ある時、友人にこんなことを言われました。
「子供をつくらないなら将来誰に面倒みてもらうの? 老後が不安じゃない?」
確かに、不安がないと言えば嘘になるかもしれません。「元気してる?」って気にかけてくれる我が子がいないのはちょっぴり寂しい気もします。でも、老後の不安って、子供がいることで解消されるものでしょうか?
その友人は、滅多なことでは実家に帰らない独身を謳歌しているタイプ。ご両親はまだ元気ですが、年老いるのはそんな遠い話じゃないはずです。
親の老後のことを今から考えているの?
近い将来、面倒をみる覚悟と蓄えはどう?
まだ見ぬ我が子にそれを期待するなら、自分も同じことを出来ているの?
親世代を見ていても祖父母の介護で夫婦喧嘩が絶えなかったり、それが理由で親族同士がギスギスしたり…。そんな姿を目の当たりにすると「老後は子供がいるから安心」なんて簡単には言えないことを思い知らされます。
そのことを伝えたら、友人はキョトンとして
「そっか…出来てないね」
と、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしたのでした。
DINKs、独身主義、同性婚。
今は生き方ひとつ見ても、色々な選択肢がある時代です。だから老後は「今」の自分に面倒をみてもらうという考えもアリなんじゃないかと思っています。
働き盛りのうちに将来のことを考えてコツコツ貯金をしておく。体が弱り、一人での生活が困難になってきたら、そのお金をもとに住む場所を変えたり、ヘルパーさんの力を借りるなども良いかな、と。
DINKsである私達は子供にお金がかからない分、貯めやすい環境ではあるので、チリも積もれば…将来まとまった額にはなっているかな〜と期待しています。
今ですら経済的に厳しい暮らしを強いられているのに、この先、更に苦しくなっていくであろう子世代に老後の負担を期待するのは…正直、酷ではないでしょうか?
親子であっても家庭を持てば別々の生活があるのだから、自分の人生を最優先に生きて欲しいと思います。
自分の面倒は自分でみる! そんな時代に今、なってきていると感じるのです。
自分の立場で考えたとき、親の面倒をみられるかと聞かれたら正直難しいです。
平凡な会社員である私の給料では、親と自分の生活を安定させるのはほぼ不可能…自分の老後の蓄えなんて夢のまた夢になることでしょう。
でも現実は、私の老後を両親が心配してくれているくらいなので…本来なら逆ですよね。
(立派な両親のもとに生まれてこれて良かった!笑)
不安がったって私達は夫婦二人きり。地道に貯めていけば、臨機応変にどうにでもなると思って過ごしています。背負うものが少ない分、自分達の心配をしつつシンプルに生きていけたら十分です。欲を言えば、そこに猫ちゃんが加わったらもう言うことなしのハッピーシニアライフなんですけどね!
最後まで読んでいただきありがとうございました!