あなたはカバンが大きい方ではありませんか?
日帰りなのに、ちょっとそこまでなのに、生命保険のセールスレディでもないのに、大女優のスタイリストでもないのに…、カバンが大き過ぎてはいませんか?
カバンが大きいあなた! クズがカバンデカ子さんの心の隙間、いや、あなたの自慢の大きいカバンの隙間に入り込もうとしています!
カバンが大きい女性、
通称カバンデカ子さんがなぜクズに狙われやすいのか!? 真正のクズが説明させて頂きます
カバンデカ子さんは心配性からか用意周到になり、何でもかんでも詰め込んでカバンが大きくなりがち。そして様々な、イレギュラーな出来事に対応していきます。
友だちの
「ウェットティッシュ持ってない?」に「ちょっと待ってね」とカバンをゴソゴソ。
「はい」
また友だちの
「iPhoneの充電の線持ってない?」に「ちょっと待ってね」とカバンをゴソゴソ。
「はい」
「ありがとう! デカ子Androidやんなぁ? iPhoneの線持ってたりする?」徐にカバンをゴソゴソ。
「一応持ってる…はい」
「美味しそうなハマチの刺し身やなぁ」に「ちょっと待ってね」とカバンをゴソゴソ。
「はい、刺し身醤油!」
「あ、ありがとう…デカ子のカバンには何でも入ってるねぇ。魔法のカバンやねぇ」
「えへ♡ 何かあった時のために…」
カバンデカ子さんの魔法のカバンには、本当になんでも入っています。
絆創膏、シミ抜き、裁縫道具、モバイルバッテリー、ボタン電池、調味料、首につける枕、ヘアアイロンなどなど……四次元ポケット並みの収納力。
カバンデカ子さんは、常に “何かあったとき”のために準備をしています。こういったイレギュラーなことでもなんなくこなしてしまう、無駄に器用に立ち回りできてしまうのです。
そして、その“何か”に対応できたとき、喜びを感じてしまう。
ここです!ここなんです! そんな自分に “存在価値”を見出してしまうという、危険な落とし穴が隠されているのです。
そもそもクズという生き物は、
存在自体がイレギュラーの出来事、事件なんです。
カバンデカ子さんは、常にイレギュラー対応ができるオールマイティー女子。クズの受け入れ体制が整っています。
それを本能で感じ取ってしまうクズは、カバンデカ子さんと魔法のカバンに全力ですり寄ります。
クズ「こんなところにかすり傷…」
カバンデカ子「ちょっと待ってね」魔法のカバンをゴソゴソ…。
クズ「お気に入りのシャツにソースこぼした…」
カバンデカ子「ちょっと待ってね」魔法のカバンをゴソゴソ…。
クズ「スマホ充電あと4%や…」
カバンデカ子「ちょっと待ってね」魔法のカバンをゴソゴソ…。
クズ「やっぱりタルタルソースはソースの王様やわぁ」
カバンデカ子「ちょっと待ってね」魔法のカバンをゴソゴソ…。
クズはこうやってカバンデカ子のMP(マジックポイント)を使わせるのです。
MPを消費しまくったカバンデカ子さん。でもそれが嬉しいのです、楽しいのです。
頼りにされることに幸せを感じるカバンデカ子さんは、絆創膏や充電器からはじまり、しまいにはお財布をいそいそと出して諭吉さんを渡していることでしょう…。
カバンデカ子さん。
使用率20%の物で溢れかえる大きなカバンを投げ捨てて、100%使う物しか入っていない小さなカバンを持つようにしてみてください。
本当に大事な物を選ぶことができれば、クズを選ぶことなんてないはずですから。
そして逆に、クズに借りてみてください。
クズは人に頼るけど、頼られると逃げていく習性があるので一目散に退散するはずです。クズが言うんだから間違いない。