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家から一歩も出ないネコに学ぶ「在宅時間の楽しみ方」

作成 : 2020.05.03 15:00
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外出しづらい日々が続く昨今、長く部屋にこもっていると体調やメンタルに影響が出ている人も少なくないはず。特にこれまでテレワークや家事に慣れていない人ほど、どのように生活すべきかに悩んでいる様子です。

そこで、普段から家の中にこもりながらも、自由気ままに生きている動物「猫」に注目! 飼い猫と生活して15年以上のKさん(20代後半女性:アパレル勤務)とHさん(30代前半男性:飲食店勤務)に聞き込み調査! 猫から学べる在宅時間の過ごし方を紹介します。

日光浴で元気回復! 
居心地の良いスペースを求めて

猫は室内の気温や日当たりを敏感に察知して、部屋の中をちょこちょこ移動します。窓際や庭先など比較的暖かいところを好んでいるようです。

 Kさん「カプリ(猫の名前)は日光浴が好きで、よくベランダの窓で横になって過ごしています。実際、昼頃は一番日が差す場所なので、春になるとポカポカして気持ち良いんですよね。私もカプリにならって、一緒にベランダ付近で過ごすことが多いです」

Hさん「モッさん(猫の名前)は棚の上やキッチンなど、ちょこまかと動き回っているような。一方、私は1日同じ部屋から出ないことがあります。どちらが健康的かといえば猫のほうでしょうね(笑)」

在宅であっても、快適な部屋へと移動してリフレッシュするのは大事なこと。窓の外を眺めたり、庭の見える場所に移動したりと、できる範囲で風景を変えると気分転換になります。日当たりの良い場所に机を動かしてお仕事するのもおすすめです。

こまめな休憩は大事! 
猫を見習って昼寝する?

テレワーク中、いつ休みを取ればいいのかタイミングが難しいと感じている人も少なくないはず。家の中ではだらだらサボってしまうのではないかと不安で、余計に頑張ってしまうこともしばしば。気がつくと会社にいるときよりも無理をしてしまっていることも…。

Kさん「カプリは昼も夜も睡眠をこまめに取っていますね。ちょっと運動したら寝て、ちょっとご飯を食べたら寝て…といった具合に、猫ちゃんなりのメリハリで生きているんじゃないかなと思います」

Hさん「猫って薄明薄暮性という習性があって、朝方はとても活動的なんですよね。実際モッさんは6時半ごろになると、眠っている私をいつも起こそうとしてきます。早起きして、仕事に早めにとりかかって、昼はゆったり過ごすといったルーティンのほうが健康に良いかもしれないですね」

仕事中、猫のように昼寝するのは難しいかもしれませんが、スケジュールを区切って、こまめに休憩することが重要。自宅では会社と違ってひと目を気にせずくつろげるので、休むときは思い切り身体を伸ばしてみませんか?

誰かに見られていなくても、
“毛づくろい”は欠かせない

長く外出していないと、着替えやスキンケアを怠りがち。朝、寝間着で仕事をはじめると、そのまま夜を迎えてしまうことも…。また普段は習慣にしていた洗顔や歯磨きなどもルーズになってしまいがちです。

Kさん「カプリはご飯を食べたあとに必ず毛づくろいをする習慣があります。誰に見られるともなくお手入れに気を抜かないところはエラいなと思いますね。ブラッシングも全然嫌がらないし、キレイ好きなのかもしれません」

Hさん「うちの猫の場合、毛づくろいは毎日欠かさずやっているのですが、ちょっと下手なので、私が仕上げにブラッシングしてあげていますよ。ただ、自分のできる範囲でもキレイにしようとするところは見習いたいと思います」

誰に見られるものでなくても、しっかり身だしなみを整えれば、気分もシャキッとするはず。化粧しない日であっても朝、鏡を見るのを習慣化して、肌が弱ってきていないかを確認しましょう。

遊ぶときは思い切り! 
部屋でもできるワークアウトを探そう

ジムへ行ったり遠出したりが難しい今日この頃、どうしても運動不足が気になるところ。部屋にいるとお菓子に手が伸びてしまって、お腹に贅肉がついてしまうかも。

Kさん「カプリは人間の年齢的にはおばあちゃんなんですけど、今でもキャットタワーを上り下りしていますね。幼い頃はすばしっこくて、私がちょっと捕まえようとしてもすぐ逃げられたのを覚えています」

Hさん「かまってほしいときはよく私の側を走り回っていますね。狩りの練習のつもりなのか、ときどき机の消しゴムに全力で駆け込んで咥えたりしています。小さな身体だと、家の中全部が遊び場に見えるのかもしれません」

部屋の広さにもよりますが、身体をある程度動かすのは健康維持のためにも必要です。狭い空間でも可能なワークアウトを試してみたり、任天堂の『リングフィットアドベンチャー』のようなゲームで身体を動かしたりすれば、ストレス解消にも繋がるはず。

せっかくの在宅時間! 
猫のように伸び伸びと過ごそう

KさんとHさんによれば、猫と一緒に生活をしていると在宅のストレスも癒やされるとのこと。撫でたり話しかけていると、人に会えない寂しさが埋められるようだと語っていました。

想定外の在宅続きの生活に戸惑っている方はきっと多いでしょう。ですが、こういう状況だからこそ心身を健康に保つことは大切です。

在宅の良さは何事も自分のペースでこなせること。仕事に集中したいときは集中し、休みたいときは思い切って休む。仕事を自分なりのペースでコントロールしながら、心地よいライフスタイルを見つけてみませんか? 

1人で頑張りすぎないよう、周りの家族や友人に連絡をとり、猫のように甘えてみるのも良いかもしれません。

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ゆりいか
ライター
1989年生まれ、ライター。書籍やネットカルチャー、住まいなどをテーマに記事を書いています。主な執筆に『百合写真集』(一迅社)、『平成まとめクイズ』(永岡書店)『ゆりいかの文学住散歩』(日本住宅新聞)など。また、毎週月曜日に新宿ゴールデン街の文壇バー『月に吠える』でバーテンをしています。