ラブストーリーといってもコメディからシリアスなものものまで色々あって、DVDやネット配信でラブストーリーを観るときは、その時の自分が何を欲しているのか、何を観たら自分の心を満たしてくれるのか、感情で選んでいるように思います。
そのひとつに、恋愛ものではあるけれど「刻々と別れが迫る2人の距離に涙する映画」というのがありまして、真っ先に思い浮かんだ作品がありました。
2016年公開の『世界一キライなあなたに』というラブストーリーです。
公開当時、その映画にこんなコメントを寄せていました。
「愛することは受け入れること、愛の本質を突きつけられました。
愛と哀しみと希望が同居する大人のラブストーリー!」
2年ぶりに改めて観てもやっぱり同じ感想で──。
1度目に観たときよりも2つ年齢を重ねた今のほうが、より感動して、当時も号泣でしたが、2度目もやっぱり号泣でした。
愛する人にはどんなことがあっても生きていてほしい、そう思うことは当然でしょ!って思っていましたが、この映画を観ると、それが揺らぐんです。本当に愛するってどういうことだろうって……。
教えてもらったのは──
・ただ愛すること
・相手の考えを受け入れること
・いつも笑顔でいること
主人公のルイーザ(エミリア・クラーク)はイギリスの田舎町のカフェで働いていましたが、ある日お店が閉店に。そして見つけた再就職先が、バイク事故で車椅子生活を余儀なくされ生きる希望を失った大富豪ウィル(サム・クラフリン)の世話係でした。
ルイーザはとても明るい女性で、頑なだったウィルの心を溶かし、自然と2人は恋に落ちます。同性から見ても彼女の笑顔、引き込まれます!
でも、世話係は6ヵ月限定の仕事。その理由はウィルは自分で“生きる時間”を決めていたから。
好きになった人が、愛する人が、半年後に永遠の旅立ちを選ぼうとしていたら、どうするのか──。
何が正しいのかではなく、自分はどう考えるのか……。ルイーザとウィルそれぞれの立場で考えることが、そのまま愛について考えることに繫がる、そんなラブストーリーです。
また、ファッションの勉強をしたいのに、自由に飛び出せるはずなのに、田舎町から出られずにいるルイーザの成長物語でもある。
これは、あるシーンでウィルがルイーザに向けたセリフです。この言葉にウィルのルイーザへの愛が込められていて、クライマックスは涙なしでは見られません!
別れをキーワードに選んだ映画ですが、別れは決して悲しいだけではなく、生きる糧にもなる、そんな大切なメッセージも込められている素敵な映画です。
『世界一キライなあなたに』
ブルーレイ ¥2,381+税/DVD ¥1,429+税
ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
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