今年もあと1ヵ月を切り、年末年始をどう過ごそうかなぁ、温泉でゆっくりするのもいいなぁなんて、気分はすでに休暇モードになっていたのですが、今週のコラムのテーマが──
“クリスマスまでに駆け込める? マッチングアプリで彼氏をゲット!?”
のんきに温泉とか言ってる場合じゃなかったことに気づきまして、最近のマッチングアプリ事情について調べてみたのですが、完全に時代に乗り遅れていました……。
友だち探しから本気の婚活まで、年代別にもの凄い数のマッチングアプリがあるんですね。
ネット恋活から始まる恋愛は当たり前!?
たしかに、友人のなかにもマッチングアプリで出会って結婚した人もいますし、ひとつの出会いの場として気軽に利用している人もいますが、いざ自分も……となると躊躇してしまって。
過去に登録したことはあるんです。
4年前に『きみといた2日間』という映画が公開されて、その映画のテーマが“ネット恋活”から始まるラブストーリーでした。
当時、アメリカでは結婚したカップルの1/3がネットの出会いからと言われているという資料を読んだのがきっかけです。
人はどうやって恋に落ちるのか?
せっかくなので、ちょっとだけ映画の紹介を。主人公のメーガン(アナリー・ティプトン)とアレック(マイルズ・テラー)はマッチングアプリで出会いますが、いろいろな偶然が重なって恋が始まります。
一夜限りのつもりが、彼の部屋で目覚めて帰ろうとしたら大雪でアパートから出られない! 仕方なくもう一晩、彼の家に泊まることになるわけですが、そこで2人はお互いを知ろうとする。
出会い方はどうであれ、興味を持って知ろうとすることで恋が始まる。人はどうやって恋に落ちていくのかが描かれているところが面白いんです。
遺伝子レベルで探すマッチングアプリ
そんな映画の影響もあって、とあるマッチングアプリに登録しました。でも、当時の私には残念ながら不向きだったようで……。
ネット上での出会いに抵抗がない人はいいのでしょうけれど、見ず知らずの人と繫がることにどうしても抵抗があって、早々に退会してしまいました。
でも、マッチングアプリは進化しているんですね。最近は遺伝子レベルでパートナーを探すこともできるそう。
たとえば、アメリカで誕生した〈Pheramor〉というアプリはDNDを分析して、そこにソーシャルメディアのこれまでの情報を連携させていくそうです。
ロマンチックな出会いにこだわりすぎ?
自分自身でパートナーを見つけるのではなくDNAやデータ解析で見つけてもらうことによって相性のいい人と出会う確率が高くなるのは凄いことですが、なんだかロマンチックさには欠けるような気もします。
でも、AI(人工知能)のサマンサに恋をする男性をホアキン・フェニックスが演じた『her/世界でひとつの彼女』という映画もありましたね。
この映画を見たときは、あまりにもサマンサが人間的で、感情的で。肉体がなくても恋愛ができるのであれば、愛し合うって一体何なんだろう……と考えたものです。
マッチングアプリでクリスマスまでに彼氏ができるか──という答えには全然なっていないですが、4年ぶりに『きみといた2日間』を見て思ったのは、出会い方にこだわりすぎていたのではないかということでした。
季節は煌びやかなクリスマスシーズンですから、イルミネーションを一緒に見に行ってくれる人を探したいところですが、それは少しハードルが高いような気がするので、一緒におでんを食べに行ってくれる人を探してみようかと思います。