旦、恋することから遠ざかってしまうと、そんなものです。


待っているだけじゃ恋は始まらない

友だちと恋愛について話していると、待っているだけじゃダメ! 奥手の男性も多いんだから自分から誘わないと始まらないわよ!という助言が飛んできます。

ほんとその通りだなって思いますけど……けど、自分から誘ったり告白したりするのはやっぱり勇気が必要で、告白は男からとか女からとか関係ないと思いつつも、心の奧ではやっぱり男性から誘ってほしい、男性から告白してほしい……と思っている女性はきっと多いはず。


20代男性のセックス経験なしの割合

少し前に読んだ記事にあった情報です。相模ゴム工業株式会社の「実録 20代のリアル」(※2018年9月)の調査によると、20代でセックス経験がある人の割合が──

男性……56.9%
女性……72.1%
全体……65.5%

こういう数字も出ているというあくまで参考の数字ですが、このリサーチデータから読み取れるのは、友だちの助言の通り奥手の男性も“多い”ということでしょうか。

そんな奥手な男性の男心を理解するにはどうしたらいいのか──

参考になりそうな映画、あります!


冴えないアラフォー男子が主人公

『40歳の童貞男』
『好きにならずにいられない』

この2つの映画に共通するのは、40歳を過ぎても女性と付き合った経験のない男性が主人公であること。アラフォー男子、ここがポイントです。

というのは──たとえば『アメリカン・パイ』はプロムまでに童貞を卒業しようと奮闘する青年たちの日常を描いた青春コメディですし、あのトム・クルーズも『卒業白書』という映画で悶々とする日々を送る高校生を演じていたり、ハイスクールものではどの時代でもよく描かれるテーマ。

でも、先に挙げた2作はそれらとは少々違って……。


優しい男性を見抜ける女性になる

『40歳の童貞男』はコメディタッチのアメリカ映画。自分の世界を大切にしながら生きる真面目なアンディが、男友だちの協力を得ながら脱童貞に挑み、愛する人と出会うまでを描いています。笑わせてもらいながら男性の戸惑いを知ることのできる1本です。

一方、『好きにならずにいられない』はアイスランド・デンマークの映画。“北欧のトトロ”とも言えるような体格のフーシの恋を描いています。見た目はたしかに冴えない中年ではあるのですが、その優しさ、ピュアさ、真面目さに惚れてしまう、心が洗われるラブストーリーです。


恋愛映画の多くは、素敵な男性キャラクターが登場して心をときめかせてくれます。そのときめきが女性に必要であることは間違いないのですが、それってリアルじゃない……と思うことだってある。

アンディもフーシも魅力的で、特にフーシは、ものすごくシャイなのに人を好きになることで、愛する人を守りたいと思うことで強くなっていく姿は本当に心を打たれます。

奥手男子の攻略法とまではいなくても、こういうタイプもいると知ることで、恋のチャンスが増える……かも!
新谷里映
映画ライター、コラムニスト
雑誌編集者を経て現在はフリーの映画ライター、コラムニスト。雑誌・ウェブ・TV・ラジオ、各メディアで映画の紹介をするほか、コラムの執筆、映画のオフィシャルライター、トークイベントのMCなど幅広く活躍。