高校受験で失敗した分、大学ではちゃんと勉強しようと思い、1年生のときは他の学生よりも多く単位をとって課題に取り組んでいました。正直、周りの学生が不真面目すぎたので、「あいつらみたいにはなりたくない」と意地を張っていたのもあります。おかげで成績もそこそこ良くて、友人たちに勉強で頼られることも多くなりました。すると、今まで接点のなかった同学年の女性たちとも講義をきっかけに話すようになって、今の彼女と出会いました。
彼女とはたまたまゼミも一緒で、同じグループで研究発表をすることになり、それで付き合えた感じです。とても成績の良い子だったので、もし勉強をサボっていたりしたら、そもそも話すきっかけさえなかったでしょうね。
(20代男性/学生)
幼い頃から料理が好きで、クリスマスやバレンタインなど、イベントのときは自分でスイーツを作って友人に配っていました。大学時代は、とても狭い女子寮暮らしで、まな板も置く場所がないような台所しかなかったのですが、それでも何とか料理をして、寮生にふるまっていました。寮主催の運動会でも、おにぎりや唐揚げを用意する係をやっていたので、人に料理を作るのが好きだったのだと思います。
今の主人とは同じ大学で出会って、料理の話をしたことで仲良くなりました。それで、私があるとき夕食をふるまったのですが、それを本当においしそうに食べてくれて。彼は農家出身で、おいしいものを食べて育ってきていたことを知っていたので、なおさら嬉しかったんです。それをきっかけに2年前に結婚しました。モテたくて料理をしていたわけではないですが、地道に続けていたことが恋愛で認められたんだと感じています。
(30代女性/農業)
学生の頃から、休日は欠かさず何かしらの映画を鑑賞することを習慣にしていました。作品を見た感想はブログに書いて更新するようにしていて、かれこれ5年くらい続けています。女性と仲良くなりたいから始めたというよりは、映画館に行くこと自体が好きで続けるようになったのですが、仲の良い友人づてに知り合った女性とも一緒に映画に行く機会にも恵まれました。
それで一人の女性とホラー系の映画を鑑賞しに行って、終わった後に喫茶店でとてもマニアックなホラー映画監督のエピソードの話をしました。かなり盛り上がって、結果的にはお付き合いすることになりましたね。彼女が言うには「こんな話ができる人が他にいるとは思わなかった」だそうです。別に映画に恋愛のテクニック的なものがあったわけではないのですが、色々作品を見ていたことが経験として活きたなとは思います。
(20代後半男性/公務員)
僕はダイエットを試みた時期がありましたけど、恋愛において全然意味がありませんでしたね。もちろん多くの人たちにとっては(ダイエットは)意味があるかもしれませんが、僕の付き合った女性はふくよかな体系の男性がタイプだったようで…。彼女によれば、モチモチとした肌が筋肉で固まってしまうのは残念でならないそうです。
幸い(?)彼女と交際するようになったのは、まだ僕の身体にダイエットの効果が全然現れていないときだったので、うまくいきました。いや、でも特殊な話なのは間違いないので、あまり参考にはならないかもしれません。強いて言えば、相手の好みに合わせることは大事かもってことですかね。
(20代後半男性/建設系)
某有名ナンパ師の本に影響されて、モテるために街角で女の子たちに声をかけてみたんですが、何の成果もありませんでしたね。むしろ女性から拒否されたり、にらまれたりする度に心が傷つきました…。もう二度とやりたくないです。
そもそもナンパって女性からの印象がマイナススタートなんですよ。声かけやすそうな人は、僕が話しかける前から何人にも言い寄られていますからね。それに後から気づいたんですけど、仮に声をかけるのに成功したところで、その後にその女性と気が合うなんてことあるのかな…と。自分にはそもそも向いていなかったんだと悟りました。
(20代後半男性/飲食業)
今回、複数名に話を聞いてみると、そもそも恋愛目的で努力をした人自体が少なく、自分の趣味がたまたま恋愛と繋がったというケースが大部分でした。もちろん、ダイエットに成功したり、美容へのこだわりが恋愛に結びついたケースもあるはずなので、一概には言えませんが、努力と関係ないところで運命の出会いを果たす可能性も十分あると言えるでしょう。
質問に答えてくれた方の中には、「そもそもモテようと思って頑張っている間はうまくいかなかった。恋愛なんてどうでもいいやと思うようになってから、素敵な人と出会えた」といった内容のコメントもありました。意中の相手のために努力することも大事ですが、時には自分自身の別の可能性を探ってみるのも良いかもしれません。