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【経験者が語る】遠距離恋愛でも結婚できるルール5つ

更新 : 2023.10.20 15:50 / 作成 : 2020.03.08 08:00
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「長続きしない」「自然消滅してしまいがち」「寂しすぎてとても無理」など、ネガティブなイメージがつきまとう遠距離恋愛。しかし中には遠距離のまま長く交際を続け、結婚まで行き着いたカップルもいます。

私自身も青森と東京間で約8年間の遠距離恋愛状態を続け、その後結婚しました。この記事では、交際から結婚へ進むために2人で続けたことを紹介し、当時どのように考えて関係を築いてきたのか紹介します。

うまく続けるルールその1
「ほぼ毎日通話する」

遠距離中のつらい体験の一つが、相手と気軽に会話できないこと。しばらく連絡をとっていないと相手への気持ちが徐々に薄まっていきます。また、連絡がすぐに返ってこないと「自分に興味がないから連絡しないんだな…」と勝手に推測して、苛立ちや嫌悪に繋がることもありました。

私の場合、ほぼ毎日お互い帰宅したら通話をつなぎ、就寝までずっと付けたまま相手とコミュニケーションをとっていました。(もちろん通常の電話では通話代が大変なので、LINEなどの通話アプリを利用していました)通話ONのまま、他愛のない話を続けるんです。2人とも話をすること自体が好きだったので、会話の内容に困ることはありませんでした。といっても、無理に会話が続かなくても問題ありません。“相手と繋がっている”と意識できる状態にしておくだけで、安心感が生まれるんだと思います。

うまく続けるルールその2
「ケンカしてても連絡を怠らない」

毎日連絡をとっていても、相手とのケンカは高確率で起こるもの。今の関係の不安定さから湧き上がる不満をついついぶつけてしまいます。一度ケンカをしてしまうと関係を修復するのも難しく、会話が途切れがちになり、連絡を長期間とらず…。ますます関係が悪化し、疎遠になってしまうこともあります。

なので、ケンカ中はあえてX(旧Twitter)のDMで「飯は食べた」「もう寝る」「明日、10時から仕事」など、感情を交えない事実だけを淡々と送っていました(彼女も同じようにしていました)。ケンカの原因については触れず、お互い気持ちが収まるのを待つようにしていたと言えます。また、相手の状況が冷静に伝われば、どのタイミングでケンカを収めるかを図りやすくなります。

うまく続けるルールその3
「共通の友人に協力してもらう」

深刻なケンカは長く付き合っていると必ず起こり、全く連絡をとりたくないという時期を迎えることも。私も1ヵ月ほど相手との連絡を絶っていたことがありました。関係修復のきっかけとなったのは、自分たちの関係についてよく知っている友人が間に入ってくれたことでした。

後で知ったのですが、友人が私の置かれている状況や当時考えていたことを向こうに定期的に送ってくれていたようで、それにより私の心境が落ち着いたとき、彼女もふたたび連絡をとる気になれたそうです。

他に悩み事があったときも、友人たちに「どうすれば(交際を)続けられるのか」相談できたことが、今に繋がっていると思います。相手に直接言えない愚痴を受け止めてくれる友人がいたことは幸いだったといえるでしょう。

うまく続けるルールその4
「友人関係に対して束縛をしない」

遠距離恋愛中に知人たちからよく聞かれたのが「浮気が心配にならない?」というもの。たしかに相手が今どこで何をしているのかよく分からない状況は心配ですが、それは近い距離で交際していても起きうるものなので、あまり気にしていませんでした。

むしろ遠距離中に「寂しいから」という理由で他の友人との交際を束縛するほうが危険です。身近な友人との交際が減ることで、2人の関係が次第に息詰まるものとなり、会話もネガティブな方向に陥りがちになります(実際、友人関係で悩んでいた頃はその不満をぶつけてしまっていました)。お互いに外で積極的な交流をするほど、会話のネタが増え、より相手との関係が深められると思います。

うまく続けるルールその5
「結婚に至るまでの条件を決める」

交際が長期になるほど、よく話題に上がるのが結婚について。お互いが一緒に住むことを望んでいる場合は相応の準備が必要です。正直、私たちも結婚のタイミングをうまく見定められず、ダラダラと交際を続けてしまった面があります。

自分たちが結婚を本気で意識し始めたのは交際して7年目。一緒に住むためには、彼女の異動(or転職)が円滑に進むこと、引越し代と当面の生活費が十分であること、両親の挨拶を済ませることなど、多くの課題がありました。そこで、2人で喫茶店で半日ほど話し合い“1年以内に結婚”という具体的な期限を決め、それに向けたスケジュールを組みました。

結果的に相手の異動手続きが予想以上に長引きましたが、期限を決めたことで上司や親族など周囲の関係者との話もつけやすくなりました。もちろん人によって結婚する上での条件は変わってくるので、何が障壁と感じているかを素直に話すことが大切だと思います。

遠距離恋愛から結婚への
一番の障壁は「周囲の声」

遠距離恋愛について周囲に話すと「大変だね」や「つらかろうに…」といった言葉をよく耳にします。中には「そんな恋愛はおかしい」「都合よくキープしているだけでしょ?」「本気じゃないから側にいないんだ」といった攻撃的な言葉をもらうこともありました。

こうした声を受け止めて「自分は変な恋愛しかできない」「認めてもらえないような関係なんだ」と負い目を感じ、遠距離中の恋人と別れてしまう友人もいました。おそらく遠距離恋愛の一番の障壁は、“普通ではない”ことを理由に投げかけられる心ない声だといえるでしょう。

私自身も遠距離恋愛が長引いてしまったことに対して「もっとうまくやれたはず」と思うこともありますが、次に会うときのモチベーションが上がりやすかったり、お互いの会話が弾みやすかったりといった楽しい面も多くありました。どんな恋愛にも、普通なケースなどありはしないので、周囲の目を気にせず、2人が楽しめるような状態を保てることが重要です。この記事が、遠距離恋愛中の方々への参考になれば幸いです。

ゆりいか
ライター
1989年生まれ、ライター。書籍やネットカルチャー、住まいなどをテーマに記事を書いています。主な執筆に『百合写真集』(一迅社)、『平成まとめクイズ』(永岡書店)『ゆりいかの文学住散歩』(日本住宅新聞)など。また、毎週月曜日に新宿ゴールデン街の文壇バー『月に吠える』でバーテンをしています。