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コロナで愛は離れた?深まった?カップルの“いま”を聞いてみた

作成 : 2020.05.17 18:00
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新型コロナウイルス感染症の拡大により、自宅待機やテレワークを余儀なくされる昨今。結婚や同棲している人たちの生活にも大きな影響が出ています。

在宅ストレスをパートナーにぶつけてコロナ離婚に発展したという話しも世間で飛び交っていますが、実際、多くのカップルはどのような日々を過ごしているのでしょうか? 今回、6組(既婚者4:同棲2)12名の方にお話を聞いて、愛情の変化について調べてみました。


在宅になって夫婦の会話は増加
普段とはちがうパートナーの一面も

夫婦で家にいる時間が長くなったことで増加したのが家族間の会話。家事の分担からお互いの仕事、育児についての相談など、以前より濃密に話すようになったようです。

「在宅ワークになったことで子供の面倒を見る時間が増えました。今は日中に僕が赤ん坊の世話をして、夕方以降は妻に代わってもらうように分担しています。これまで育児の大変さは分かったつもりでいましたが、考えが甘かったです。彼女への尊敬と感謝の気持ちは本当に高まりましたね。

家族の将来について真剣に話し合う時間も増えたと思います。コロナで在宅にならなければ、見えてこなかった発見かもしれません。でも、未だに息子は私より妻に抱っこを求めたがりますが(笑)」(30代前半男性/営業)

「私も夫も家で仕事することになったので、お互いの顔を見合いながらそれぞれの業務をこなしています。そのせいで、夫が普段どんな仕事をしているのか、同僚たちとどんな会話をしているのかが見えるようになってきたので、それを話のネタにできるようになりました。

普段は『仕事が大変』と言いつつ具体的にどう大変かは見えてなかったので、良かったかなと思っています。仕事だけでなく料理や買い物、掃除など細々したことも相談できていると思います」(30代前半女性/出版業)

他にも家事を積極的に分担するようになったとの意見は多く「自宅でのQOLが向上した」「生活に関する会話が増えたことで以前より(夫婦関係が)良くなったかもしれない」といったポジティブな意見がありました。一方で家族との会話により気を使うようになったというケースも。

「ボタンの掛け違いといいえばいいのでしょうか…会話が増えたことで、ちょっとした誤解や言い合いは起こるようになりました。これまで気にもしなかったお互いのクセや考え方にまで目が行きがちなので、いつもより余計に気を使っている気がします」(30代後半女性/主婦)

そもそも在宅ワークになったことで生活の余裕が無くなったという声もありました。

「自分の仕事は業務契約上、明かせない内容が多いので、妻との会話は少ないままです。仕事量も通勤時よりオーバーワークになってしまい、かえって生活に目を向ける余裕が無くなっているような…。

ご飯もいつもより出前が増えてしまっています。なので、プライベートが落ち着く感じではありません。そんな中、ちょっとホッとする瞬間はお菓子を一緒に分け合ったりするときくらいですかね(笑)」(30代後半男性/研究職)


同棲カップルはストレスも…
イライラ解消の秘訣は?

同居しているカップルにも話を聞いたところ、気を使っているポイントは1人になる時間を作ることだそう。プライベートをどのように確保するのかに悩んでいる人も見られました。

「これまでは多少相手とケンカしても息抜きに外出したり実家に帰ったりして、お互いに距離を取れていました。今はそうも言っていられないので、家にいないといけない分、空気感には気をつけるようにしています」(20代後半女性/飲食)

「オフの時間は別々の部屋で過ごすことが多いです。普段から顔を合わせる時間が増えたからこそ、自分だけの時間は大事になってくると思います」(20代前半女性/事務職)

ストレスが溜まったときの対処法についても(既婚者/独身カップル両方に)聞いてみたところ、一番多かった意見が「Switchのゲームで遊ぶ」というもの。身体を使って楽しめるゲームも多く揃っていることから、日頃動けないストレスを発散しているようです。

また、こんなストレス発散方法も。

「とにかく深夜まで2人でお酒を飲んでいます(笑)不規則な生活なのは分かっているんですが、酔っていると話も尽きないですし、止められないですね」(20代後半女性/飲食)

「ヒマなときはずっと2人でオセロをやっていますね。僕が負け続けているのですが、楽しんでいます。こんな機会じゃないと真剣にオセロなんて中々やらないと思うので(笑)」(30代前半男性/教育関係)


最も気まずいのは「相手が〇〇している時」

「家族、恋人と一緒の在宅で最も居心地の悪いときは?」といった質問をしてみると、ほぼ全員が「相手がオンライン会議(飲み)をしているとき」と答えました。

「自分の声が混ざったら気まずいんじゃないかと思って、相手が会議をしているときは玄関先やトイレなどの遠くに離れるようにしています」(30代前半男性/飲食)

「1DKのアパート住まいなので、相手が通話中は声を潜めなきゃいけないのですが、時折同じタイミングでオンライン会議に参加しないといけないことがあります。思わず、お風呂場で対応しているときがありました」(30代前半女性/出版業)

仕事とプライベート空間が一緒になってしまっている人の多い現在、仕事と家庭の切り分けに悩んでいる人が多いといえるかもしれません。

「Web会議で相手の顔をずっと見続けていないといけないのも苦痛なんですよね。普段なら書類に目をやったり、外を眺めたりが自然とできるのですが、どうにもカメラからの目線が気になるというか、監視されている気分になってしまいます」(20代後半男性/広告)

「通勤って意外と気持ちを切り替えるきっかけになっていたんだなと、気づきましたね。家で仕事をしていると、過集中気味になって止め時を見失ってしまうことがあります」(30代後半男性/研究職)

今後は家庭の中で仕事と生活を両立させる上手な方法が必要になってくるはず。まだまだ今後がハッキリしない状況が続きますが、どんな暮らしが2人にとって最適なのかを一緒に考える時間をとるのが良いでしょう。

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ゆりいか
ライター
1989年生まれ、ライター。書籍やネットカルチャー、住まいなどをテーマに記事を書いています。主な執筆に『百合写真集』(一迅社)、『平成まとめクイズ』(永岡書店)『ゆりいかの文学住散歩』(日本住宅新聞)など。また、毎週月曜日に新宿ゴールデン街の文壇バー『月に吠える』でバーテンをしています。