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仕事の愚痴や趣味の公開はNG? “サブ垢”女子のためのSNSおすすめ活用術

更新 : 2019.09.30 18:00 / 作成 : 2019.09.30 18:00
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SNSには、メインのアカウントとサブのアカウント(通称:サブ垢)を使い分けている女性が多く見られます。会社の同僚や身内に公開しているアカウントでは無難なことを呟きつつ、もう一方では、マニアックな趣味や友人への愚痴、過激な発言などを投稿していることも。日頃の人間関係から離れて自由気ままに投稿できるのが、サブ垢の魅力のようです。

しかし、一般的にSNSのサブ垢はネガティブな印象で見られがち。実際、アカウントから身バレして人間関係にトラブルが生まれることもあります。今回はSNSでサブ垢を使用している女性3名のエピソードを紹介。LINE「トークCARE」で活躍中のカウンセラーみかりん先生に、それぞれのケースへのアドバイスとおすすめのSNS活用術を聞きました。

ケース1:「会社では言えない! 同僚の愚痴を垂れ流すサブ垢」

【体験者エピソード】
上司への文句や同僚への妬みなど、普段言えないような愚痴を吐く専用のアカウントを作っています。もちろん鍵垢で、共有しているのも高校からの友達だけ。みんなで愚痴を言い合ってちょっとしたうさを晴らしています。職場はSNSに関心がないので、まずバレないと思いますが。もし…バレたらどうしましょうかね。多分今の職場ではやっていけません。(Bさん/OL)

《みかりん先生のアドバイス》
たまったストレスを発散するのは大切なこと

日頃、我慢していることや言いたくても言えないセリフはお腹の中にたまってしまいますよね。どこかで吐き出したいと思うのは当然です。とくに会社では上司や同僚との関係など、たくさんのストレスがあると思います。愚痴は、心から信頼できる人や仲のいい友達にしか言えないもの。だから仕事に関わりのない友達専用のサブ垢はいいと思います。心のデトックスになるでしょう。

☆おすすめのSNS活用術☆
愚痴を吐いたら、前向きに締めくくると◎

人間はストレスを発散し終えると、前を向いて進んでいきたいという欲求が生まれます。なので、SNSの投稿で愚痴を吐いた後は、前向きに締めくくることを心がけましょう。例えば、同僚への愚痴を呟いた後には「自分もやってるけど(笑)」とか「いいところもあるんだけどね」と添えてみる。

人は鏡。実は、他人に言いたいことは日頃の自分に言いたいことだったりします。誰かの愚痴に付き合うときも、とことん寄り添ってあげて…最後は前向きに締めくくるといいでしょう。すると、愚痴専用垢から幸せへ向かう道ができると思いますよ。ネガティブなエネルギーを「学び」に変えていけるなら一石二鳥ですね。

ケース2:「普段の自分ではないキャラクターで人と接したい」

【体験者エピソード】
普段、自分の素性を隠してコスプレイヤーとして活動しているので、アカウントも複数使い分けています。ネット上ではアイドルのように振る舞っていますが普段の自分を知っている人が見たら驚くはず…。バレそうになったら垢消しして、コス仲間だけに連絡するようにしています。頻繁に消してるから(数は)覚えていないです。弟にバレそうになったときは心臓が止まるかと思いました。(Cさん/資格職)

《みかりん先生のアドバイス》
趣味を隠すのはネガティブなことではない

バレたらどうしようと、恥ずかしく思ったり罪悪感を抱いたりする必要は全くありません。
人の趣味はさまざまで例えマニアックで自慢できないものであっても、それを楽しめるのが個性です。趣味を笑ったりバカにしたりする人は、実は好きなことができて羨ましいと思っています。

サブ垢でこっそり投稿するのは悪くないと思います。これはネガティブな意味ではありません。どんな趣味も万人受けするものでないのだから、理解のある同じ趣味の仲間同士で繋がった方が楽しいからです。

☆おすすめのSNS活用術☆
サブ垢はなりたい自分になる練習だと考える

現状での問題点をあげるとすれば、消しては逃げるの繰り返しになっていること。それでは自信の喪失と自己否定になりがちです。誰かに何かを言われたとしても「いいでしょ〜!」と言えるようになった方がいいかもしれませんね。もちろん、いろんな制限の中で生きてきた場合、自分をありのまま表現するのは怖いことでもあります。

だからこそ、サブ垢で表現の練習をしたり、なりたい自分になる練習を続けていきましょう。いつかそれが本物の自分に近づく可能性も秘めています。「今、私はなりたい自分になる練習をしているんだ」という気持ちでサブ垢を活用すると、自信を持てるようになりますよ。

ケース3:「ペットのかわいい姿をSNSで共有したくて…」

【体験者エピソード】
ペットではレオパ(ヒョウモントカゲモドキ)を飼っていて、毎日写真を撮っているのですが、友人や職場の同僚がフォローしているアカウントでは絶対見せません。だって、爬虫類好きの変わった人って思われるのは嫌だし、私生活が誰かに漏れちゃうのも心配。

だけど、レオパのかわいい姿はいろんな人に見せたいんです。だから、鍵アカウントをつくって、分かってくれる人にだけシェアしています。そのかわいさには癒やされる人も多いし、リプライでコメントされるのもうれしいから、投稿はやめられません。(Aさん/接客業)

《みかりん先生のアドバイス》
ペットのSNS投稿は多くの人を癒やしている

まずペットを愛でるあなたは変ではありません。生き物をかわいがるのを恥ずかしいなんて思う必要は全くありませんよ。ペットはかわいいですよね。私も癒やし動物動画などを見るのは大好きです。殺伐とした世の中に疲れたときこそ、人は動物の姿に癒やされるもの。あなたの投稿を楽しみにしている人も意外に多いと思います。

☆おすすめのSNS活用術☆
同じ趣味のフォロワーを見つけ、仲間を増やそう

自分の投稿に興味がない人や、趣味を色物扱いするような知り合いなどに見られたくない気持ちも分かります。あなたと同じように動物関連の投稿をしている人をフォローして、仲間を増やすのがおすすめです。

とくに自分の気分が癒やされるような投稿をしている人を見つけましょう。同じ動物を飼っていたとしても、投稿内容から醸し出される雰囲気に違和感があるなら遠ざかるのが無難です。フォロワーは量よりも質を大切にしましょう。

ネガティブになりがちなサブ垢をポジティブに変えるには?

サブ垢の活用には時として、後ろめたい気持ちを抱えてしまうもの。誰にでもカミングアウトできるわけではありません。みかりん先生によれば、自分を素直に表現できる場所としてSNSのサブ垢を活用するといいそうです。

「サブ垢の前提はポジティブ発信。これが全てに共通するアドバイスです。人には、自分を思いっきり表現したい!という欲求があります。これはとても大事なこと。人は自分を表現するために生まれてきたと言っても過言ではありません。自信をもって自分を表現できるようになれば、コソコソする必要はないですよね」

ただし、みかりん先生はサブ垢で“本来の自分になることと自分を詐称することは全く違うこと”だと、指摘します。あくまで自分らしさを表現する練習であることを忘れずに。サブ垢を素直な自分になれる場所として考え、前向きに運用していくことが大切です。

【協力してくれたカウンセラー】
カウンセラーみかりん先生(トークCARE)
心理カウンセラー
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ゆりいか
ライター
1989年生まれ、ライター。書籍やネットカルチャー、住まいなどをテーマに記事を書いています。主な執筆に『百合写真集』(一迅社)、『平成まとめクイズ』(永岡書店)『ゆりいかの文学住散歩』(日本住宅新聞)など。また、毎週月曜日に新宿ゴールデン街の文壇バー『月に吠える』でバーテンをしています。