泣く・笑う以外の表現力が豊かになった娘。
自分の要求が私に伝わらないと感じたら、取り乱して怒ったり、「なんで分からないの?」と言わんばかりに軽蔑のまなざしを向けてきたり…。
1歳半を過ぎたころから、さまざまな表情や仕草を通して、自分の考えを主張してくるようになりました。
というのもどうやら娘は、毎日の生活に娘なりの「自分ルール」を持ち始めたようなのです。
娘は、特に「ファッション」に対して強いこだわりを持っています。
見たところ、娘は
“このTシャツには、あのスカートとあの靴下を合わせよう!”
“このワンピースを着るなら、キッチンのボウルを被って抜け感をプラスしよう!”
といった感じの独自のコーディネートパターンをいくつも持っているらしく…。
洗濯のタイミングなどで思い通りの組み合わせができない日は、
「そんな格好するくらいなら裸でいい!」と、おむつ一丁で朝ご飯を食べ始める始末…。
私は毎朝とても大変な思いをしながら着替えさせています。
また、娘のお気に入りの組み合わせならハズレなしと言うわけでもありません。
着せる頻度が高くなってくると、「同じ服ばっかり着るなんてありえない!」といった表情で却下されてしまいます。
この時のこの表情…私には見覚えがありました。
そう、夫です!
私は娘と違って、ファッションになんのこだわりもありません。
最低限の数の洋服をかなりの頻度で着まわしています。
そんな私に対して、夫は「同じ服ばっかり着るなんてありえない!」と毎日のように言ってきます。
漫画にも描きましたが、夫は大の洋服好き。
突然おしゃれスイッチが入ってしまうと、たとえ早朝でも身支度を完璧に整えて「お散歩行くよー! 早く起きて!」と急かしてくるような人です。
ある時は、遠出するために車で出発してすぐ「今着てる服なんか気に入らないから、先に表参道の服屋さん寄っていい?」と、急に行き先を変更されたこともありました。
私が「そんな時間ないよ!」と言ってもハンドルを握っているのは夫。
止められるはずがありません。
私がファッションに興味がなさすぎるのか、夫がこだわりすぎるのか…。
もしかしたらどちらも極端なのかもしれませんが、ひとつだけ分かったことがありました。
娘のこだわりは、夫に言わせれば「当たり前」なことだったのです。
以前までの私は、娘のこだわりの強さを不安に思っていました。
しかし、今では娘は幼いながらにも「これが一番いい!」と思えるものを持っていることを嬉しくも感じています。
これからもっといろんな経験をすることで、こだわり方もどんどん変化していくと思います。
なので今は、娘が「一番いい!」と思ったことを、なるべく見守ってあげようと思いました。