素直すぎても逆に嫌われる？「残念イケメンから学ぶ恋愛術」

いきなりなんですが、トットの多田さんは残念イケメンです。多田さんは私の先輩芸人で、大阪時代から劇場などでずっと一緒で付き合いも長く、公私共にすごくお世話になっています。冒頭で紹介したとおり、多田さんはめちゃくちゃイケメン。ジャニーズの様な甘いマスクで背も高く、スタイル抜群、芸人だからもちろん面白いし、服装もオシャレだし料理も出来ます。

でもかれこれ10年以上、多田さんと一緒にいるのにこっれっぽっちも多田さんの事を男として意識した事がありません。それは芸人の先輩だから、という理由ではなくて多田さんに男としても魅力を感じた事がないんです（※あくまでも個人的な感想です）。もちろん、一緒にいて心から楽しいし、仕事でトットさんと一緒の時は嬉しいし大好きな先輩です。でも「男」、「もし多田さんが彼氏だったら」という目線で見た時に、「ないわ~」と思うんです（笑）。

多田さんは周りからイジられるくらいの天然なんですけど、それも相まってかとにかくガサツ。思った事をすぐ口にしてしまうんです。私が髪を切ったり新しい服を買ったりした時、多田さんは「それ変やぞ」とか「似合ってないぞ」とか平気で言ってきます。大人ならどんなに似合ってなくてもオブラートに包んだり、もう少し言葉を濁しますよね。でも多田さんのオブラートは穴開きまくり、脳みそと口が直結で言葉の雑味一切なしの鮮度抜群（笑）。

良い言い方をすると素直だし、人に合わせて取り繕わないから人としては大好きなんですけど、やっぱり男としてはドキドキしない（笑）。

異性にドキっとしたり意識したりする瞬間って色々あるけど、普段とは違う一面が見えたりギャップが垣間見えた時にドキッとしますよね。あと 「この人、何考えてるんだろう」「この人口数は少ないけど何か思ってそう」とか、その人の奥行きや「影」が見えた時にその人への興味、関心が湧いて徐々に意識し始めて気が付いたら「私、あの人の事ばっかり考えてる！ これって好きってこと!?」ってなると思うんです。もちろん、自分はそんなタイプじゃないし思った事はすぐに言うっていう人もたくさんいるけど（私も好きになった人には「好き」ってすぐ言ってしまうタイプ）、でも気になる男性の気を引かせる一つの手段として、自分を少し演出してみるのも良いかなって思います。