【12星座占い】西洋占星術では何がわかる？西洋占星術オタクの人気占い師が徹底解説

その後、天体の動きを読み取り、国家の命運や王の政治判断に活かす“国家占術”として発展し、現代では個人の運勢を読み解くツールとして広く使われています。

鑑定では、生年月日・出生時間・出生地をうかがい、ホロスコープを作成し、そこからその方の本質・才能・価値観・相性などを占っていきます。

私が感じる西洋占星術の魅力は大きく分けて3つあります。

語源の通り、Horoscope（ホロスコープ）には「時を見る」という意味があり、今どんなテーマが起こっているのかを見たり、未来に起こりうる、出会い・結婚・転職・引っ越しなどのイベントが発生する時期を知ったり、過去の出来事を振り返ったりすることが得意です。

太陽星座は、その星座にとって自分らしさであり「誇り・アイデンティティ」の象徴です。またそうあるべきだと思っていることなので、太陽星座らしくいることを意識すれば、自己肯定感を上げることさえ可能なのです。そして、生まれた時間なども考慮してさらに深く見ていくと、その人についてさまざまなことが分かってきます。

例えば、どのような目的があれば勉強に集中できるのか、どういったキャラクターで社会に出ていくと成功しやすいのか、どのような働き方を選ぶと続けやすいのか、といった具体的なテーマも見ていくことができます。

自己分析やセルフプロデュースのツールとしても使えるため、すでにお仕事をされている方であれば「こうやって売り出していこう」という方向付けに、お仕事を探している方であれば、就活や将来設計などにも幅広く活かすことができるでしょう。

私がホロスコープを学び始めた頃、「最近NYでは恋人や友人・同僚や上司の星をセルフで占って、どう関わっていくかを選んでいる人が増えているらしいよ！」と聞いてワクワクした記憶があります。

そんなこともあり、私の鑑定では、その人の本質・才能・価値観・セルフプロデュースを中心に、人生の流れや相性を読み解き、実生活に使える視点を大切にしています。

そこから、恋愛関係に発展しやすい相性なのか、結婚やビジネスパートナーなどの協力をして長い時間を共にできる相手なのかどうかを見たり、一般的にカテゴライズされている関係だけではなく、心の支えになっている、やる気の源になっているなど、個々の関係性として、その相手といるとどのような時間を過ごすことになりそうかを読み取っていきます。

相性は、年齢・性別・立場などの表面的なことに縛られず、お互いの持つ星同士の化学反応を見ていけるため、とてもドラマチックです。

また、相性には生まれ持った相性とその時期限定の相性があります。生まれ持った相性は永遠に有効ですが、時期の相性は限定的です。

特に恋愛関係においては、相手の態度が急に変わったり、突然連絡がこなくなってしまう、なんてことも起こり得ることですよね。あれだけ好きと言っていたのになぜ？と思うこともしばしば。

そしてその理由には「飽きた」「元々遊びだった」「実は自分の勘違いでただの片思いだった」など、わかりやすい場合もありますが、そんな単純な話だけではなく、時期的な相性で強く繋がっていて、”その時期は確かに愛し合っていたが、その時期が終わってしまった”というケースも考えられます。

相性から、出会いから別れまでのストーリーを予測することで、惹かれあった事実を確認し、納得感を得ることで、気持ちの整理ができる人も多いのではないかと思います。

西洋占星術でいうエレメントとは、「火・地・風・水」の4つの元素のことです。あらゆる物事は、この4つの組み合わせで成り立っていると考えられています。12星座はそれぞれこのいずれかに分類され、火星座・地星座・風星座・水星座と呼ばれています。

各エレメントには、重視する価値観や人生のテーマがあります。

おひつじ座、しし座、いて座からなる火星座は、理想や精神性、発展や繁栄を尊いものと考えており、個人の権利・オリジナリティを大切にしています。自分の感覚を何よりも大事にしているため、客観性や実利・営利的な物事へは関心が低いところもあるでしょう。

おうし座・おとめ座・やぎ座からなる地星座は、物質的な豊かさや快適に暮らすことを第一の目的としているため、人生を楽しみ、心と体を満たすことを大事にします。プラスの影響や結果が期待できるものを好み、マイナスの影響や成果に繋がらないと判断したものとは自然と距離を置く傾向にあります。

ふたご座・てんびん座・みずがめ座からなる風星座は、いち早く事実を知り、新しい仕組みを作り、未来を切り開くことに価値を感じています。公平さや客観性を大事にし、計画やシミュレーションが得意です。物分かりは良いものの、自分の意見は薄めなので、計画が机上の空論になることも。

かに座・さそり座・うお座からなる水星座は、相手にとって特別な存在になること、強い印象や影響を残すことを重視します。そのために、共に感情体験をすること、良い思い出だけでなく困難を一緒に乗り越えることにも価値を見出します。敵味方を分ける傾向があり、特別な関係やコネクションを築くことが得意です。自分の感覚を大切にするため、客観性はあまり重視しません。

例えば、いて座のルーラーは「木星」です。木星は、楽観的で成長や冒険を好む星なので、いて座の人がのびのびと前向きに生きているのなら、それはとてもいて座らしい状態と言えます。そして、繊細と思われがちなうお座のルーラーも同じく「木星」。実は楽観的で希望を持っており、未来がより良くなることを好みます。

おひつじ座とさそり座のルーラーは「火星」。どちらも勝負強く、負けず嫌いという共通点を持っていますね。

てんびん座とおうし座のルーラーは「金星」で、どちらも美しいものや心地良いものを好み、ふたご座とおとめ座のルーラーは「水星」で、どちらも知ること・学ぶことを得意としています。

かに座のルーラーは「月」、共感を重視する傾向にあるため、自分や他者の感情が体調に影響しやすく、しし座のルーラーは「太陽」で、自分らしさや自分の意思、自己表現を大切にします。

やぎ座とみずがめ座のルーラーはどちらも「土星」。仕組みを作ったり長期的な物事を成し遂げる力がありますが、やぎ座は既存の仕組みを整え守っていくことが得意で、みずがめ座は古く不要になった仕組みを壊し、新しい仕組みを作ることを得意とします。

このように、12星座にはそれぞれの特徴を示す“ルーラー”という惑星が存在するのです。

自分自身のエレメントとルーラー、また相手のエレメントとルーラーを知ることで、互いの共通点や違いを理解し、それぞれが大切にしている価値観や行動の傾向を見ていくことができます。先ほど、”セルフで占って相手との関わり方を選んでいく”と言っていたのは、こういう流れがあるからなのです。

また、ここからの時代「セルフプロデュース」や「セルフケア」という観点は高まっていくように思います。自分がこの世に何をしたくて降り立ったのか、自分の時間を大事にするという意味でも、自分自身の本質に関心を向けていくことが、幸運度を高めることに繋がっていくように思うため、ぜひ上手に西洋占星術を活用して日々の生活に取り入れてみてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。