恋に落ちるときって、会った瞬間に見た目も含めて「この人のこと気になる!」「この人のこと好きになる!」と、説明できない“何か”を感じて、それを意識することで明確な好きになっていくものです。
外見がものすごくタイプだったり、真摯な言動に心奪われたり、見た目はタイプじゃないけど内面に惚れた! ということだってあります。
ただ、本当にいい男を見極めるには、やっぱり内面を見極める力をつけなくては始まらない! というわけで、楽しみながら男を見る目を育ててくれる映画をピックアップしてみました!
二枚目、三枚目の数字の意味って?
映画やドラマのキャラクターで、正当派美男子とは言えないけれどモテるキャラクターいますよね。そう三枚目キャラ。
二枚目、三枚目、当たり前のように使っていますが、この呼び方、実は江戸時代の芝居小屋から生まれたもの。
三枚目とは……“
芝居の番付で三番目に書かれた役者。滑稽な役(をする俳優)。喜劇役者”〈引用:新明解国語辞典/三省堂〉
とあるように、歌舞伎俳優たちの役割を表す看板からきています。
一枚目:主役
二枚目:色男
三枚目:道化
四枚目:中軸
五枚目:敵役
六枚目:実敵
七枚目:実悪
八枚目:座長
恋に必要なのは思いやりと誠実さ
三枚目だけどステキッと思えるキャラクターでおすすめしたいのは──
『ブリジット・ジョーンズの日記』でコリン・ファースの演じたマーク・ダーシー。法廷弁護士でバツイチ、ブリジットとはお互いに最悪の第一印象でした。たしかにマークが着ていたトナカイのセーターはかなりドン引きですが、恋に無器用でも仕事はできるし、思いやりはあるし、なにより誠実!
ブリジットのためにプレイボーイのダニエル(ヒュー・グラント)とやりあうシーンは、マークに惚れること間違いなし! 三枚目キャラがヒーローになる、キュンとなるシーンです。
ベン・スティラーの映画もおすすめ
ベン・スティラーが、映画『LIFE!』で演じたウォルターというキャラクターも三枚目だけれど次第に格好良く、たくましくなっていく役でした。
彼が長年勤務していた雑誌「LIFE」の廃刊が決まり、最後の表紙に使う写真の準備をしますが、そのネガが見当たらない!ウォルターはネガの在処を聞き出すためにその写真を撮った冒険家のショーンを探しに出ます。
冒険を通してウォルターが男としての魅力を増していく、片想いの女性も誘えるようになる、仕事熱心で真面目だけれど恋にはヘタレな男の成長にキュンとするのです!
「SATC」の三枚目キャラと言えば…
ほかにもステキだなぁと思うのは『セックス・アンド・ザ・シティ(SATC)』のシャーロットとハリー。
シャーロットが前の夫トレイとの離婚の際に雇った弁護士がハリー(写真:左から2番目)。言い方は悪いですが、ハゲてる、ややデブ、背は低い──イケメン枠には入らないタイプですが、内面が超イケメン!
『SATC』のシリーズを通して、本当の意味でのイケメンはハリー! 結婚したい男性No.1はハリー! という女性、多いと思うんですよね(スミスも捨てがたいけど……)。
似たような理由で『ゴシップガール』のブレアの母と義父、エレノア&サイラス夫婦もステキ!
見た目じゃない中身だ! と思っていても、見た目に惑わされることもあるわけで……。もちろん格好いい人の性格がサイアク! というわけではないですが、なかには、格好いい=何もしなくてもモテる=思いやり足りなくない? と思ってしまうイケメンは少なからずいます。
でも、ドラマや映画に登場する三枚目キャラを知ることで、現実の男性を見る目も変わってくる。実際『SATC』を見始めた頃は、ミスター・ビッグをステキだと思っていましたが、最終的にはハリー、絶対ハリー、となっていますから!