「自引き」を引き寄せる！？アイドルオタク×占いチャレンジ

「神さまに祈る」「願掛けをする」と答える方は、きっと少なくないでしょう。少し前、某テーマパークの年間パスポートを塩漬けにするのが流行りました。理由はそのパスポートで、パークにおいて絶大な人気を誇るショーに当選するためです。少々トリッキーな試みに見えますが、高倍率の抽選に勝つためにパスポートを清めようという発想自体は、目に見えないものに頼るという点で「神さまに祈る」「願掛けをする」と一緒ですね。実際に清めの塩を買ってパスポートを沈めるかどうかはともかく、考え方は理解できると思います。

どれにも外れというものはありませんが、B子が狙っているのはメンバーがソロで写っているフォトカードの推しのバージョン。……そう、この「自引き」（推しのアイテムを自ら引き当てること）を目指す行為もまた、冒頭に述べたように、アイドルファンが日々戦っている「明確な当たりの概念があり、倍率も低くなく（なにしろ13人なので）概ね公平な」抽選のバリエーションのひとつなのです。B子は、編集部員の権利をフルに活用して、人気占い師の永遠先生にアドバイスをいただき、自引きチャレンジに臨むことにしました。

言われた通りに、アクセサリーをつけず、おろしたてのワンピースでドット柄の傘を持ち、ミックスビーンズサラダを食べ、スマートフォンは極力触らず、何だか丁寧にその日を過ごしたB子は、夕方、仕事終わりにアルバムを仕入れて「開封の儀」を行いました。

それはともかく、B子が狙っているフォトカードは、1バージョンにつき全26種類、そのうち2枚ずつがランダムで封入されていました。つまり今回手に入るのは合計8枚。開封……結果。8枚中4枚が推しでした。メンバーが13人いて、半分が推し。

実は以前、占い師の監修のもとラッキーフード生活を送り、結果的に約3万人を動員したライブにおいて最前列（1列目です。正規のルートでそんなところを当てる人が実在するとすら思っていませんでした。おそらくもう二度とありません）を引き当てたB子。私欲にまみれた企画を懲りずに持ち込んで、またも良い思いをさせてもらったのでした。

鑑定歴18年の占い師。ホロスコープ（西洋占星術）とタロットカードを融合させた占術を駆使し、相談者の多岐にわたる悩みに寄り添っておられます。