「わんわん」「まんま」「あんよ」といった赤ちゃん言葉。
たまたま持っている絵本が「いぬ」「ねこ」「じどうしゃ」の表記で統一されていたこともあり、我が家では、無意識のうちに赤ちゃん言葉を使わず過ごしていました。
加えて、コロナウィルス対策のため、何ヵ月間もほかの子どもたちと会う機会がなく(とは言っても、密を避けるために遠くから眺める程度でしたけど)
赤ちゃん言葉を理解する同年代の子どもたちを見て、私は心底驚いたのでした。
家に帰ってから、早速「赤ちゃん言葉」について検索してみると
「赤ちゃん言葉で話しかけられたほうが、子どもは早く言葉を覚えたり、お喋りになる」
といった内容の記事が目に留まりました。
確かに、赤ちゃん言葉は同じ音を繰り返す単語が多いので聞きやすく、まだ上手に発音できない子どもでも話しやすいものばかりです。
現に娘は、道端で散歩中の犬を見ると、指をさして「ウヌ!ウヌ!」と言います。
イヌと言いたくても、舌が回らないのでしょう。もし、「いぬ」ではなく「わんわん」と教えていたら、娘は上手に発音できたかもしれません。すれ違った飼い主さんも「わんわん」の声に気が付いて、にっこりしてくれたかもしれません…。
一生懸命伝えようとする娘は、それはそれで可愛いのですが、その反面、難しい発音させちゃってごめんよ…と、なんとも言えない気持ちになりました。
発達テストでは、赤ちゃん言葉こそ分かりませんでしたが、大人の言葉で言い直していただいたところ、全問クリアすることができました。
なかでも驚いたのが、問題のひとつにあった「くるま」です。
「じどうしゃ」という絵本を持っているので「じどうしゃ」として覚えているかと思ったら、娘はちゃんと「じどうしゃ=くるま」としても認識していたのです。
思えば、我が家では「メケ」という名前のダックスフントを飼っていますが、「いぬ」であること、名前は「メケ」であることもそれぞれ理解しています。
きっと私と夫の会話を聞いて覚えたのでしょう。1歳10ヵ月にもなると、「モノの呼び方はひとつじゃない」ということが理解できることを知りました。
これまで、赤ちゃん言葉を教えずにきてしまった娘。
幸い娘は大人の言葉でも理解しているようなので、我が家では、今更もう赤ちゃん言葉を教え直すことはしないでしょう(なんか、混乱させちゃいそうですし…)。
しかし、もしこの先娘がどこかで「ぶぅぶぅ」という言葉を覚えてきたとしたら、その時は「違うよ、じどうしゃでしょ!」と訂正するようなことはせず、「そうだね、ぶぅぶぅだね!」と返そうと思います。
赤ちゃん言葉であろうがなかろうが、この先も、娘と楽しくコミュニケーションを取っていけたらいいなと思いました。