私と彼はとにかくお酒が大好きで、毎晩飲み歩いてはベロベロに。その日も行きつけのお店で二人揃ってご機嫌で飲んでいると、なんという事でしょう……元カレとその友達が入ってきたんです。お互い「あっ…」と空気を察知し、知らないふり。早くこの場を立ち去らなければ……と、いつもよりも早いペースで飲んでしまったのがまずかった……。途中から楽しくなった私はハイテンションで元カレが飲んでいる席に行ってしまったのです。
「お兄さんたち飲んでる~?」と絡み、元カレの友達と意気投合。めちゃくちゃ盛り上がり、その友達と得意技対決をするということになって、お互いの得意技を見せてどちらが優れているかを競うことに。私は子供のときから誰よりもアーチが美しいと褒められるブリッジを披露。それを見た店中のお客さんは拍手喝采。気分が良くなった私は、もっと高さのあるブリッジを見せようと思ってさらに腰を上げると……見えたのは美しいアーチのブリッジではなく、スカートからあらわになったピンクのおパンツ……。
それを見ていた彼が止めに入って私を怒ると同時に、元カレが「お前のそういうところが嫌で別れたんだよ」とまさかの爆弾投下。私に怒ろうとしていた彼は元カレの方を見て、「今なんて言った?」と楽しかった空気が一変し、私はそこにいる元カレと付き合っていたことを告白、元カレも素直に白状することに……。彼から羽目を外すなとたっぷり怒られた私。その後、どういうわけか彼と元カレが私の話で仲良くなるというカオスな空間に、酔いが一気に覚めました。あれ以後、飲みすぎないように気を付けています……。
(32歳/女性/営業職)
付き合っていた彼は若干DV要素があり、キレると大声で怒鳴り散らすところが。でも普段はとても優しくて、その日も私の職場の近くまで迎えにきて一緒に帰るために電車に乗ったんです。帰宅時間で電車内は疲れた顔をした人たちでいっぱい。そんな中、些細なことで彼がキレてしまって……。
「何? 俺が間違ってるって言いたいわけ?」車内に響くわたる彼の怒声。その後も私を責める汚い言葉が社内を埋め尽くし、私は針のむしろ状態。周りの人たちは関わらないようにしながらもチラチラと見ているし恥ずかしい……。どうにかしてこの場をおさめなくてはと思い、彼をなだめる言葉をかけても怒声は止まらない。挙句に私が肩掛けしていたバッグを掴んでオラつくもんだから、バッグの中のものが出そうになって。必死で散らばらないようにバッグを押さえていたけど、彼が強く引っ張った拍子にあろうことか食べかけの麦チョコが車内にバーッ。「ひぃっ」「きゃっ」周りの乗客から短い悲鳴。あぁ……早くこの場を立ち去りたい……。彼にとりあえず降りて話そうと伝えると「散らかしたんだからお前拾っていけよ」と自分だけ最寄り駅で降りてしまったんです。
さすがに散らかしたまま降りることはできないと思い、「すいません……」と言いながら麦チョコを拾う私。そんな私を可哀そうに思ったのか、車内にいる人たちが一緒に拾ってくれました。中には「あなたは悪くない」とか「別れたほうがいい」とアドバイスまでくれる人も。さすがにこれは堪えて、その後彼とは別れました。私のやらかしというよりは、やらかす彼との残念な思い出です。
(28歳/女性/販売員)
私と彼の共通の友達の結婚式にお呼ばれしたときの話。せっかくだからとびきりオシャレをしてお祝いしたいと思い、チューブトップタイプのパーティードレスを着て行くことに。胸が小さいので胸元がカパカパしてしまうけど、どうしてもそれが着たかった私はヌーブラをつけてその上にパッドを重ねてカパカパをカバー。彼と一緒に式場に向かいました。
ずっと仲の良かった子の結婚式ということもあって、私は終始泣きっぱなし。途中で何度もトイレに行っては、メイクを直してパッドの位置を調整。式も私の胸も何事もなく無事に終えると、仲の良い子たちだけで二次会に突入。アットホームだった式とはガラッと変わって、二次会はクラブを貸し切ってのご機嫌パーティー。お祝いしたい、はしゃぎたい気持ちが爆発した私は、もうノリノリ。胸のことをすっかり忘れていたんです……。
「イエェーーイ」腕をあげた瞬間、ドレスとともにヌーブラとパッドがズルッと下にずれて、小さな胸とお豆さんがこんにちは。彼は焦って私に抱き着きながらドレスをあげてくれたけど、その場にいた友達にはバッチリ見られてしまいました。友達は気を遣って見えなかったよーって言ってはくれたけど、絶対嘘。だってみんな口をあんぐり開けて「あっ……」って言ってたし。はぁぁぁ~やっちまったぁ……。もう絶対彼に嫌われたと思ったけど、こんな私をもらってくれて素敵な式も挙げることができました。もちろんこの時のことは笑い話として語られたけど(笑)。
(34歳/女性/美容師)