寅年というと動物の虎を思い浮かべて「獰猛で怖い」というイメージを持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、実は十二支の本来の意味と動物とは関係がないのですよ。
古代中国の天文学において、最も尊い星だと考えられていた木星が天球上を12年で一周することから、天球を12個に区分けし、それぞれに名前を付けたものが十二支の由来だと言われています。
そしてこの十二支を時間(刻)や方位の呼び名として用いるようになったわけですが、民衆にも十二支を広めるため、文字の読めない人でもわかりやすいように動物の名前を当てはめて、現在の「子(ねずみ)・丑(うし)・寅(とら)・卯(うさぎ)・辰(たつ/りゅう)・巳(へび)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(いのしし)」となったわけです。
十二支というのは、植物の種(たね)の一生を意味していて、寅の意味は『演く(うごく)』で『春が来て土から芽を出した状態。草木が生じること』を表しています。
寅年生まれの人は行動力があり、前向きにチャレンジしていく性格です。
好奇心旺盛で、新しいことや自分が興味を感じることに対しては積極的に挑んでいきます。一度決めた目標はどんな困難があっても必ずやり遂げるという、強い意志と揺るぎない信念の持ち主。その姿勢や行動力は周りからも評価され、常に一目置かれる存在でありカリスマ性もあります。
また、真面目で正義感や責任感が強く、己が正しいと思った道をとことん追求し、突き進む職人気質でもあります。そのため、一見とっつきにくいイメージを持たれることもありますが、内面は人情味あふれ、面倒見の良さは人一倍で、周囲からの尊敬や信頼も厚いです。
ただ、その一方で、寅年生まれの人は「人に合わせる」ということがあまり得意ではありません。
完璧主義で自分の信念を曲げないため、周囲の意見や助言に耳を傾けないことも。自分のペースで自分の思い通りのやり方を貫こうとしてしまうことが多く、周囲と歩調が合わなくなってしまいます。チームプレーよりも個人プレーの方がご自身の能力も発揮でき、活躍できると言えますね。
また、曲がったことが大嫌いで融通の利かないところがあり、正直で裏表のない性格でもあるため、思ったことを包み隠さずストレートに表現してしまいがちです。発言には注意しないと周囲から反感を買ってしまうこともあるようです。
寅年生まれの人は、とても情熱的で愛情表現も激しく、ロマンチスト。
恋愛においても非常に理想が高く、妥協もしないため、軽い気持ちで恋愛に進むことはないでしょう。ですが、自分から好きになった相手にはガンガン積極的にアプローチをして、手に入れるための努力は惜しみません。そして口説き文句やデートの演出もロマンチックで、相手の心をガッチリ掴みます。
一途に相手のことを愛し、絶対に自分が守り抜くというとても力強い愛情を持っています。
ただ、その愛情の深さから「絶対に離したくない」「誰にも取られたくない」という思いが強くなりすぎて、ちょっとしたことでヤキモチを妬いてしまったり、相手を束縛してしまったりしがち。
常に相手の気持ちを確かめようとする傾向もあるため、相手にとってはそれが負担になってしまうこともありますので注意が必要です。相手を信じる、信頼関係を築いていくということが大事ですね。
◎午年生まれの人 活発で行動力に優れている午年生まれの人とはとても気が合い、一緒に楽しい時間を過ごせます。多くを語らなくても認めあえる関係で、ずっと一緒にいたいと感じるでしょう。協力することでお互いの欠点も補い合える最強の相性です。
○戌年生まれの人
真面目で正義感が強いところなど、戌年生まれの人とは似ている部分が多く、理解し合える関係。言いたいことを言い合い、本音で付き合える相手です。一緒に何かに取り組むことで、刺激を受けながらお互いの長所を伸ばし成功をおさめられますよ。
○亥年生まれの人
亥年生まれの人は正直で言いたいことをストレートに伝えるため、お互いに共感でき意気投合しやすいでしょう。どちらも仲間を大切にし、守ろうとする思いが強いため、同志のような良い関係が築けます。
○寅年生まれの人
お互いを理解し合え、対等な立場で物事を言える関係で、自分のペースを崩すことなく付き合えます。ただ、プライドが高く頑固なところがありますから、喧嘩になるとお互いに意地を張って、仲直りまで時間がかかってしまう傾向はありますね。
×申年生まれの人天真爛漫で愛嬌のある申年生まれの人ですが、寅年生まれの人の目にはお調子者でいい加減な人と映るようです。お互いに反発し合い、一緒にいるとちょっとしたことで衝突しやすい関係ですので、距離を取った方が良い相手と言えるでしょう。
×巳年生まれの人
お互いにプライドが高く、「自分が一番」と思っているため、巳年生まれの人と一緒にいるとイライラしてしまうでしょう。お互いのことが理解できず、喧嘩になりやすい関係ですね。
現在の日本では、「今年は寅年」「戌年」などと十二支だけを取り上げて言ってしまうことが多くなっていますが、干支暦(かんしれき)では、十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)と十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)の組み合わせの六十通りの干支(かんし)で表します。これを六十干支(ろくじっかんし)と呼び、一巡すると60歳の還暦となるわけです。
※干支暦では、年だけでなく月・日・時間も干と支の組み合わせで表します。
2022年は干が壬(みずのえ)、支が寅(とら)で「壬寅(みずのえとら)」の年です。壬は、妊に通じ『姙む(はらむ)』という意味があり、寅は『演く(うごく)』。
壬のエネルギーは五行で水、寅は五行で木ですから相生(そうじょう)の関係にあり、陽の水(壬)が陽の木(寅)を助け、木(寅)の持つ直進的なエネルギーを活かすことのできる年です。
そして2022年は「五黄土星」の年。九星気学では9つの星が順繰りに移動していき、9年を1つのサイクルとして運気の流れを作り出しているのですが、五黄土星の年というのは、九星それぞれの星が自分本来の性質を表すポジションに戻る年。すなわち、『初心に返る』『新しく始める』ということがキーワードになります。
2022年のテーマは、「新しいことから何かを生み出す」ということ。
寅年生まれの本質である「行動力」「チャレンジ精神」のエネルギーが更にパワーアップしますから、じっとしていられなくなり、新たな目標に向けて挑戦したくなる思いが益々強くなっていくでしょう。自分の本質や才能を最大限に活かせる年でもありますから、自由な発想で自分の本当にやりたいことを優先させることが吉となります。
・仕事運
仕事面では、自分の発案したプロジェクトをスタートさせるなど、個性を前面に出し、積極的に意見を発信していくことが成功へと繋がっていきます。ただし、成功のためには周りの人の理解と協力も必要ですから、仲間への配慮も忘れずに!
・恋愛運
恋愛運は急上昇!キーワードは「信頼」と「絆」です。パートナーがいる人は、結婚の話が具体的に進んで行くでしょう。
フリーの人は、将来を共にするお相手との出逢いのチャンスが巡ってきます。待つのではなく、自分から行動し積極的に人と出逢う機会を増やすことが吉。あなたの素直な気持ちを表現することで恋のチャンスを掴めますよ。
・金運
金運に関しても基本的に上々です。ただし、無駄使いをすると金運が急降下してしまうので要注意!
今年は貯蓄を始めるのに良い年なので、長期の積立貯金など長期スパンでの貯蓄を始めると、途中で解約することなくしっかり貯めることができるでしょう。
『五黄の寅(ごおうのとら)』というのを聞いたことがあるのではないでしょうか?これは、『五黄土星の年』と『寅年』が重なった年のことです。
五黄土星は帝王の星とも呼ばれ、九星の中で最も強運を持つとされる星です。五黄土星の年に生まれた人には、生まれながらのリーダー気質、意志の強さや独立心など、他を圧倒するパワフルな性質があるのですが、これに寅年生まれの持つ、意志の強さや行動力、信念を曲げないという性質が重なることから、『五黄の寅』の年に生まれた人は、とても気が強く、他人を支配すると言われています。
そのため、昔は『五黄の寅』の年に生まれた女性は気が強すぎて「夫を尻に敷いて命を縮める」と言われ、『五黄の寅』の年に女の子が生まれることを嫌う習慣があったようです。男性を陰で支える女性が理想だった時代には、強すぎる女性は敬遠されたのですね。
ですが、現代は女性も男性と肩を並べてバリバリ働く時代。女性が企業のトップに立つことも、リーダーとして活躍することも当たり前になってきた今、女性も『五黄の寅年生まれ』ならではのリーダー気質を活かすことができる時代になって来たと言えますね♪
龍 由月先生
鑑定歴10年の人気占い師。霊感タロット、オラクルカード、波動修正や遠隔ヒーリングなどを得意とする。相談者や状況に合わせた丁寧な鑑定とアドバイスで、お悩みを解決に導いておられます。