charmmy TOP恋愛/結婚色気を手に入れる近道は上品な優しさを身につけることだった!

色気を手に入れる近道は上品な優しさを身につけることだった!

4月、始まりの季節ですねー! 街を歩いていると初々しいスーツ姿の社会人を目にする機会が増え、こちらもフレッシュな気持ちなって、背筋が伸びます。そしてふと思い出したのは、彼らと同じ年頃に自分が思い描いていた大人、ステキな大人に近づけているのか……ということ。今回は、ステキな大人について考えてみました。


マナーも大事だけど内面はもっと大事

二十歳そこそこの頃に憧れていた大人の女性像は、仕事をバリバリこなす格好良さはもちろんですが、立ち居振る舞いがステキな女性=品のある女性だったように思います。なので、当時は“女とはこうあるべき”的なマナー本をあれこれ読んでいました。

そういったマナーは一度学んでしまえば習慣になりますが、美輪明宏さんの『花言葉』という本を読んだときに内面の品について知り、外側だけではダメなんだとハッとさせられました。三十代半ばの頃です。本には次のようにありました。


色気の正体って何だと思いますか?


「色気の正体は、“上品な優しさ”。
 『この女はオレに恥をかかせない』
 『この男は絶対に私に恥をかかせない』
 そう相手に思わせる包み込むような優しさが、
 色気の本質なのです。
 衣服を着て後ろ姿であってもそれは漂うものです。」

もう、ただただ納得です。この『花言葉』という本は、こんな感じで短い言葉が書かれています。

・自分を輝かせるための言葉
・つらい時のための言葉
・自分を磨くための言葉
・美しく生きるための言葉
・人と上手につきあうための言葉

どの項目の言葉も響くものばかり。気づきがほしいな、という時のお助け本です。


当たり前のことが実はいちばん難しい

四十代になった今、心がけているのは、些細なことに対しても「ありがとう」を言えるようにとか、笑顔でいるようにとか、本当にごくごく当たり前のことです。

当たり前のこと、簡単なことですが、“常に”を意識するとけっこう難しい。たとえば、誰かと一緒にいるときは自然と笑顔になれますが、ひとりで電車に乗っているとき、歩いているときはどうでしょうか。笑顔とまでいかなくても、ムスッとしない、しかめっ面をしない、常に柔らかい表情でいるって、案外大変なんですよね。


腹八分あらため、めざせ腹六分!

二十代と四十代で、大きく変わったのは人との付き合い方です。二十代の頃は、イベントやパーティーに参加すると、最後までいないと損! この後に楽しいことがあるかもしれない! と思うとなかなか帰れなくて、結局、二次会、三次会……朝までなんてこともありました。

今は、腹六分での付き合いを心がけています。これも美輪さんの『花言葉』にあった教えがきっかけです。

「人間関係で一番上手な付き合い方は、
 『腹八分』ではなくて『腹六分』。
 夫婦、恋人、親子、仕事関係……
 すべて『腹六分』でお付き合いを。
 親しき仲にも礼儀あり。
 馴れ合いはいけません。争いのもとです。」

この言葉を知ったとき、「親しき仲にも礼儀あり」というのは分かるけれど、何だか遠慮しているみたいだなぁと思いましたし、これは言い過ぎかな? 参加すべきかな? 腹六分の程度がどのくらいなのか戸惑うこともあります。でも、そうやって腹六分を意識して、行動する前に立ち止まって考えることに意味がある。それが色気の正体である上品な優しさにも繫がると思うのです。

内面から滲み出る色気を手にするには、“上品な優しさ”と“腹六分の付き合い方”! まだまだ日々精進です(笑)。
新谷里映
映画ライター、コラムニスト
雑誌編集者を経て現在はフリーの映画ライター、コラムニスト。雑誌・ウェブ・TV・ラジオ、各メディアで映画の紹介をするほか、コラムの執筆、映画のオフィシャルライター、トークイベントのMCなど幅広く活躍。