私は芸人になって今年で13年目になります。今までは、どちらかというと「仕事」と「恋愛」は別のものとして分けて考えていました。深く考えるまでもなく自然とそう考えていた感じです。「今は仕事を頑張りたいから恋愛はいいかな」とか。もちろん仕事をしながらも片想いをしたり好きな人もいたりしたけど、「付き合えたらいいな」くらいで、今思うとそこまで本気で自分からアクションを起こしてなかったって思うんです。
でもある日、先輩芸人のアインシュタインのゆずるさんに言われたことがあります。「誠子、お前は今まで一生懸命お笑いを頑張ってきたやろ? それくらい、恋愛も頑張れ」そう言われたとき、まるで雷に打たれたくらいの衝撃が誠子の体を走りました!
確かに、今までお笑いのオーディションやライブのネタバトルの時は、毎日夜遅くまでネタを考えたり、乳首洗濯バサミとか身体を張る特技を考えたり、とにかく一生懸命になって頑張っていました。それは今でもずっと変わらないし、何か新しく身体を張れるものはないかなって毎日ずっと考えています。最近は「ホットプレートケツ焼き」と「扇風機ケツ止め」に挑戦しました(良い子はマネしないでね!)。
お笑いが好きだから、自分なりに考えて全力で頑張る。それなのになんで恋愛となると、途端に受け身になって自分から動かず全力で掴みにいかなかったんだろう!? 自分からは何もしてないのに「あの人、私のこと好きにならないかな」「向こうからデート誘ってくれないかな」とか期待したり、自分の恋愛なのに自分自身でそこまで考えもせずに、すぐに相席スタートのケイちゃんに相談して頼りまくったり。
芸人で言うと、ネタを考もせずに「なんでオーディション受からへんの!?」って言ってるようなものですよね。めちゃくちゃヤバい芸人です(笑)。恋愛でそれをしていた私は、今までめちゃくちゃヤバい女だったんだ!と気付きました。
今までは恋愛指南的な「男性がキュンとするモテ仕草」「追いかけられる女のモテテク」とか勉強だけして、いざとなると勇気が出ずに実践もしないし、恋愛に必死になってる自分を俯瞰して恥ずかしくなって頑張るのをやめちゃったりしてました。
でももうマジでそんなことしない!! 芸歴1年目の頃みたいに、純粋にストレートに追いかけます。仕事とか恋愛とかそんなカテゴリーは関係なく、「お笑い」も「好きな人」も自分にとって大切で大好きな存在だから。カッコ悪くても間違ってても、自分なりにやるぞー! でもたまにはケイちゃんに相談するよー(笑)。