代表的な育児のひとつに「おむつ替え」があります。しかし、ただおむつを替えるだけでは成り立ちません。
そこには、「お尻を綺麗に拭く」作業や「使用済みのおむつを消臭袋に包む」作業など、はっきり名前が付けられない「名もなき育児」が積み重なっているのです。
その他にも、「おむつ替えのタイミングを常に意識しておく」「ちょっとでも漏れちゃったらすぐに着替え&洗濯」「おむつやお尻ふきのストックが切れないように管理する」なんて作業もあったり…。
これらは全く目立たない地味な育児なので、しっかりやっていても気付かれにくいんですよね。
「発掘調査」は、ゴミ箱にゴミ以外のものを入れられていないか確認する育児のこと。
最近フタ付きのゴミ箱に買い替えたのですが、どうやら娘はゴミ箱をおもちゃ箱と勘違いしているよう。
器用にフタを開けて、おもちゃを“片付けて”しまうのです。
こんなことならフタのないゴミ箱の方が、まだ発掘しやすかったかもしれません(笑)
子どもが小さいうちは、ただ見ているだけでも神経を使います。
「人間監視カメラ」は、子どもが危ないことをしてないか、なにか誤飲してないか…と、常に監視している育児のこと。
ひとり遊びができるようになって少しは楽になるかと思いきや、実はそうでもなかったりするんですよね。
「お手伝いの尻ぬぐい」は、お手伝いをしてもらうことで新たなタスクが増えること。
お手伝いに興味を持つのは嬉しい分、とても厄介です。
「あ~、また余計な仕事が増えるなぁ…」と思いつつ、「ありがとうー! じゃあ、お願いね!」と笑顔で任せてフォローに徹します。
スマホを触りたがる娘は、どこで覚えたのかカメラを起動するのが得意。
ちょっと触らせるたけで、自分の頭のアップや私のナマ足の連写が100枚以上保存されていることも…。
娘にスマホを触られた時は、「盗撮の証拠隠滅」をしなければいけません。
寝相が悪い娘は、寝ていてもすぐに掛け物をはいでしまいます。
冬なら「着る毛布」を着せて対策できますし、夏なら「暑いし、まぁいっか」で済ますこともあります。
しかし、春や秋のように明け方だけちょっと肌寒いような季節は要注意。
娘の「睡眠の質向上」のために毎晩サポートしなければいけません。
夫に「おむつ替えといて」と頼めば、決まって使用済みのおむつは床にポイ。
「着替えさせといて」と頼めば、足元には裏返ったままのパジャマが…。
どうやら、夫にとってそれらの処理は“頼まれていないこと”になるのです。
そこで注意しようものなら「ちゃんとおむつは替えたでしょ」「せっかく着替えさせたのになにが不満なの?」と言われ、最後には「じゃあもうやらない!」とへそを曲げてしまいます。
もちろん手伝ってくれたことには感謝していますが、妻としては、どうせなら最後までやってくれ~!と思ってしまいます。
問題は、夫が見えない育児の苦労を知らないことにあると思います。
そこで我が家では、「おむつ替えたから捨てといてもらえる?」「着替えさせたからあとお願い!」など、あえて名もなき育児のほうを手伝ってもらう作戦を実行してみました。
するとどうでしょう!
元々育児に協力的だったこともありますが、夫が自ら進んで名もなき育児に参加してくれるようになったのです。
まずは夫に名もなき育児の存在を知ってもらうことが、妻の心の負担を減らす第一歩に繋がるのかもしれませんね。