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【実録コラム】こんなはずじゃなかった…。堕ちていく女たち

作成 : 2023.02.28 12:00
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遊びの不倫、友達からの裏切り、判断ミス…。ほんのちょっと歯車が狂い、転落人生を歩むことになった3人の女性たち。他人事…なんて思っていたら、明日は我が身。反面教師にして、人生の教訓にしましょう。

ほんの遊びの不倫のせいで
仕事も親も友人関係も失う羽目に

実は私、不倫相手の嫁から訴えられてるんです。手を出してきたのはそっちの旦那なのに、「慰謝料として200万円払え」とか言われてて。おまけに私と彼が働く職場(彼とは同僚)や両親、SNSでつながってる私の友達に「不倫女」と暴露されたんです。おかげで順調だった仕事は自主退職に追い込まれるし、親からは勘当されるし、友達からは距離をおかれるしで散々ですよ。相手の男? 1ミリも守ってくれませんよ。話し合いでもひたすら嫁に平謝りで、私のことなんて全然見てくれませんでした。めっちゃムカつきますよねー。こっちのほうが慰謝料請求してやりたいくらい。


彼が既婚者であることは最初から知ってました。だから彼からグイグイ来られても冗談だと思ってたんです。だけど、2人で飲みに行くたびに、「好き」とか「かわいい」と言われ続けるうちに、つい一線を越えてしまったというか……。当時付き合ってた彼氏とうまくいっていなかったことも原因だったと思います。要は現実逃避ですね。男で空いた心の穴は男で埋めろ、みたいな。だから本気で好きだったわけじゃないんです。ちょうどいいタイミングで言い寄ってきたのが、その男だったってだけ。まぁ、それなりに居心地はよかったですけど。


うちらの関係がバレたきっかけはGPS。外泊が増えたことを怪しんだ嫁が彼の財布に発信機を仕込んだらしく、私の家に乗り込んできたんですよ。そこからはガチの修羅場。ドラマみたいで笑っちゃいますよね。彼には相当な数の浮気の前科があったっぽいです。ツメの甘さでとばっちりを受けるこっちはいい迷惑ですよ。嫁もそんな男さっさと捨てればいいのに。もし相手の女から毎回慰謝料をふんだくってるとしたら、商売を疑いますよね(笑)。


慰謝料? もちろん払いません。そんなお金があるなら好きなことに投資したいんですよね。落ち込んだ分だけ、次のジャンプは大きいって言うじゃないですか。今の私はマジでどん底なので、一発逆転狙って新しい道へ突っ走ろうと思います!
(31歳/元コンサルタント※現在は無職)

ひとりよがりな正義感で
逆・公開処刑⇒人間不信に

私は正論をぶっこんだだけなんです。「A子のそういうところ、みんな迷惑してるからやめたほうがいいよ」って。だって、悪いことは悪いって言わなきゃ相手に伝わらないじゃないですか。A子個人じゃなく、サークルのグループLINEで発言したのはみんなのためを思ったから。だって、みんな普段からA子に困ってる様子だったんです。現に、何人かは陰でコソコソ文句を言ってたし。それってかなり陰湿じゃないですか。だったら、みんなに見える場所でビシッと伝えたほうがA子も自身のヤバさを自覚できるだろうし、サークルメンバーの陰口も止まると思ったんです。


だけど、ずるいんですよ。みんな手のひらを返したようにA子の肩を持つんです。グループLINEでも「何でそうなったの?」とか「私は気にしたことがない」とか、A子をフォローするメッセージばかり。これまで散々、私に愚痴ってきたのは何だったの?って、驚きを通り越して草ですわ(笑)。というか、これじゃ私のほうが悪者じゃないですか。せっかく心を鬼にして、みんなを代表して声を上げてあげたのに。一番ムカつくのは、私に愚痴ってた連中が言っていたA子の悪口が全部、私の発言にされてること。私は悪口なんて言っていないと反論しても、「でも迷惑してるって言ったじゃん」ってみんなに避難される一方。おまけにわざわざ私が悪者に見えるようなネタを引っ張り出しては、タイムラインに投稿してくるんです。「前にA子が失敗したとき爆笑してた」とか、「サークル外の友達がA子を冷やかしたとき、一緒に茶化してた」、「クラスの子の悪口に賛同してた」とか……。たしかに今思えばよくない行動だったけど、言い出したのは全部周りの人たちだし。サークルのみんなも私と一緒にA子を笑ったり茶化したりしてたのに、全部私のせいにされるのって謎過ぎ。


その後、話に尾ひれがついてSNS上でも「私がA子をいじめている」と広まってしまったため、サークルはもちろん学校にも私の居場所はなくなりました。本当、他人の問題とか悪口に関わるものじゃないですね。自分の行動が行き過ぎだったという反省はあるけど、全部私のせいになるのは納得できないし、もう誰も信用できません。しばらくは休学して人生を見つめ直そうと思います。
(20歳/学生※現在休学中)

小さな不安を無視した結果
キラキラした日常が大崩壊

仕事をしていると、「これって大丈夫かな?」と不安を感じる場面ってあるじゃないですか。あの予感はスルーしちゃダメですね。「たぶん大丈夫」とか「まぁ、何とかなるよ」と見て見ぬふりをすると、大概トラブルの火種になりますから。時間がなくても面倒でもちゃんと不安と向き合って、最善を尽くしておく。ごく当たり前のことなのに、私はうっかり手を抜いてしまった。たった一瞬の確認さえ怠らなければ、いまも安定した日常を送れていたはずなんです……。


発端は先輩から電気工事の機材の発注を任されたことでした。「メモ通りでいいから」と言われたので、疑いもせずにそのまま発注をかけたのですが、ふと不安になったんです。その理由は、以前発注した機材と品番が1ケタ違っていたから。工事の規模的にはいつも通りの品番の機材で問題ないことはわかっていました。けど、自分では判断できないことだったのでそのままスルーしちゃったんです。業務時間の終了間際だったし先輩も不在だし。わざわざ携帯に連絡してまで確認をとるのも面倒だったし。指示を出したのは先輩なんだから、もし何かあっても自分は関係ないと思っていました。


だけど、やっぱり品番が間違っていたんです。そのことに気づいたのは、現場で事故が起こったあとでした。幸いケガ人は出なかったものの、会社が不渡りを出すほどの大損害を被る羽目に……。原因を作った先輩だけでなく、確認を怠った私も真っ先にリストラされました。


毎月カードの支払いでカツカツだったので、唐突に無収入になったのは本当にキツくて……。社宅も出なければいけないので、ひとまずは実家に戻ることにしました。現状はカードの支払いを完済して、再度の上京資金を貯めることを目標に、送迎ありのデリヘルで地道に日銭を稼いでます。うちの地元はド田舎なので車の免許がないとどこへも行けないし、都内ほど稼げる仕事もないので……。まぁ、元をたどれば自業自得なんですけど。とにかく今は早く地元を抜け出して、安定した労働環境と楽しく暮らせる日常を取り戻したいです。
(28歳/元ゼネコン勤務、現在は接客業)

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水嶋レモン
人間観察ライター
栃木県宇都宮市出身。タウン紙の記者や、某販促メディアの広告提案営業、雑誌の編集者として働いたのち、フリーランスのエディター兼ライターに。近年はインタビュー記事の執筆をメインに活動中。好きな人間観察スポットは、電車の中、チェーン系の喫茶店、新宿ゴールデン街など。