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人間関係リセット症候群でも大丈夫!4つのパターンと対策を解説

更新 : 2020.03.21 18:00 / 作成 : 2020.03.21 18:00
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たまっていく未読の数、返信していないコメント、内容が予測できない着信履歴…。人間関係で問題を起こしたわけではないけれど、何もかもがどうでもよくなって関係の全てを断ち切りたい。皆さんはそんな衝動に襲われる経験はないですか? 私は年に3回くらいあります。ゲームでいうところの残機が3機ある感覚です。

こんにちは、心理カウンセラーかつゲーマーの吉見マサノヴです。この記事では私も含め、割とすぐ手が届く範囲にリセットボタンが設置されている人の特徴を解説していきたいと思います。最後まで読んだ後は、わけも分からずにリセットする(強制終了)状況から、意味が分かったうえできちんとリセット(再起動)できるようになりますよ。

人間関係リセット症候群とは?

「人間関係リセット症候群」とは、突然連絡を絶つ、SNSなどを削除する、仕事やバイトを辞めるといった極端な方法を用いて、これまで築いてきた人間関係をゼロからやり直すという、行き詰まった状況からの一発逆転を狙う一連の症候のことを指します。

「リセット」には、「やり直す」「再開する」といった意味があり、元々ファミコンなどの家庭用ゲームから一般的に使用されるようになった言葉です。さらに従来の意味に加え「気軽に」という解釈をされることも特徴です。よって、人間関係リセット症候群も、悩んだ末にリセットするのではなく、どこか気軽にリセットする意味合いが含まれます。

リセットしたくなる4つのパターン

このように人間関係をリセットしたくなる状況は、まさにゲームをリセットするときの理由と驚くほど共通しています。さて、あなたがリセットボタンを押したくなるときはどのパターンでしょう?

▼押したくなるとき その1
 「思い通り(理想通り)にならないとき」

例えば、人間関係の中心にいたいのに脇役にさせられた(軽視されている)。逆に脇役でいたいのに中心人物にさせられた(重視されている)など、立ち位置が極端で人間関係の「ほどよさ」が保てない場合。自分の描いたストーリー通りに展開しないときにリセットしたくなります。

▼押したくなるとき その2
「うまく成長(レベルアップ)できなかったとき」

現在の人間関係で得られる経験値が少ないような気がする。もしくは、現時点での人間関係で獲得できるスキルポイントがパターン化しており、偏った成長をしてしまうなど、人間関係の継続に無意味さを感じたり、内面の成長に限界を感じたときにリセットしたくなります。

▼押したくなるとき その3
「クリアをあきらめたとき」

このままではうまくいかないような気がする。なんだか悪いことが起きそうな気がするなど、バッドエンディングを迎えるかもしれないと推測することによってリセットしたくなります。この推測は不安に基づく思い込みである場合が多く、特に根拠がないことが特徴です。

▼押したくなるとき その4
「レアアイテムを取り損ねたとき、レアイベントを失敗したとき」

告白や受験に失敗したり、大事なイベントを欠席したりするなど、取り返しのつかないことをした場合、大事な人や物を手に入れられなかったときにリセットしたくなります。これは、一つでも失敗があれば、他が成功していたとしても「全て失敗したも同然」という完璧思考が背景にあります。

リセットする人の特徴とリセットしないための対策

人間は、自分や周囲に納得がいかないときにリセットします。自分に納得がいかない理由は、それが本当の自分ではないから。「自分」に合わせているのではなく、「世界」に合わせてメイキングしたキャラクターなので、たいした思い入れもなく衝動的にリセットできるのです。こうして納得のいくキャラメイキングができるまでグループを変える、職場を変えるなどの、人生のリセマラ(リセットマラソン)を続けます。

ということは、その世界で生きるキャラクターを操作する「本当の自分」がどこかに隠れているんです。そう、人間関係リセット症候群の人たちは、世界を冒険するキャラクターとプレイヤーが別。プレイヤーは傷つかないように守られた部屋の中でコントローラーを握っています。以上のことからリセットしないための対策は、今の自分を納得させるか、リセットしたくなる衝動性を緩和させるかのどちらかになります。

▶リセットしない対策 その1
「自分を納得させる」

自分を納得させるには、「こんなものだ」と思うことです。自分に納得できない人は「自己不一致」といって、「こうである自分」という現実自己と、「こうありたい自分」という理想自己が食い違っている状態が背景にあります。よって「こうありたい」という自分に抱いている理想を下げて、キャラクターとプレイヤーを一致させることが必要です。

▶リセットしない対策 その2
「衝動性を緩和させる」

自己不一致の状態が続くと、納得がいかない自分や周囲に対して失望や不満を抱き、それはやがて怒りの感情を生みます。そして、その怒りのエネルギーを利用して、攻撃的になったり傍観したり引きこもったりします。そう、突然無関心になったり、引きこもるのも怒りの表現の一つなのです。つまり、人間関係をリセットすることは、怒りによってもたらされた行動であり、実はものすごく「キレている」状態なのです。

人間関係リセット症候群と向き合うために

「人間関係リセット症候群」はつらさや悲しみ、怒りなど、特にネガティブな感情を適切なときに適切に表現できないことで生じてしまいます。感情を適切に表現できない人は、自分の信念に沿うよりも、周りの期待にどう応えるのかという価値観を重視するので、どうしても怒りや悲しみなどのネガティブな感情を抑圧してしまうのです。

そうして自分をおろそかにして他人の優先順位を上げた結果、知らないうちに蓄積されたストレスが極限に達しています。静かにキレた自分は、はじめて自分の優先順位を1位に上げようとするのです。その強引な手段が人間関係のリセットになります。周りを強制的にリセット(ゼロ)にすることによって、必然的に自分を1位にして、自分自身を守っているんですね。

もちろん、ゲームオーバーになる前に、リセットボタンを押してもいいんです。けれど、今の状況を変えたいと思うなら、いつものようにリセットボタンを押す前に、この世界のキャラクターではなくプレイヤーとして「自分の感情を素直に伝えてみる」「自分をもっと大切にする」ということから始めてみましょう。

吉見マサノヴ
公認心理師/キャリアコンサルタント/作家
恋愛カウンセラー、看護師、精神保健福祉士、専門学校講師としても活躍中。心理学をベースにした作家としての独特な切り口は、カウンセリングや講義で多くの人を魅了する。