女性が男性よりもきれい好きとは限りません。本人が清潔感のある見た目でも、悲惨な状態の部屋に住んでいる女たちは数知れず。中には人に言えないような恥ずかしい経験も…。
そこで今回は部屋を片付けられない女性たちに、そのことが原因で起きた失敗談を聞き込み調査。掃除の何が苦手なのかも本音で語ってもらいました。あなたはどのエピソードが一番ショッキングですか?
失敗エピソードNo.1
昔、私が住んでいたマンションは古くて日当たりが悪く、換気を怠っているとすぐに湿気がこもっていました。職業柄、帰宅する時間は不規則だし、寝に帰るだけの生活だったので、和室に布団は敷きっぱなし。彼氏も友達もかたくなに家に入れなかったので、恥ずかしながら万年床でした。
それから2年、きれいなオートロック付きのマンションに引っ越すことになり、前日から彼氏がお手伝いにきてくれました。十分に換気した段ボールだらけの部屋だったら、だらしない生活していたのもバレないと思ったのが間違いでしたね…。
興味津々の彼に内心ヒヤヒヤしながら、仲良く荷造りすること数時間。彼が和室の端っこにある布団を見て「なんで敷きっぱなしなの?」と。本当にうっかり、いつもの感じで片付けていなかったんです。慌てる私を横目に、彼が布団をヒョイと持ち上げた瞬間、見たことのないキノコが畳にぎっしり!! 2人して悲鳴を上げることになりました。
ちなみに彼とはその後、新居に一度もくることなく別れました。私は相変わらず、フローリングにベッドを置いて万年床です(笑)。
(30代前半・看護師)
失敗エピソードNo.2
一人暮らしです。ときどき彼氏が訪ねてくる程度で、ほとんど部屋に人を入れません。私の場合、モノをゴミ箱に捨てる習慣が身についてなさすぎて、ついつい床にいろんなものを放りっぱなしにしてしまいます。ただ、この前そのせいでちょっとしたトラブルが…。
この前、彼氏と夜にアレをしたときに、使ったゴムをそのままベッドの隅に放ったらかしにしていたんです。そのまま片付けを忘れて1ヵ月…。また彼氏が家にきたときに、その残骸を見つけられて「お前、このゴム誰のだよ!!」と大激怒されました。
まさか向こうも以前のモノがそのまま放置されているとは思ってなかったらしく、私の浮気を疑ったようです。なんとか理由を話して落ち着いてもらいましたが、正直かなり恥ずかしかったですね…反省してます。
(20代前半・学生)
失敗エピソードNo.3
まだ学生として女子寮に住んでいたときの話です。その女子寮では、それぞれに個室は用意されているんですが、ドアは基本開きっぱなし。住んでいる誰もが自由に出入りできるような雰囲気でした。みんな女子寮のなかでは野性に戻っていたので、片付けが行き届いている女の子の方が珍しかったかもしれません。
そんななかで事件が起きました。同じ階の後輩と同期の部屋に空き巣が入ったというのです。その後輩は家に帰ると、金品と衣服の一部が盗まれていたとのこと。すぐに管理人さんから、自分の部屋でも何か盗まれていないか確認するよう連絡がきました。
しかし元から部屋が荒れすぎていたせいで、見ても何が盗まれたのか、全然分からなかったんです。衣服がなくなっていても、盗まれたのか、自分で捨てたのか、部屋のどこかにあるのか…。これを機にちょっと片付けてみましたが、結局盗まれたのかそうでないのか、今でも分かりません。泥棒も汚すぎて、部屋に入らなかったのかも。
(20代前半・イラストレーター)
失敗エピソードNo.4
自分の場合、食べ物でもなんでも元あった場所に戻すのが苦手で、そのままテーブルや床に置いていたり…。おかげでカップ麺や刺身のパック、ペットボトル、ポテチの袋などが溢れすぎて、地層みたいになっています。足の踏み場がないというか、何もかもが足で踏む場所という感じです(苦笑)。
それでこの前、久々に漫画みたいなズッコケ方をしてしまったんです。変なの踏んだなと思ったら、ブチって音がして中身が床に吹き出した瞬間、ツルンとコケて…。気づけば頭からひっくり返ってました。
足の裏が水っぽいな、と感じたのですが、原因は私が放置していた辛子入りのチューブ。幸い床に転がっていたクッションに落ちたので大事にはなりませんでしたが、打ち所が悪かったら、ゴミ屋敷のなかで孤独に死んでいたかもしれませんよね。普通にゾッとしました。
(20代後半・自営業)
失敗エピソードNo.5
今年の夏に突然、冷蔵庫が壊れてしまって、全く冷気が出なくなってしまったんですよね。中には牛乳や魚、野菜などが入っていたと思います。
その頃はもう忙しくて自炊もしておらず、会社に食堂もあるし、帰りは外食で済ませていたので、特別困ることはありませんでした。いつか片付ければいいだろう、家電処分なんて電話一本でなんとかなる、そう思っていたんです。
ただ…私のダメなところと言いますか、問題を先送りにしてしまいがちなところがありまして。そのうち、なるべく冷蔵庫には近づかないような生活に慣れてしまいました。
今どうしているかっていうと、どうもしていないんです。つまり半年間、冷蔵庫は開けていないんですよ。中身はもちろん確認していません。怖いじゃないですか? 中身がどうなっているかなんて想像もしたくありません。
(30代前半・システムエンジニア)
今回インタビューに応えてくれた方が口を揃えて言っていたのが「いつかは片付けようと思っていた」というセリフでした。
「ゴミ箱が溜まりきるまでは大丈夫」「床が見えるなら大丈夫」と、ゴミを放置しているうちに「ベッドの上だけきれいなら大丈夫」「大事なモノの場所さえ分かれば大丈夫」と、自分の中の基準がどんどん緩くなっていくとのこと。
また自分自身に潔癖なところがあるからこそ、汚いゴミにどうしても手をつけられず、限界がくるまで放置してしまうという女性も見られました。
こまめな片付けはもちろん大事ですが、どうしても難しい場合は、家族や友人に相談してみてください。周囲に自分の部屋を見せるのが恥ずかしいなら、専門の清掃業者やハウスキーパーに問い合わせたり、思い切って掃除を依頼するのもおすすめ。問題を1人で抱え込まないことが「片付けられない」から脱却する第一歩といえるでしょう。