Q.付き合っている彼との結婚を考えていますが、相手の家庭環境に不安があります。彼の実家はシングルマザーで、経済的に余裕がなく借金もあるようです。彼のお金はすべてお母さんが管理し、お母さんを養っている状況です。
プロポーズされ、彼のことは好きなので結婚をしたいという気持ちはありますが、家庭環境とお金に対する価値観の違いにより踏みとどまっています。このまま結婚してもいいのでしょうか?(30代前半 女性)
まず、「結婚」という人生の一大イベントに対して、不安になるのは当たり前の心理といえます。
誰しも、何かの判断を間違って辛い思いをしたり、嫌な気持ちになった経験はあるため、人はその可能性がありそうなことには「自己防衛本能」として不安を抱き、危険予測しようとするのです。
これまで他人だった二人が家族になる。
このような状況において不安を持たない方が、ある意味、危ないのかもしれません。なので、「自分がこのような感情を持つのは正常なのだ。自分を守ろうと心が動いている証拠だ!」と受け止めてください。
結婚とは、二つの異なった文化の出会いです。
そこに異文化間の摩擦は必ず生じるもの。今回の親との関係、金銭的感覚以外にも、どの恋人同士にも必ず何かしらの課題は生じます。
しかし、その中でも大切なのは、お互いの異文化を乗り越え、理解を深める努力。
今回の場合、「不安に思っていることを開示する→そしてそれに対して二人がどう対処していくのが最善策かを話し合う」ことから始めてみましょう。
相手の親のことやお金のことだと、パーソナルすぎる内容のため、話しづらい点もあるとは思います。
しかし、大切で大好きな彼との結婚だからこそ、結婚後のトラブルは避けたいですよね。
相手の親のこと、彼が育ってきた環境を、いかに気分を害せず伝えるか。
それは「二人の共通ゴールを明確にすること」だと思っています。
きっとお互いとも、『せっかく結婚するのだから幸せになりたい』『いつまでも仲良くありたい』『別れることは避けたい』と思っているはずです。
だからこそ、
「勇気をもって話すね。何が正しいとか、正しくないとかでもないし、あなたとお母様との歴史に口出しをするつもりでもないの。だけど、今の状況が、結婚後どうなるのかな?って思って。結婚後、このことが原因であなたやあなたのお母さまと揉めることは避けたいから、話し合える?」
といった会話から、お互いのゴール達成のために必要な通過点として、問題提起をしてみましょう。
もしも、このような会話の中で、彼が頑なに話し合いに応じなかったり、問題解決に向けて歩み寄りがなかったり、または解決策が彼の意見で決められてしまったなどの場合は、改めて彼との結婚にについて考える良い機会なのかもしれません。
なぜなら、今回のことはほんの一部で、結婚してからも様々な課題が生じます。どの課題においても、向き合うことや話し合うことが出来ないパートナーは、困難を一緒に乗り越えるのは難しいものです。
ドイツの作家ハイネも『結婚--いかなる羅針盤もかつて航路を発見した事のない荒海』と語っています。
結婚は決まった航路はなく、二人で舵を取り前進する荒海のようなものです。結婚前に、結婚後に起こると思われる様々な側面について話し合い、認識しあうことが、結婚後のトラブル予防になるのです。
実際に、結婚後のお悩み相談でも、結婚前から気になっていたことや困っていたことを引き続き悩まれているケースが多いのです。
『結婚前に話し合えてよかった!』と思いながら、幸せな結婚生活のスタートが切れるといいですよね。
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出典:LINE占い