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原田ちあきの人生劇場「リスクを恐れて夢を追いかけられない」

イラストレーター・漫画家の原田ちあきが皆さんの相談に答えてみたり一緒に悩んだりするコラムです。
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こんにちは。相談してくれてありがとう♡
あなたにはやりたいことや叶えたい夢があるのね。
そしてそれを否定されたり怒られるのが怖くて、踏み出せないでいる。

今までキラキラしていた夢が、誰かのふとした一言で突然くすんでしまう事ってあるし、それってすごく怖いんだよね。

あなたが一体だれのために夢を叶えたいのか

ひとつハッキリさせなきゃいけないことは「あなたが一体だれのために夢を叶えたいのか」なんじゃないかしら。

私はイラストレーターになる時に「自分がやってみたいから」派遣の仕事を辞めて、絵を描き始めたの。やりたいことを始める理由なんて大体みんな自分の為よ。

夢ってきっととっても自分本位なもの。つまり、あなたの夢はあなたの為のもの。もっと正確にいうとあなたの為だけにあるのよ。

決して否定したり怒ってくる誰かの為にある訳じゃないわ。
他人の一言で大切な自分の夢を諦めてしまうのは、少し勿体ないかもね。

裾を掴む

あなたの書いた通り、チャンスは逃げていくもの。
逃げるというより、正確には自分の手で取りにいかないといつまでも掴めないものなのよね。

でも、逆に考えると一歩踏み出して、夢に向けて少し動き始めるだけで夢の裾を掴むことは全然可能なんじゃないかな?
私はこの「裾を掴むこと」が一番大切な事だと思うの。

カメラマンになるにはまずカメラを手に入れなきゃいけない

例えばあなたはずっと“カメラマンになりたい”と思っているとする。

「カメラマンになりたい~」と思いながら、周りの様子をうかがってずっと葛藤しているの。そのままじゃただの「カメラマンになりたいだけの人」よね?

じゃあ「カメラを買うためにアルバイトをする」っていうのはどうかしら。
これだけで夢に一歩近づいていると思わない? 目標に向かって動いているんだもの。大進歩よ。

さらにそのお金でカメラを買う、ネットでカメラの使い方を調べる、実際に外へ出かけて写真を撮る…
これだけでどんどん夢に近づいているわ。

最後はどうやって自分の写真を売り込むかをじっくり考えて、実際に売ってみる。
売れなかったり、失敗だってするだろうけど、失敗を経験すればまた作戦を練ることができる。

どう? 思っているよりシンプルだと思わない?
でも思っているだけじゃ始まらないわ。まずはカメラを買うお金を用意しなくちゃね。

いきなり夢の中にワープはできない

あなたはやりたいこと一本でやっていくために退路を断ちたいって書いていたけれど、もしかするとちょっと気が早いんじゃないかしら。

さっきはカメラを例に挙げたけど、漫才師になりたいなら最初にネタを書かなきゃいけない。
漫画家になりたいなら漫画をひとつ完成させなきゃ編集者に見せられるものがない。
お店を出したいなら、土地を契約する前にまずは経営の勉強をしなくちゃいけない。
何を始めるにしても一番最初は土台を作らなくちゃね。

いきなり100できるなんて絶対にありえないの。夢って0.1を積み重ねて、100に近づけていくものなのよ。意識している、していないは抜きにして、どんな天才だって全員そうしているわ。

「万が一何かあった時はまたコールセンターで働くんだ~」

話は少し戻って、冒頭にも書いたんだけど、私はイラストレーターになる前に派遣でコールセンターの受電業務をしていたの。

そこを辞める時に、会社の人たちから「何かあったらまた戻っておいで~」って言って貰えて、私も「お金がなくなったら絶対にここに戻ってくるぞ~」と思いながら退職したわ。

辞めてからもう7年経つし、イラストやコラムで順調にお仕事を貰えているけれど、今でも「万が一何かあった時はまたコールセンターで働くんだ~」っていう心の保険を持っているわ。

夢を追う時の心の保険はとっても大切でありがたいものなのよ。戻る道がないと、万が一目の前の道が見えなくなった時や進むことを諦めざるを得なくなった時にどうしようもなくなってしまうわ、きっと。

だから退路を断とうなんて思わなくてもいいのよ。ちょっぴり気を抜ける保険があるほうが絶対にいいの。

まずは0.1を始める

まずは焦らず「自分の為に」0.1から始めてみましょう。
あなたが夢の裾を掴めるように祈っているわ♡

もしもあなたが夢を叶えたら、何かの形で一緒にお仕事できたら素敵ね。
誰かに否定されても私はあなたを応援しているわよ。

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原田ちあき
イラストレーター・漫画家
大阪在住のイラストレーター・漫画家。よいこのための悪口メーカー。書籍「手から毒がでるねこのはなし」「誰にも見つからずに泣いてるきみは優しい」等/連載「やはり猫にはかなわない」