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失恋の痛みは癒やせる?経験者に立ち直りエピソードを聞いてみた

作成 : 2021.01.24 08:00
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失恋の痛みは誰にとってもつらいもの。交際期間が長ければ長いほど、心の傷もより深くなっていきます。立ち直るのはなかなか難しいことですが、実際どのようにして心の傷を癒やすのかは気になるところ。そこで、実際の経験者たちに失恋から立ち直るまでのエピソードを聞いてみました。

店を出禁になるまで呑み続ける日々

4年同棲した彼女と別れたときの僕はボロボロでした。お互いに話も合うし、周りからも「いつも仲がいいね」と言われていたし、喧嘩は多かったけど、自分の中ではベストカップルだと思っていたんです。ただ、僕の普段の行いが悪かったせいで、気持ちのすれ違いが起きてしまって、向こうから別れを切り出されてしまいました。

別れた直後は、朝も夜もなく、ずっと居酒屋に入り浸って、酒を呑み続けていました。とにかく、我を忘れて飲酒すれば、彼女のことも忘れられるだろうと…。馴染みの店のスタッフさんにも愚痴を聞いてもらったのですが、僕が悪態を付きすぎてしまったことが原因で、出禁になったりもしました。

誰彼構わず弱音を吐きまくった僕が悪いんですがね…。そのうち、さすがにシラフの状態でも体が酒臭くなってきたんですけど、それでも止められなかったです。今は酒量は落ち着きました。少なくとも、酒で失恋の傷が癒やされたという感じではないですが、あの頃はあんな風にしていないと自分が保てなかったんだと思います。

(20代後半男性/飲食業)

よくよく考えれば元カレは自分のタイプじゃなかった

高校時代の元カレにフラれたとき、すごくショックで受験勉強にも身が入らないし、大学受験も失敗するしで散々でした。その後ずっとバイトで忙しく、何も考えないようにしていたんですが、社会人として当時の元カレと近い年になってようやく、いかに元カレがクズであったかに気づいてきました。

もともと漫画好きのSNSグループで出会って、向こうからアプローチしてきたので、当時男の人に好かれたことがない私は、嬉しくてすぐ付き合いはじめたんです。でも実は、そのときにはすでに二股だったらしく…。他の女の子にも声をかけていたみたいでした。(別れた後に元カレのサブ垢を必死で探しまくって見つけるまで気づきませんでした)

その間、元カレとのやりとりに毎日一喜一憂したり、SNSに恋愛ポエム書きまくったりしていました。今思い返すとめっちゃ恥ずかしいです。フラれたときも一方的にブロックされて、「私が何か悪いことをしたのかな?」って悩んだんですけど、元カレのいつものやり口だと後から知りました。

付き合っているときは好きになろうと頑張ったけど、顔が私の好みのタイプと真逆だし、SNSに衣装着ただけのコスプレ写真ばかり上げるただのナルシストだし。そもそも高校生に手を出す一回り上の男って普通にクズじゃないですか? 未練、全然なくなりました。

(20代前半女性/飲食スタッフ)

ソロの楽しみに目覚めてしまった

交際中は彼氏一色でした。可愛いって言ってもらいたくて、似合うメイクをインスタでチェック。デートコーデを考えながら一日中ショッピングモールを歩き回ったこともあります。彼好みの料理を作り、誕生日プレゼントは1ヵ月前から探しました。他にも彼の好きなテレビ番組は初期作品から履修、バイク仲間とのツーリングに同行したくて原付免許も取りました。 

しかし、彼が忙しくなって会う時間も減ってしまい、ついに「しばらく構ってやれない」宣言されたので、悲しくてそのまま別れてしまいました。そんな折コロナ禍も重なって、ずっと自宅に引きこもって毎日ベッドで膝をかかえて過ごすことに…。

あれだけ気合いを入れていたファッションやメイクがどうでもよくなりました。ひたすらサブスクでドラマや映画を観ていたのですが、とあるキャンプアニメを視聴して「そうだ、ソロキャンをしよう」と思い立ったんです。

近所の河原でコーヒーを飲みながら鳥を眺めたり、ゆったり読書する時間が思いのほか心地よく、ちょっと遠くの湖や眺めのいい丘、温泉や道の駅など一人で色々な場所へ旅するようになりました。(取得した原付免許がここで役に立ちました!)

最近ではスポーツアニメの影響で筋トレにもハマり、体が軽くなっていくのが実感できて毎日楽しいです。彼氏のことを気にして時間を費やしていたときよりも、今のほうが充実している気がします!

(30代女性/医療事務)

立ち直るきっかけは新たな出会い

大学時代から付き合っていた彼氏。当初は都会で就活して二人で暮らそうと計画していたのですが、就職した会社がブラック企業だったせいで心身を壊し、実家で療養することになりました。その後は定時で帰宅できる仕事がしたいと思い、二人で話し合ってお互いに地方公務員への転職を目指しました。

しかし結局、受かったのはそれぞれの地元の役所。700キロ離れた遠距離恋愛になってしまいました。それでも大好きだったので関係を続けていましたが、会うたびに交通費とスケジュールが大変なことに…。かと言って、せっかく受かった公務員の職を捨てることもできず、5年目にしてとうとう別れてしまいました。しばらく鬱状態で仕事にも身が入らなかったです…。

その茫然自失ぶりを見かねた職場の先輩が、ご飯や遊びに誘ってくれるようになりました。なんだかんだ隣にいてくれて、心配してくれる先輩の存在はありがたかったです。同じ職場でもあるので、次第に将来設計を描くこともできるようになってきました。するとだんだん先輩自身のことも好きになってきて…実は今年、結婚する運びとなりました。

最近は元カレのFacebookを見ても一人の友達として「あいつも頑張ってるなー」としか思わなくなりました。私が立ち直れたのは優しい先輩(もうすぐ旦那さん)のおかげです。

(30代前半女性/公務員)

失恋から立ち直れる法則はない

今回紹介した方々以外にも失恋時のお話を聞いてみましたが、「立ち直ったかというと分からない。未だに引きずっている」「忘れようとしているだけ」といった意見が目立ちました。

明確に立ち直るきっかけを得たというよりは、時間が失恋を忘れさせてくれたといったパターンが多いようです。当時のパートーナーにどれだけの恋愛感情があったかによって変わってくるものなので、明確に「これだ!」という立ち直りの鉄則はないと言えます。自分の心にストレスを溜めすぎないように注意しつつ、自分に合った立ち直り方を探すと良いでしょう。

読者の方の失恋の傷が早く癒えますように…。

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ゆりいか
ライター
1989年生まれ、ライター。書籍やネットカルチャー、住まいなどをテーマに記事を書いています。主な執筆に『百合写真集』(一迅社)、『平成まとめクイズ』(永岡書店)『ゆりいかの文学住散歩』(日本住宅新聞)など。また、毎週月曜日に新宿ゴールデン街の文壇バー『月に吠える』でバーテンをしています。