先日、部屋の整理をしていたら、思い出の品が出てきました。過去に付き合った人との思い出の品です。 懐かしいなぁ、とほんの少しだけ感傷にひたりましたが、これはもう手元になくていいものだと処分!
当時は、寝ても覚めても彼のことを考えていました。でも今となっては、そういう過去もあったな……という思い出です。 自分でもびっくりするくらい、気持ちは穏やかでした。どうしてか──。
「失恋は時間が解決してくれる」ともいいますから、時間の経過と共に思い出になったというのもあるでしょう。 けれど、今でもときどき引きずってしまうほど、整理がついていない恋愛もあります。
その違いは、失恋したときに自分の気持ちと向きあったかどうかでした。向きあうというのは、失恋を何かで代用しようとしない、逃げないということです。失恋から立ち直るには新しい恋をしよう、という意見もありますけどね。
もちろん新しい恋で、という解決方法が合っている人もいるかもしれません。ただ、失恋の傷は「新しい恋人」という絆創膏でケアしたとしても、それが外れたときに再び浮き上がってきます。その絆創膏が、生涯寄り添ってくれるのであれば別ですが……。
だから、失恋はしっかり向きあう必要がある。
どう向きあうのか──ふり返ってみると、思い出にできた恋愛に共通するのは、失恋の哀しみを抑え込まなかった、無理に忘れようとしなかった、ということでしょうか。