この言葉を放ったが最後、食卓が地獄と化すこと間違いなしです。相手は「休みたい」「遊びたい」という誘惑を絶ち「一緒にご飯を囲もう」との思いから、料理をしてくれています。それがどんなに手抜きに見えようと、用意してくれたことに感謝を忘れてはいけません。
もし、食事のメニューがあまりにもいつもと変化していたら、さりげなく体調を気遣ったり、「今度は自分がご馳走するね」と声をかけたりして、フォローすることをお忘れなく。
「結婚してからメイクしなくなったね」「服に気を使わなくなったね」といった、結婚後の変化を指摘するような言葉には要注意。確実に「誰のせいだと思っているんだ!」と言わせてしまいます。相手も忙しい中で余裕がなくなっていることを気にしているかもしれません。
小さな変化に気づくことは重要ですが、それを相手に伝える際は言葉を選んだほうが良いでしょう。もちろん結婚後のポジティブな変化は積極的に見つけていきましょう。
「どの服を選んだほうが良い?」や「上司とソリが合わなくてさ…」など、大小問わず相談を持ちかけられた際に、最もイラッとさせる返答と言えます。相手は、それがどんなに些細な悩みであったとしても、それを共有したい、一緒に考えて欲しいと思っているもの。たとえ自分に余裕がなかったとしても、一旦は話をちゃんと聞くことが重要です。
もし、返答が難しい場合は、「分からないから、ちょっと時間がほしい」、「今余裕がないから、あとで返答しても大丈夫?」など、待ってもらうのも、ひとつの手でしょう。
いくら慣れ親しんだ実家の話であっても、自分の家庭と比較して愚痴をこぼすのは戦争の火種です。「実家では朝みそ汁が出てきた」「お母さんは必ず起こしてくれたのに」など、自分のホームと比較するような発言には、すぐに「じゃあ! 実家に帰れよ!」というツッコミが待っています。
相手に何かして欲しいことがあるときは素直に「〇〇して欲しいんだけど、お願いできる?」と伝えたほうが良いでしょう。もちろん、「代わりに〇〇を僕が担当するから」といったフォローができていれば、トラブルは避けられるはず。
ストレスが溜まったときに言いがちなのが「俺(私)のほうがつらいのに!」「こっちだって頑張っている!」といった言葉。応用として「私のほうが稼いでいるんだから」「俺だって子どもの面倒を見ているだろう!」といったパターンもあります。この言葉がきっかけとなり、お互いに相手の短所を見つけ合って罵倒をはじめるサイクルに入ってしまうでしょう。
まずは、お互いそれぞれで頑張って日々を乗り越えているという前提で、夫婦生活を捉えてみるのをおすすめします。もちろん、家事配分や給料の多さなどの現実的な差はありますが、お互いに補い合って生活していることを意識してみては。
夫婦生活を続けていると、どうしても相手の行動に裏を感じてしまうことがあります。しかし「どうせ浮気しているんでしょ?」「どうせ私のいないところで悪口言っているんでしょ」など、根拠のない被害妄想を相手に投げていると、「自分はパートナーにそんなに信用されていないのか」と思わせることに繋がります。
冗談半分で言ったとしても、そうした言葉が積もり積もっていくことで、感情が爆発してしまうことも。もし、相手を疑うようなことがあれば、こうした表現ではなく、理由を添えてまっすぐに質問したほうが無難です。
「妻なんだから、料理はちゃんと作って」「夫なんだから、しっかり家計を支えて」といった特に根拠のないワードは大怪我の元です。当たり前ですが、料理のできない妻もいれば、仕事で稼げない夫も世の中にはたくさんいます。にもかかわらず、相手の役割を無理やり決めて強制させてしまうのは、お互いにとって不利益に繋がるはず。
一度、料理や洗濯、掃除、子育てなどの各項目を、お互いが「得意、やりたい、向いている」などを基準に話し合って、フォローし合うのがおすすめです。
今回、紹介したNGワード以外にも、タイミングとシチュエーション次第では相手を怒らせる言葉が多くあります。肝心なのは、NGワードを言わないようにすること以上に、相手をシンプルに気遣おうとする気持ちです。結婚すると、相手の嫌いなところ、どうしようもないところはどうしても見えてきてしまいます。それを感情的な言葉で押し付けず「どうすれば解決するのか」を一緒に考えたほうが、喧嘩は起こりにくくなります。
また、もしNGワードを言ってしまったら、その後のフォローが重要です。その言葉が地雷になった原因を考え、素直に謝るのが最善手でしょう。相手が怒っている理由が分からないときは、こちらが謝罪した上で、なぜ怒っているのかを探り探り聞いてみましょう。そのワードが地雷になってしまうまでには、あなたが考えもしなかった意外な過去や深い理由があるかもしれません。
地雷を撤去するのは困難を極めますが、くれぐれも起爆しないようご注意ください…。