娘を妊娠していた当時、つわりがひどかったわたしが食べられるものと言ったら「肉まん」のみ。さらに食べづわりでもあったのか、“肉まんを食べ続けていないと気持ち悪くなってしまう”という謎の症状に悩まされていました。
毎日、一心不乱に肉まんだけを食べ続けるわたし。さすがに心配した主人は「ひとくちでもいいから、たまには野菜や魚も食べたほうがいいよ」と言って、野菜や魚を使って慣れない料理を頑張ってくれました。
しかし、つわりというのは本当に恐ろしいものですね。「せっかくアナタが作ってくれた料理ですもの、どんなにつらくたってお腹の赤ちゃんのためにも食べるわ!」なんて気持ちには全くなれず…。そればかりか「野菜も魚も見たくない! とにかく肉まんを持ってきて!」と、まるで脳みそまで肉まんになってしまったかのように悪態をついては、相変わらず肉まんだけを摂取し続けたりして…。
娘の歯が生えてこなかった頃、「もしかして、あのとき肉まんしか食べなかったから…」とずっと心配していました。妊娠中という大切な時期に必要なカルシウムを摂らなかったせいで、わたしの脳みそだけじゃなく娘の骨まで肉まんの具と皮の間のようにスカスカになってしまったのではないかと本気で考えていたのです。
しかし今では、こうして順調に歯が生え始めた娘を見ては、案外肉まんだけでもちゃんと育つものだなぁと関心させられています(笑)
嫌なことや気にくわないことがあると、あらゆるモノに噛みついていた娘。まだ歯が生えてなかった頃はどれだけ強く噛まれても、「おっ、噛んでるね~!」「さぁ、もっと一生懸命噛んで! ストレスを発散させるんだ!」なんて悠然と構えていました。
しかし、いざ歯が生えてきたら大変です! 特に授乳時に機嫌を損ねられたりしたらもう地獄。だって、親の仇ですか?…と思うくらい、容赦なく噛み切ってくるんですから。
そんな目にあうたびに「こんなことなら卒乳するまで歯なんて生えなくて良かったかも…」と本気で思ったのでした。
毎日いろんなものを噛んだり、歯で引っぱったりしている娘。あるときはパーカーの紐を歯に引っかけて、それを思いっきり引っぱりながら遊んでいました。すぐに止めさせましたが、なんの味をしめたのか、それからというもの紐状のものを見つけると歯に引っかけだす始末…。
それが原因かは分かりませんが、最近なんだか下の前歯が前に向かって生えてきているような気がするんです。でも、だからといって押し戻すわけにもいかないですしね…。ホント困りました。
こんなふうに、いざ歯が生えると新たな心配事も増えていくものだと日々実感しています。