charmmy TOP恋愛/結婚すいません、婚活ナメてました! ~婚活歴10年独女の反省記録2~

すいません、婚活ナメてました! ~婚活歴10年独女の反省記録2~

作成 : 2020.06.23 18:00
2
結婚したい! だけど恋が全然続かない。恋愛テクも男を見る目もゼロの“恋愛事故物件”ライターが、結婚につながる出会いを求めて婚活パーティーに突撃! 婚活市場で出会ったクセの強い男性たちとのエピソードとともに、失敗&反省の積み重ねで見えてきた「ダメ恋改善ポイント」をお届けします。

婚活市場においてアラサーとアラフォーの壁はぶ厚い

やっぱり自力で婚活しよう! と決意してから早5年。玉砕に次ぐ玉砕で36歳になっても私の戸籍はキレイなままだった。わずかに進歩したのは、交際の最長期間が2カ月から5カ月に伸びたことくらい。出会いの機会もさらに減り、この1年半は彼氏もときめきもゼロ。このままじゃ恋の仕方すら忘れそう……。

そんな自分にカツを入れるべく(本音はその年の年末をひとりで迎えるのが淋しくてw)、私は再び婚活パーティーへ。選んだのは「36歳~40代以上の大人にオススメ」的な自分より少し上の世代がメインのパーティー。というのも、急な思いつきだったため、飛び入りで参加できるイベントがそこしかなかったから(笑)。まぁ、どちらかといえば年上の方が好きだし、最年少ポジションって結構有利なんじゃね? と、完全にノリでの参戦だけど、家でじっとしてるよりはずっといい。

当日集まった女性陣は見た感じは40代半ばくらい。男性陣は全員がアラフィフで、うち2人がバツイチだった。狙い通り最年少ポジションはゲットできたけど、ひとりだけ年が離れすぎているせいか明らかに浮いている。

「何で来たの?」「サクラですか?」「愛人希望ですか?」みたいな空気を払拭すべく、合コン風トークで盛り上げようにもダダ滑り。結果、誰ともカップリングに至らず&連絡先の交換もないまま会はお開きに――。

つきあった後の現実はシビアに考えておいたほうが吉

またしても考えが甘かった。かつ、低レベルな私の恋愛スキルでは、人生経験豊富なミドル世代のお眼鏡にかなうわけがない。であれば、今度は距離が近い同年代の男性が足を運びそうな会に狙いを定めてみるべし!

ということで参加したのは、ざっくり「30代中心」と謳われたパーティー。周りが同年代ばかりであまり肩ひじを張らずに済んだおかげか、1歳年上でサーフィンが趣味の運送業の男性とカップリングが成立。早速、デートすることになった。

出会い1:マイルドヤンキー風味のサーファー

彼が会に参加した理由は「仲間とサーフィンに没頭しすぎて出会いがない」ということ。一見、マイルドヤンキー風だけど、誠実そうで優しいし、話もそこそこ合う。だけど彼とは初デートの計画を練る途中で自然消滅した。

というのも、彼から提案された「ドライブで海辺の温泉に行こう!」というプランに私がウッとなってしまったから。「片道2時間はかかるけど、会話はもつのか?」とか、「出会って日の浅い相手と走る密室で2人きりって本当に大丈夫!?」など、考えれば考えるほど不安しか出てこない。

丁重にお断りしたうえで、別のプランを提案しようとも思ったけれど、喜んでもらえそうな案が浮かばない。ましてや彼はゴリゴリに海を愛する男だ。もしつき合うことになった場合、超インドア派の私はついていく自信がない。おまけに彼は下戸だ。へべれけ状態の私を受け入れてくれるだろうか? ……間違いなく無理だろうな。

出会い2:アゴのないオタク系男子

じゃあ、今度は同世代かつ、共通の趣味の相手を探そう! と飛び入りしたのは、俗にいう“オタコン”(オタク向け婚活)。自分の大好きなゲームやアニメの話ができる相手となら、共通の話題にもデートにも困らないと思ったのだ。

が、フタを開けてみたら周りの方がガチすぎた。というか、私の知識の幅が狭すぎて会話に出てくる作品の話にまったくついていけなかった……。

こりゃ場違いなやつや!! と焦ったものの、運営のはからいで1つ年上の会社員男性とカップリング成立。話してみると真面目で穏やかだし、私レベルのアニメネタにも合わせてくれるしで、なかなかの好印象。

ただ、見た目はあまり好みじゃなかった。特に気になったのはバー〇パパのような二重アゴ。どこまでがアゴでどこからが首なのか? 聞きたい。でも聞けない。とはいえ、目は小動物のようにつぶらだし、アゴも見慣れればチャームポイントになり得るかもしれない。

しかし、彼とも初デートにすら至らなかった。決定打は外見ではなく、LINEのペースの不一致。毎朝毎夕「おはようございます。今日の天気は〇〇ですね」、「お疲れ様です。今日は寒かったですね」という定時連絡がくることが、メール&LINE無精の私には無理だった。毎日同じ返信を返すのも微妙だし。かといって、毎回違う返信を考えるのもしんどい……。だんだん疲れて返信回数も減っていって、またしても自然消滅。うぅぅぅむ、婚活って本当に難しい……。

「安定」という禁断ワードを持っている男

出会い3:某ゼネコン下請け会社の経営者

全戦全敗の婚活がようやく一歩前進したのは2018年、39歳の夏の終わり。その年の春に参加した「年収1,000万円以上、大人の出会い」的なパーティーで出会った、同い年の会社経営者と晴れてつきあうことに。

彼はひとことで言えば、若くして白髪&薄毛になるほどのワーカーホリック。真面目でやさしいものの、話題はほぼ彼の仕事のことが中心。他業種の話は全然わからなかったけど、『信長の野望』というレトロなシミュレーションゲームに例えながら話してくれたから(例:家臣の忠誠心を高めている→訳:従業員のケアに力を入れている、などw)、ゲーム脳の私には割と興味深く聞けた、ような気がする。

会話だけでなく、生活スタイルや住む場所も全部私が合わせられていたら、彼とは結婚していたかもしれない。でも、自分の性格的にそれは無理。じゃあ話し合う? うーん、それも無理。つきあいが長くなるほど、彼が“オレ流”の生活ルールを崩さない人であることと、私が合わせる前提になっているという伏線が見えてきちゃったから。

もちろんモヤッとするよ。でも人間なんてそう簡単に変わるもんじゃない。じゃあどうする? 答えはとっくに出ているのに。

迷いを断ち切るきっかけとなったのは、一緒に酒を飲んでいたときの彼のひとこと。

「気づいてると思うけど、オレって自分のことにしか興味ないヤツだから」

それを満面の笑みで言っちゃう? と唖然。いやぁ、完全に無理ですわ。てか、自覚してたんかい!!

お泊りした翌朝に犬の散歩で中抜けすること(その間、私は適当な喫茶店で待機)や車の運転が荒いこと(山道の急カーブでハンドル切りながらCD交換)、グチが多いこと、私ばかり聞き役なことくらいはギリギリ許せても、無関心なことだけは耐えられない。てか、そんなの淋しい。

いや、本当は全部嫌だった。なのに、また見て見ぬふりをしてしまった。やっと手にした結婚のチャンスと目先の安定に目がくらんで妥協して、つい「何でもいい」と言っちゃってたけど、ちっともよくなんかない!

安定は欲しい。でも、それ以上にちゃんと好きって言われたい

じゃあ、私はどんな相手とどんなつきあい方をしたいのか? そして結婚という未来図にどんなイメージを求めているんだろう? 40歳が目前に迫っているのに、答えはまだ全然わからない。

2015、2016、2018年の反省

・軽いノリで婚活にいくべきではない
・価値観の違いを“いい人”で誤魔化さない
・相手がいないからって妥協しちゃいけない

~婚活歴10年独女の反省記録3~へ続く

関連記事:婚活歴10年独女の反省記録1もチェック

水嶋レモン
人間観察ライター
栃木県宇都宮市出身。タウン紙の記者や、某販促メディアの広告提案営業、雑誌の編集者として働いたのち、フリーランスのエディター兼ライターに。近年はインタビュー記事の執筆をメインに活動中。好きな人間観察スポットは、電車の中、チェーン系の喫茶店、新宿ゴールデン街など。