charmmy TOPココロ/カラダ原田ちあきの人生劇場「つらいなんて言っちゃいけないと思ってしまう」

原田ちあきの人生劇場「つらいなんて言っちゃいけないと思ってしまう」

イラストレーター・漫画家の原田ちあきが皆さんの相談に答えてみたり一緒に悩んだりするコラムです。
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病気ではなく「性格の名前」

精神的な病って、受け入れたり自認しづらかったりするよね。
自分よりもっと過酷な状況だったり、つらい気持ちの人もいるだろうなと思って気軽に休めなかったりする人も多いと思う。

私は小さい頃から周りにメンタルクリニックに通っている友達が多くて、そういう子たちと触れ合ってきて思った事がいっぱいあるわ。

「病気」「病名」というとすごく重く感じるけれど、これって心の種類にわかりやすく名前をつけているだけなんだよね。
気分の振れ幅が大きな人、繊細な人、たくさん考え込んでしまう人、そういう人たちが生きやすくなるためにつけられた「性格の名前」なの。

だから「病気なんて甘ったれたこと言えない」なんて重く考えずに、自分はこういう心の種類なんだ~って考えるといいかもしれないわよ。

名前があるってことは工夫の仕方もあるってこと

先人たちがずっと悩んでいた事を解決したり対処したりするために名前をつけているんだから、気持ちが苦しいって方法にも緩和の方法があるはず。

というか、見つけようとしたり見つけられたりしたからこそ名前がついてるのよね。そう考えると少し安心しない?

風邪に特効薬はないけど、温まって寝れば早く治る! みたいな対処法があるのと同じように、きっとあなたにぴったりの、あなたの心との付き合い方がみつかるはず。

今は心が休みたがっている時だから、仕事に急に行きたくなってしまうのも、たくさん眠ってしまうのも全然悪い事じゃないわ。
心を休めるための休息は怠けではないし、あなたがあなたにプレゼントできる贅沢のひとつよ。

どんな病気でも、今すぐに魔法みたいに綺麗に治すっていう事はできないけれど、焦らずに症状を悲観せずに、逆に自分の心の種類を把握して仲良くなることができれば素敵よね。

明日のあなたが今日よりもっと自分に優しくすることができますように。

chiakinanikanitukau@gmail.com
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原田ちあき
イラストレーター・漫画家
大阪在住のイラストレーター・漫画家。よいこのための悪口メーカー。書籍「手から毒がでるねこのはなし」「誰にも見つからずに泣いてるきみは優しい」等/連載「やはり猫にはかなわない」