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【実録】夫婦喧嘩はどう決着つける? 解消パターン4つ

作成 : 2020.09.20 12:00
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夫婦生活を長く続けていると、どうしてもお互いに不満や怒りは溜まるもの。ふとした瞬間に一方が爆発して、ついつい激情をぶつけてしまうこともあります。問題がすぐに解決すればいいですが、喧嘩がきっかけで関係に亀裂が入り、二度と修復できなくなってしまう可能性も…。そうなる前に、どのように夫婦喧嘩は解決すべきなのか、実際の意見を紹介しながら考えてみました。

解消パターン1「話し合って解決する」

すぐにできる解消法のひとつとして「話し合って解決する」があります。しかし、話しているうちに関係のない過去の不満にまで話が及び、収拾がつかなくなってしまうパターンも心配です。こういったとき、どうすれば良いのでしょうか?

「僕の家では妻のほうがよく怒るので、喧嘩を受け止める側に回ることが多いですね。妻が『何を問題としているのか』、『その問題の原因は何か』、『自分たちはその問題に対して何ができるか』を考えて、最後に論理的な解決策を提起して終わるって感じです。

もちろん、それだけだと理解はしても納得はしてくれないので、相手の気持ちを観察しながら徐々に落ち着かせていきます。バランス的には『感情3:理屈7』くらいで話し合っていると思います」(30代男性Yさん/飲食業)

Yさんの話を聞く限りポイントとなるのは、相手の気持ちに寄り添いながらも問題点の解決を目指すこと。そのためにはこちらが感情的にならず、冷静に問題点を整理する必要があるようです。

解消パターン2「反応しない」

お互いに論理的に話し合えればいいですが、一方が感情に身を任せてしまって話を全く聞かない状態になることもしばしば。そういったときはあえて「反応しない」のも方法のひとつです。

「僕のほうがすぐにプリプリと怒ってしまうのですが、妻にはいい感じに丸く収められていますね。以前そのことについて聞いたら、妻は喧嘩して家の中がギスギスしてしまうことが何よりのストレスなので、怒っている人と真正面から向き合いたくないと話していました。

僕も最初は『なんで反応しないんだ!』とムキになってしまうのですが、相手がずっと反応しないでいると怒りの矛先がどこにも向かわず、結局、数日でどうでもよくなる感じです。意外と怒りって持続しませんね」(30代男性Tさん/雑誌編集者)

喧嘩の土台に乗らず相手の怒りをいなすには、相手をよく知っておくことが肝心です。その怒りが一時的なものか、どうすれば解消できるものなのか押さえておけると良いでしょう。もちろん怒りの原因となった問題が解決に向かわなければ、不満は残り続ける可能性もあるので要注意です。

解消パターン3「別のことで気を引く」

一度喧嘩モードに入ってしまうと、周りのことが目に入らなくなってしまい、そのことばかりに囚われてしまうパターンも多くあります。そういうときには相手の注意をうまく別のところへ移して、怒りを分散させる方法も有効といえます。

「私の家では、夫がとにかく理屈っぽくて、ちょっとでも納得できないことがあるとずっとクドクドそれについて語ってくる傾向があります。正直めんどくさいです(笑)。そういうときは、お菓子を用意したり、コーヒーを淹れたり、いつもより少し豪華な夕食を用意したり…。とにかく他のことに目がいくように仕向けています。

喧嘩になったときほど、相手のことを気にかけているという合図を出せれば、それがきっかけでスルッと解消するんじゃないでしょうか。少なくとも、私の場合はそんな感じで仲直りしています」(30代女性Hさん/主婦)

「反応しない」という手段と似ていますが、こちらの場合は相手への気遣いをアピールできているのがポイント。相手の怒りが収まるタイミングを伺いつつ、そっとフォローを入れるのが有効のようです。

解消パターン4「第三者に取り持ってもらう」

当事者同士での喧嘩では、どうしても客観的な視点が欠けてしまい、お互いの主張をぶつけ合うだけになってしまうことも。家族や共通の友人などに相談して、うまく取り持ってもらうというのも想定しておくと良さそうです。

「ちょうど先日、家電屋で新型のスマホを買うべきかどうかで喧嘩になったのですが、そもそも2人とも知識がないので家電量販店のスタッフさんに話を聞くことになりました。その場でも少し言い合いになってしまいましたが(みっともないですね)スタッフの方が間に入って、お互いの話をまとめてくれたので、購入することになりました。

買ってしまえば、何であんなに怒っていたのかも忘れてしまうんですよね。分からないことで喧嘩して損しました」(40代男性Kさん/教育関係)

もちろん第三者を巻き込んだ結果、余計に話がこじれてしまうリスクもあるので、人選とタイミングは重要。あらかじめ喧嘩の原因と、自分がどう思っているかを、相手に分かりやすく伝えるようにしたほうが安心ですね。

それでも解決しないときは、どうする?

子育ての方針や不倫、金銭問題など、重要な問題ほど喧嘩の解消は難しいもの。時間が解決してくれることもありますが、放置したままにした結果、ある瞬間に感情が爆発してしまう可能性があります。

上記のような方法でも解決できないような場合、「(離婚や別居など)距離を置く」ことも想定したほうが良いかもしれません。特にパートナーから暴力や暴言などを振るわれた場合は、自分の身の安全を守ることを最優先にしましょう。

また相手への不満が収まらない場合は、自分を休ませたり、楽しませたりすることも大事。夫婦間のイライラだと思っていたことが、実は体調や環境のせいだったりする可能性もあります。お互い周りに目を向けて楽しいことを探してみませんか?

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ゆりいか
ライター
1989年生まれ、ライター。書籍やネットカルチャー、住まいなどをテーマに記事を書いています。主な執筆に『百合写真集』(一迅社)、『平成まとめクイズ』(永岡書店)『ゆりいかの文学住散歩』(日本住宅新聞)など。また、毎週月曜日に新宿ゴールデン街の文壇バー『月に吠える』でバーテンをしています。